小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年4月号/トピック店舗:プレイシャトー(神奈川)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1988年4月号)

ゲーメスト1988年4月号(第3巻第4号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は96となり前月比-9と大きく減少、新規掲載店も無く7か月振りに100を下回ります。この号の掲載が抜けている店舗が比較的多いためですが、履歴を辿ると毎月律儀に掲載が続いている店舗が突然掲載を止める場合は多くなく、歯抜けになりつつそのまま掲載が止まることの方が圧倒的に多いと思われます。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1988年4月】

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ゲーメスト 1988年4月号より)

 

上記最終頁に新店オープンの紹介記事が記載されている山梨県甲府市のニュースターグループ。

これまで一度もスコアの掲載を欠かしたことは無く、今回の新店オープンで店舗欄も5店での合同集計となっています。

そしてゲーメスト創刊直後においては主要広告主として誌面を支える存在であったと言えます。

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ゲーメスト 1987年10月号より)

 

この広告内に記載されている「甲府市城東2-10-22」という住所はグループ本社の所在地であり、実際の店舗住所ではないようです。(マップ上でも本社位置をプロットしています。)

広告内に「ニュースター、ゲームプラザ、上高地、京王」の4店の名称が記載されていますが、いずれもこれまでの誌面に各店舗住所が記載されたことは無く、今回掲載の新店である「ゲームセンター・スターライト」以外の所在地が不明となっています。

もし各店舗の住所についてご存知の方がいらっしゃいましたら情報をお寄せいただきたくお願い申し上げます。

 

トピック店舗:プレイシャトー

続いてトピック店舗です。

 

一時は横浜市の代表的スコア掲載店として名を馳せた「プレイシャトー」をピックアップします。

 

ゲーメスト 1986年9月号より)

2022年2月12日撮影

 

横浜市随一の繁華街である伊勢佐木町通りに面したハイスコア掲載店は、ベーマガには「プレイシティキャロット伊勢佐木町店」「ビデオインイセザキ」の2店が登場していますが、ゲーメストでは上記2店のスコアは掲載されずこちらの「プレイシャトー」が唯一となりました。ベーマガでは1986年4月号から掲載が開始されていましたが、ゲーメストでは少々遅れて第2号である1986年9月号から掲載がスタートしました。

マイコンベーシックマガジン 1986年4月号より)

 

1985年の住宅地図では「泰光ビル」の2階に店舗名を確認出来ます。

ゼンリン住宅地図 横浜市中区1985年より)

 

現在の写真のビルには表記や銘板を確認出来なかったのですが、建て替えはされておらず泰光ビルのままであることを不動産情報から確認しています。撮影時は2階に上る階段は封鎖されており、また1階はテナントが撤退した状態で、入口や看板の形状から直近ではカラオケ店だったと判断しています。

 

この場所は関内駅方面から伊勢佐木町モールを10分程度進む必要があり、到達する前に上記2店の集計店や他のゲームセンターの前を通過することとなります。奥まった場所且つビルの2階という立地は必ずしも有利ではなかったと思われますが、その分プレイ代金を50円メインにしたり、ハイスコア集計やゲームグッズの販売を行うなどゲームファン層の集客に積極的だったことがゲーメストの横浜シールハイクの記事から確認出来ます。

ゲーメスト 1987年1月号より)

 

またゲーメストベーマガのハイスコアコーナー担当者、スコアラーを交えた「ハイスコア座談会」の会場となっていました。ゲーメストベーマガ共にその際の様子や討論の内容が記載されています。

ゲーメスト 1987年8月号より)

 

マイコンベーシックマガジン 1987年7月号より)

ベーマガの記事内に記されていますが、討論会の提案者が店舗の社長であったということに当時のお店の方向性が現れています。

 

ベーマガにてハイスコア集計が開始され、追ってゲーメストも創刊され軌道に乗りつつあった当時、どちらにもスコアを掲載していた店舗として主要顧客であったゲームファンやスコアラーに配慮しつつも、長時間プレイや永久パターンの使用といった店舗の売上に直結する問題とも向き合う必要があるため、スコアを管理するベーマガゲーメストの担当者から方針を明示してほしいという意思表示だったのではないでしょうか。もしハイスコアが「なんでもあり」というスタンスであれば店舗としてスコア集計を続ける価値はない、と思われていたのかもしれません。

 

実際にはハイスコア集計という競技性を担保するため、「設定は工場出荷時とする」「永久パターン発覚の場合は集計打ち切り」と言った現在まで続く普遍的なルールが確立していくことになります。

 

しかし「月1回実施予定」との記述がある座談会がこの後行われたという形跡はありませんでした。騒がしいゲームセンター店内で討論会を行うということに無理があったのかもしれせんが、「あまり活発な意見が出なかった」とあるように殆どが10代のプレイヤーにとってはまだテーマが重かったのかもしれません。皆若かったということですね…。

 

こうした店舗の活動や運営方針もあって、プレイシャトーは80年台後半の横浜の代表的ハイスコア集計店として全国トップスコアも度々輩出される店舗となります。1987年12月号の時点でゲーメストの全国トップ☆数は9個を数えています。(最終は23個)

 

1987年末には隣の川崎市に姉妹店がオープンしているようです。しかしこちらは掲載店とはなりませんでした。

マイコンベーシックマガジン 1988年3月号より)

 

ただこの頃からゲームファンに対するアピールは徐々にトーンダウンしていたようです。

 

ゲーメスト1987年3月号以外でベーマガも含めて店舗欄を欠いたことがなかったのですが、ベーマガは1990年2月号、ゲーメストは同3月号を最後に姿を消しました。ほぼ同時であることからスコアの集計掲載自体を中止したと考えられます。ハイスコア集計について熱弁を振るっていた社長が交替したのか運営方針が変わってしまったのかもしれませんが、こういう意欲的なお店はもっと大事にしなければならなかったのでは、と今更ながらに思うのです。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年3月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年4月号

【次記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年5月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年5月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年4月号/トピック店舗:プレイシティキャロット京橋店(大阪)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1988年4月号)

マイコンベーシックマガジン1988年4月号(第7巻第4号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

総店舗数は101で先月比-3となりました。新規掲載店は3か月振りでありません。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1988年4月】

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マイコンベーシックマガジン 1988年4月号より)

 

チャレハイ通信欄を眺めると、当時のナムコの目玉商品であったファイナルラップの入荷情報が多数あります。

 

減少傾向とは言え今号時点でまだ総掲載数の半数である50店をナムコ系ロケーションが占めているため、80年台前半と比較すると勢いの落ちていたナムコ製品において通信対戦という目玉機能を引っ提げて一世を風靡したファイナルラップがアピールされるのは自然と言えます。

 

一方、「ドラゴンクエストⅢ」の影響に関する文言もちらほらと。

これまでトップクオリティのゲームをプレイするためには業務用一択であったのが、この頃から徐々に家庭用のビッグタイトルの発売がプレイヤーにも店舗にも意識されるようになってきます。

 

トピック店舗:プレイシティキャロット京橋店

続いてトピック店舗です。

 

大阪府内で誌面に登場した最後のキャロットである「プレイシティキャロット京橋店」をピックアップします。

 

マイコンベーシックマガジン 1985年9月号より)

2022年5月3日撮影

JR、京阪の京橋駅北口に「新京橋」というアーケード商店街があります。入って駅を背後にした左側に写真の「マンションKLM」という建物があり、その1階が店舗跡地となります。

(ゼンリンブルーマップ 大阪市都島区1990年より)

1990年の住宅地図ですが、マンションKLMの1階にキャロットがあることが確認されています。

 

こちらも「ゲームマシン」誌に営業当時の写真が掲載されていました。

 

(ゲームマシン 1985年9月1日号より)

当時の店舗外観写真は、丁度現在の3枚目写真の構図とほぼ一致しているのではないかと思われます。看板のキャラがミズパックマンなのが珍しいですね。

 

同誌によればオープンは1985年2月とのことで、当時の店内写真はオープン半年後程度の姿。ベーマガへのスコア掲載開始も1985年9月号が最初のため、スコア掲載が始まった頃の店内光景と見てほぼ間違いないでしょう。


当時の京橋界隈のロケーションマップも誌面に掲載されていたため、合わせて転載します。

(ゲームマシン 1985年9月1日号より)

 

国鉄京橋駅の表記に時代を感じます。また当時はJR東西線未開通のため、片町線学園都市線)は京橋の隣の片町が終点の時代でした。


そしてベーマガへのスコア掲載が開始されたものの、他の関西ナムコ直営店同様にこちらも掲載は長続きせず1987年7月号の掲載が最後となっています。

 

ただこちらも店舗の営業は継続しており、2001年の「全国ナムコ店舗ガイド 大阪編」には店舗写真が掲載されています。

(NOURSバックナンバー No.33 2001年夏号「全国ナムコ店舗ガイド 大阪編」より) 

 

店舗はその後ナムコの手を離れ、当時大阪周辺に複数の店舗を運営していたチャレンジャーに渡ることで店名が「チャレンジャー京橋店」へと変わりました。

そしてアルカディア誌のハイスコア店舗欄に合同集計ですが実に18年振りに登場することとなります。

アルカディア 2005年12月号より)

 

しかしこの翌月の2006年1月号を最後にアルカディア誌のハイスコア集計から店舗欄が消滅してしまうため、僅か2回の掲載で再び姿を消してしまうことになりました。


これで大阪府内のナムコ系掲載店は全て取り上げたのですが、その誌面掲載期間を以下にまとめてみました。

 

なんばCITYビッグキャロット:1984/1~1988/5(4年5か月)

プレイシティキャロット道頓堀店:1984/1~1987/3(3年3か月)

プレイシティキャロット関大前店:1984/1~1991/3(7年3か月)

プレイシティキャロットガムガム:1984/1~1986/12(3年)

プレイシティキャロット第4ビル店:1984/3~1986/11(2年8か月)

(追ってゲーメスト2部集計店の履歴あり)

ビッグキャロットすみのえ:1984/3~1984/5(3か月)

プレイシティキャロットなんば店:1984/12~1987/8(2年9か月)

プレイシティキャロット京橋店:1985/9~1987/7(1年10か月)

 

90年台まで掲載が続いたのは関大前店のみで、比較的長期掲載されたのもなんばCITY店程度、あとはどこも2~3年程度で姿を消しています。関東に比較して関西のナムコ系店舗信仰が低いのもこの掲載期間の短さが起因していたように思います。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年3月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年3月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年5月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年3月号/トピック店舗:綱島キャロットハウス(神奈川)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1988年3月号)

ゲーメスト1988年3月号(第3巻第3号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店舗数は前月同数の105店。そして新規掲載店は1店のみなのですが、その1店が…

 

・その他

モンキーハウス本館(福岡県)

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ゲーメスト 1988年3月号より)

 

ベーマガでは1988年1月から掲載がスタートしていましたが、ゲーメストでは2ヵ月遅れての掲載開始となりました。

 

ゲーメストハイスコアにおける九州の強豪店というと、熊本の「ゲームプラザ」、この時点では掲載されていない二日市(筑紫野市)の「サブカルチュア」、そして福岡の「モンキーハウス本館」や「ホワイトハウス箱崎」がイメージされます。

 

1987年6月号から、全国トップを獲得したスコアが掲載された店舗に対して店舗間競争として☆が付与され、総獲得数が多い店舗が「ハイスコア強豪店」として認識されて行きますが、モンキーハウス本館は掲載初回の今号から早速2個の☆を獲得、以後着々と獲得数を重ねることで強豪店として揺るぎない地位を築いていくこととなります。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1988年3月】

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ゲーメスト 1988年3月号より)

 

「ヒットゲームBEST10」のラインアップを見ると、当時強かったセガ体感ゲーム以外では、沙羅曼蛇ライフフォースを含めたグラディウス系列、ダライアス、そして直近まで名前のあったR-TYPEの横シュー御三家が全て姿を消しています。

この後に各シリーズの続編が登場するまでの端境期にあたりますが、「究極タイガー」が初登場で2位にランクイン。1987年6月号では「飛翔鮫」が1位を獲得しており、対地、対空を区別せず、緊急回避用のボムを有する縦スクロールシューティング、いわゆる「東亜系シューティング」が確立された時期です。そして現在の弾幕系縦シューティングまで続く系譜が生まれたとも言えます。

 

トピック店舗:綱島キャロットハウス

トピック店舗へ移ります。

舞台を神奈川県に移し、横浜市の「綱島キャロットハウス」をピックアップします。

 

ゲーメスト 1987年1月号より)

2022年3月15日撮影

東急東横線綱島駅から徒歩5分程度、神奈川県のナムコ系掲載店ではベーマガ伊勢佐木町、大船に次いで3軒目の登場となっています。

 

キャロット系店舗はベーマガへの掲載が多く、特に関東圏においてはプレイシティキャロット巣鴨店以外は殆どゲーメストへの掲載がありませんでしたが、ここは唯一ゲーメストのみの掲載店でした。1986年末時点でベーマガへのナムコ系掲載店は60店を数えており、これ以上枠を確保できないことからゲーメストへ掲載する方針を取ったのかもしれません。

 

スコアの掲載は1987年1月号からスタート。丁度その号にはゲーメスト誌面上で横浜のシールハイクが行われており、当時の店舗外観が掲載されています。

ゲーメスト 1987年1月号より)

2階建てのこじんまりとした店舗外観に当時各地に存在したキャロットの姿を思い浮かべることが出来ます。

写真を比較すると建屋は恐らく当時のままですが、現在は1階と2階が別々の店舗になっています。キャロット時代は1,2階双方を使用し店内に階段があったようなので、外付けの階段を新たに設けて1階と2階を別店舗とする改築が実施されているようです。

 

ゼンリン住宅地図 横浜市港北区1987年より)

1987年の住宅地図でも「ゲームセンターキャロットハウス」の文字が確認出来ます。ゲーメスト誌面の概略図と比較しても、駅から進んで店舗の前の路地に入る所に八百屋があり、隣が駐車場であることが分かります。店舗の隣や向かいにある駐車場は現在いずれもマンションが建築されており、元キャロットの建屋のみが時代にとり残されたように佇んでいます。

 

誌面への掲載は長続きしませんでした。

翌1987年3月号には掲載されたものの4,5月号は店舗欄が無く、6,7月号と掲載された後に姿を消しています。1988年4月1日時点の「キャロットマップ首都圏版」に店舗の存在が確認されていますが、閉店時期は判明していません。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年2月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年3月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年3月号/トピック店舗:ビッグキャロットすみのえ店(大阪)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1988年3月号)

マイコンベーシックマガジン1988年3月号(第7巻第3号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

総店舗数は104で先月比+2となっています。2店の新規掲載店があります。

 

タイトー

ゲームセンタープレジャーキャッスル(東京都)

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・その他

ゲームイン大学院(東京都)

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マイコンベーシックマガジン 1988年3月号より)

 

トップクラスの集計店として一時代を築いた町田市のプレジャーキャッスルが登場しますが、1987年10月から掲載されていたゲーメストからは半年程度遅れてのスタートとなりました。

 

もう一方のゲームイン大学院の最寄駅は京王線の明大前。学生街かつ乗換駅であることからゲームセンターも多数立地していましたが、ハイスコア掲載店は初めての登場となりました。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1988年3月】

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マイコンベーシックマガジン 1988年3月号より)

 

新規掲載店ではないのですが、1985年1月号に単発で掲載された「ゲームプラザとよなか」が今号から3年以上の間をおいて復活しました。チャレハイ通信欄に「ハイスコアを出されたお客様はポラロイドカメラで撮影、お名前と一緒に店内3か月掲示」とありますが、撮影対象がランキング画面であれば良いのですが本人顔写真掲示だったら嫌がるプレイヤーもいたのではないかと思います。またポラロイドカメラで撮影というのが時代を感じます。

 

トピック店舗:ビッグキャロットすみのえ店

トピック店舗へ移ります。

 

引き続き初期のナムコ関西地区の店舗から、大阪市住之江区より「ビッグキャロットすみのえ店」をピックアップします。

(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年4月号より)

2022年5月3日撮影

南海なんば駅から南海本線を南下すること15分程度、住之江駅の高架下にテナント街「N.KLASS」が存在していますが、かつてここが「ショップ南海すみのえ」と呼ばれていた頃にキャロットが存在しました。

 

住之江駅は各駅停車しか停車しない駅なのですが、駅に隣接して南海の車庫と運転関係の施設が固まっている関係で、高架下には駅の規模からは不釣り合いな広いスペースがあります。

ゼンリン住宅地図 大阪市住之江区1990年より)

 

国会図書館における大阪市住之江区の住宅地図所蔵について、最も掲載年に近い年が1990年しかなかったためそちらから引用していますが、既にショップ南海すみのえ内にはキャロットの文字はありません。

 

ちなみに「西住之江1-1」という地番は住之江駅施設全体を指しており、高架下店舗も全て同一住所となることから住所からテナント位置は判断出来ません。正確な店舗の場所を探るには営業時のテナント配置表を確認する以外に方法がないため、もしテナント内におけるキャロットの場所をご存知の方がいらっしゃれば情報提供頂きたくお願い申し上げます。

 

そして店舗欄が誌面に初めて登場したのは1984年3月号ですが、この時は翌月からスコアが掲載される旨の案内のみとなり、翌4月号から晴れてスコア掲載に至ります。

しかし同年5月号を最後にスコア欄からは姿を消してしまったため、「掲載店離脱第一号」という不名誉な記録を持つ店舗となってしまいました。

 

またスコア掲載だけでなく店舗としても非常に短命だったようです。

昭和61年(1986年)12月時点の「大阪キャロットマップ」には既にすみのえ店の記載がないことが確認されています。店舗オープン時期が判明していませんが、住之江駅が完全に高架になったのは1980年6月のため、それ以降のオープンとなると5年以下の営業期間だったのではないかと想像されます。

 

そのため店舗に関する情報が殆ど見つからないのですが、1984年初頭なので丁度店舗がスコアを掲載していた時期の大阪キャロットマップの画像がツイッター上にありましたので以下引用させて頂きます。

上記キャロットマップのすみのえの部分を拡大しました。 

広い敷地を活用してゴルフ打ちっ放しや卓球コーナー等も設けられており、ゲームセンターというよりむしろスポーツ施設的な店舗を目指していたようですが、店舗写真が掲載されていないため当時の店舗外観や店内を窺い知ることは出来ませんでした。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年2月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年2月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年3月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年2月号/トピック店舗:ナムコクリハシ店(千葉)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1988年2月号)

ゲーメスト1988年2月号(第3巻第2号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は105店と先月比-3の微減。新規掲載店は下記の1店に留まっています。

 

タイトー

ウィルトークタイトー都城店(宮崎県)

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ゲーメスト 1988年2月号より)

 

こちらの店舗、ベーマガでは1987年8月号から1989年5月号までの掲載履歴がありますが、ゲーメストへの掲載は現時点ではこの1回だけとなっています。

 

また、タイトー系店舗はこれまで確認できている範囲で16店の掲載履歴があるのですが、掲載が不定期だったり短期で掲載を中止する店舗が多いのが特徴で、10店を超える掲載数になることが殆どありません。ベーシックマガジンで実績があるナムコや、一度掲載が開始されると比較的律義に掲載が継続されるセガとは少々店舗事情が異なるようで、「スコア集計の維持管理を行える人員が常駐していない」という運営上の問題がナムコセガに比して多かったのではないかと想像出来ます。

 

そういえば、昔のタイトー系店舗は特に昼間に行くと、男女を問わずして高齢の方が一人で「店番」をしているような光景に出くわすことが多く、その状況では店舗でハイスコアを管理していくことは容易ならざることだったのではないかと思います。店舗の人件費を抑えるための方針だったのでしょうが…

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1988年2月】

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ゲーメスト 1988年2月号より)

コーナー内で目を引くのは当時絶頂期であった「プレイシティキャロット巣鴨店」の紹介記事。当時は3代目店長の時代だったようです。既に開始されていた店舗間トップ数(★)競争にて、初めてトータルが10個を超えたことで取り上げられました。

既に「ハイスコアラーの聖地」として確固たる地位を築いていた巣鴨は、この後も浮き沈みはあれども長年に渡りマニア向け店舗の位置づけを貫き通しましたが、インタビュー内にもあるようにこの時期は既に一部店舗ではゲームマニアの排斥が始まっていました。長時間プレイや一部客層の店舗の過度な私物化といった、マニアを囲い込み過ぎたことへの弊害が徐々に表面化しつつあった時期でもあります。


この「ゲームマニアの排斥」は特にゲームセンターの一般化を進めたいメーカー系店舗から進行し、その影響で徐々にメーカー系店舗が掲載店舗の数を減らしていくことに繋がっていきます。

 

トピック店舗:ナムコクリハシ店

そしてトピックですが、千葉県のナムコ系集計店は市川~千葉の間に集中していたのに対して、唯一飛び地的に存在していた銚子市の「ナムコクリハシ店」をピックアップします。

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ゲーメスト 1986年9月号より)

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2020年8月14日撮影

 

千葉県の東端に位置する漁業の町銚子市、港にも近い銚子銀座と呼ばれる中心繁華街に「クリハシ百貨店」がかつて立地しており、そのテナントとしてナムコが存在していたようです。

ゼンリン住宅地図 銚子市1986年より)

ゲーメスト掲載の「銚子市新生1-17」という住所は現在の地図では特定出来なかったのですが、調査するとクリハシ百貨店の住所が「銚子市新生町1丁目41-45」であることが確認されました。1986年の住宅地図でも新生町1丁目41-45にて存在が確認されています。

 

現在は写真のようにマンションが建っており、店舗の痕跡が全く残っていないのは先日紹介した千葉市の「ゲームプラザ」と類似しています。また付近は銚子銀座ココロードとして綺麗に街路や歩道が整備されているのですが、JR銚子駅からも遠く典型的な地方都市のシャッター街と化してしまっていました。ゲーメストに掲載されていた1986年頃はまだ活気があったのでしょうか。

 

ハイスコア集計店としては、ゲーメスト創刊号である1986年5月号から掲載されたのですが、同年11月号を最後に姿を消しています。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年1月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年2月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年3月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年3月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年2月号/トピック店舗:プレイシティキャロットなんば店(大阪)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1988年2月号)

マイコンベーシックマガジン1988年2月号(第7巻第2号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

総店舗数は102となり前月比-2。新規掲載店は1軒確認されています。

 

・その他

パサデナ大阪府

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マイコンベーシックマガジン 1988年2月号より)

 

ゲーメストでは1986年5月の創刊号から1987年8月号まで、「Pasadena茨木店」として掲載されていました。また更にアミューズメントライフ時代まで遡ると1984年3月号に最初の掲載履歴があります。ゲーメストでの掲載が終了した後にベーマガで復活した形となっています。

AMライフ及びベーマガでは住所が「茨木市駅前1-4-6」なのですが、ゲーメストでは「茨木市駅前1-4-1」となっています。今後住宅地図等で検証しますが現在は同一店舗として扱うこととします。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1988年2月】

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マイコンベーシックマガジン 1988年2月号より)

 

先月の1987年度チャレンジ・ハイスコア年間集計では、アフターバーナーを筆頭としてセガ体感ゲームのタイトルが多数名前を連ねていますが、同時期のセガタイトルとして忘れてはならないのが1985年のメジャーリーグがら始まった「特殊コンパネタイプ」のラインナップです。

 

セガメジャーリーグコンパネ

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(カナヤ商会ホームページより転載)

 

セガ/SDIコンパネ

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SDI的コンパネsakenomisugi.wordpress.com

(GAME屋萬年堂殿ホームページより転載)

 

これらタイトル群はメジャーリーグを始めとしてスポーツものが最も多かったこともありハイスコア的にはあまり脚光を浴びていないのですが、SDIはシークレットボーナスを始めとしたスコア狙いの熱さや、特殊操作系を大胆かつ緻密に使うプレイスタイルの凄さもあってスコアラー界隈で話題となりました。私も当時の名古屋イエローハットでプレイを見て唖然とした記憶があります。

今号の「チャレハイ通信」でも、プレイの凄さに触発されて東京でもブームが起こったことが記されています。

 

ただその操作の特殊性に起因した難易度の高さは一般プレイヤーを寄せ付けず、普通のゲームセンターからは瞬く間に撤去されてしまいました。

また現在においては「操作系の再現が難しい」ため特殊コンパネ系は移植が難しく、これらタイトル群に今後触れることが出来る可能性は非常に低いものと思われます。

 

トピック店舗:プレイシティキャロットなんば店

続いてトピック店舗となります。

 

大阪ミナミ地区に存在したキャロットのうち3軒目の「プレイシティキャロットなんば店」を取り上げることにします。

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年12月号より)

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2022年5月3日撮影

なんばCITYビッグキャロット」と店名は類似していますが、南海難波駅の高架下にあったビッグキャロットに対してこちらは難波交差点に近い単独店で、位置的には道頓堀店となんばCITYの中間になります。

当時の住宅地図では「ナンバチップスビル」内に店舗の所在を確認出来ており、該当する建物は現存しています。

(吉田地図 大阪市南区1986年より)

 

住宅地図ではビルは2つの街路に挟まれており、どちらの街路からも出入りが可能な構造に見えますが、現在のマップでは難波本通に面した部分のみに「なんばチップスビル」の表記があります。しかし4枚目の裏側写真を見ると2,3階に入居している麻雀店の看板があるため、特に建屋の構造が変わったということはなさそうです。難波本通側はテナント募集の張り紙しかありませんが裏側にはダイコクドラッグの看板が残っていることから、直近ではドラッグストアとして営業されていたようです。

 

誌面への掲載は1984年12月号からのスタートとなり、近隣のなんばCITY店や道頓堀店と比較して1年程度遅れての掲載開始となっていますが、店舗のオープンは1980年のようでなんばCITY店とほぼ同一、道頓堀店よりも前となっています。近隣の2店が共に掲載を行ったことから当初は敢えて追従する必要はないと考えられたのかもしれません。

 

そして掲載の終了も早く、1986年12月号を最後に定期的な掲載は途切れ、1987年8月号に単発で掲載されたのを最後に姿を消しています。こちらも道頓堀店同様にゲームファンからの知名度は近隣のなんばCITY店が高く、その陰に隠れてしまったような印象があります。

 

一方店舗の営業はスコア掲載終了後も継続しており、2001年発行のナムコ㏚誌「NOURS」の全国ナムコ店舗ガイドに写真が掲載されています。20年以上営業が続いた長命な店舗だったようです。

(NOURSバックナンバー No.33 2001年夏号「全国ナムコ店舗ガイド 大阪編」より) 

 

1980年オープンというのは上記資料が元となっています。(PLABO-AV'SはなんばCITY店の後継店です。)閉店時期は判明していません。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年1月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年1月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年3月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年2月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年1月号/トピック店舗:マリンピアナムコランド/ナムコゲームスポット(千葉)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1988年1月号)

ゲーメスト1988年1月号(第3巻第1号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は108店舗。87年10,11月号の107店を1店上回り過去最大を更新。スコア欄だけに店舗数においても更新という言葉がしっくり来ます。

 

そして新規掲載店舗も先月の0から一転、7店が新たに登場します。

 

ナムコ

マリーン5 ナムコランド(山形県

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プレイシティキャロット表町店(岡山県

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セガ

ハイテクセガ三宮(兵庫県

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HI TECH SEGA延岡(宮崎県)

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・その他

ゲームセンターUFO(神奈川県)

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パピープレイランド(静岡県

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GAME CITY OZ(山口県

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ゲーメスト 1988年1月号より)

岡山県で満を持して「プレイシティキャロット表町店」が登場し、この号では岡山・倉敷だけで実に9店舗が掲載されます。

 

キャロットを代表とするナムコ系の店舗は、既にベーシックマガジンへ掲載していた関係でゲーメストへの掲載を見送っていた店舗も多数ありましたが、87年11月号で岡山特集があった影響でしょうか。しかし翌88年2月号までのわずか2か月で掲載がされなくなるのでありました…

 

また、「ハイテクセガ三宮」「ゲームセンターUFO」の、往年を知るスコアラーには比較的著名な両店も掲載はこの号が最初となっています。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1988年1月】

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ゲーメスト 1988年1月号より)

 

店舗数108店は過去最大なのですが、この後の履歴でゲーメスト史上でも最大であることが判明しています。

 

ちなみに、1988年1月号のベーシックマガジンとゲーメスト双方に重複して掲載されていた店舗は28店でした。1月号の掲載店総数がベーマガ104店・ゲーメスト108店・重複が28店のため、ベーマガ単独が76、ゲーメスト単独が80となり、全国の掲載店合計は184店ということになります。

実際の掲載店総数の分布はこのトータルを見る必要があると思われるため、いずれまとめる機会は設けたいと考えています。

 

トピック店舗:マリンピアナムコランド/ナムコゲームスポット

そしてトピック店舗は千葉県を継続。

千葉市の「マリンピア ナムコランド」及び市川市の「ナムコ ゲームスポット」をまとめてを取り上げます。

 

【マリンピア ナムコランド】

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ゲーメスト 1987年1月号より)

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2020年7月5日撮影

 

ナムコ ゲームスポット】

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ゲーメスト 1987年1月号より)

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2020年8月8日撮影

 

どちらもゲーメストへのスコア掲載開始は1987年1月号が最初となっています。

 

「マリンピア ナムコランド」ですが、京葉線稲毛海岸駅前に、イオンの「マリンピアショッピングセンター」が立地しており、その中にナムコがテナントとして存在していました。

ゼンリン住宅地図 千葉市北部1990年より)

 

現在はナムコは撤退しており、4階フロアに子供向けアミューズメント施設のNICOPAが入居していますが、ナムコランドは3階フロアだったことが確認出来ます。

 

そして1990年当時の4階フロアにはファミリーレストラン「チップス」の存在が確認出来ますが、このチップスもナムコにより運営されていた施設でした。

(ゲームマシン 1984年9月15日号より)

 

1984年にオープン、当時はレストランフロアを中心としてゲームやシアター、物販まで展開する飲食を含めた新業態店舗だったようです。ミライヤ同様に実験店舗の位置付けだったのかもしれません。ナムコは1987年にイタリアントマトの筆頭株主になった経緯があり、飲食業への展開も視野に入れていたのでしょう。

 

ただ90年のフロア配置ではファミリーレストランのみが残っており、恐らくゲーム部分のみを3階にナムコランドとして独立させたのではないかと想像しています。

 

ハイスコア集計欄には1987年1月号から掲載されたのですが、翌3月号を最後に掲載店からは姿を消しました。津田沼のサンペデックや千葉市の集計店から比較的近く、また1987年は京葉線が全線開業する前(1986年3月に西船橋~千葉みなと間が開業。蘇我および新木場まで開業するのは1988年12月)なので駅前とは言え決してアプローチは良くなかったこともあり、スコアラーが集まりにくかったのかもしれません。

 

そして店舗は2000年6月時点で存在が確認されているのですが…

(NOURSバックナンバー No.28 2000年5月号「全国ナムコ店舗ガイド 千葉編」より)  

 

店舗名は「チップスナムコランド店」となり、フロアは4階になっています。

レストランを撤退してそちらの場所へ移ったのでしょうか。

館内のゲームフロアとしては、4階→3階→4階→現在の3階へと幾度も移転していることになります。

 

一方の「ナムコ ゲームスポット」は、JR総武線市川駅前に立地する「市川ビル」にキーテナントのダイエーと共に営業していました。先日紹介済の津田沼「サンペデックナムコランド」と業態的には非常に近いと思われます。

 

ダイエーがイオン傘下となって以降、イオン関係のロゴを掲げる店舗が増加し、こちらも壁面にはイオンフードスタイルのロゴが掲出されていますが、建物上部には昔とは変わったとはいえまだダイエーのロゴが掲出されており、元ダイエー感がほとんど消失している津田沼モリシアと比べると往時のダイエーの雰囲気が残っています。

ゼンリン住宅地図 市川市1988年より)

フロア配置を見ると、地下1階、2階共にナムコが存在しています。誌面掲載の店舗名称であれば地下1階が該当するのですが、恐らく一体的に運営されていたのではないかと思われます。

 

そして現在地下1階フロアは全てパチンコ店、地下2階は居酒屋のフロアとなっています。

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2020年8月8日撮影

 

当時のテナント配置図と現況を比較頂ければわかりますが、地下1階に複数存在したテナントは全て改装してパチンコ店と化しているため、当然にしてフロア内には昔ゲームセンターがあったような形跡は全く残っていません。

こちらはゲーメストにおいては1988年12月号までスコアの掲載は継続しましたが、その後ベーマガの1991年6月号からスコア掲載が再開された履歴があります。

マイコンベーシックマガジン 1991年6月号より)

 

しかし再掲載も長続きせず、1991年12月号までの掲載に留まっています。

こちらは2000年6月時点のナムコ店舗ガイド千葉編には掲載されていないため、それ以前に撤退していたようです。

 

千葉県の市川市千葉市の間には、市川、津田沼稲毛海岸京成千葉とショッピングセンター内のナムコ系店舗が数多くハイスコア集計店として名を連ねていました。

反面、千葉県にはナムコ単独店舗である「キャロット」の名称がついた店舗がゲーメストやベーシックマガジンには一切登場せず、その代替をショッピングセンター内ナムコ系店舗が果たしていたのではないかと想像されます。

 

しかしそのピークは短く、90年代に入る頃にはハイスコア集計店としてはほとんど姿を消してしましました。業界の方々の不断の努力でゲームセンターが徐々に社会的に受け入れられるようになっていく一方で、ショッピングセンター内店舗にゲームファンを囲い込む必要が無くなってしまったという時代の変遷を表しているのではないでしょうか。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1987年12月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年1月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年2月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年2月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年1月号/トピック店舗:プレイシティキャロットガムガム(大阪)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1988年1月号)

マイコンベーシックマガジン1988年1月号(第7巻第1号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

総店舗数は104となり前月比+3。3か月振りに2店の新規掲載店が登場しました。

 

・その他

ゲームコーナーマカオ(長野県)

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モンキーハウス本館(福岡県)

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マイコンベーシックマガジン 1988年1月号より)

 

福岡の有名店「モンキーハウス本館」はこの号から掲載がスタート。ゲーメストの掲載は1988年3月号からのためこちらの方が若干早くなっています。掲載開始に当たってチャレハイ通信に編集部のコメントが入る位に当時から知られた存在だったようです。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1988年1月】

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マイコンベーシックマガジン 1988年1月号より)

 

年が1988年へと変わり、1987年の「チャレンジ・ハイスコア年間(ベストゲーム)集計」の結果が掲載されています。

改めて1987年の登場タイトルを見るとセガ体感ゲームの全盛期であったことが窺えます。ドラゴンスピリットや横スクロールシューティング御三家のR-TYPEが登場した年でもあり順当にランキングに上がっていますが、当時のセガ体感ゲームインパクトは他のゲームタイトルを凌駕していたことは疑いありません。

 

トピック店舗:プレイシティキャロットガムガム

トピック店舗へ移ります。

関大前に続いて同じ吹田市内に立地していた「プレイシティキャロットガムガム」をピックアップします。

 

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年1月号より)

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2022年3月19日撮影

 

関大前は阪急千里線沿線ですが、こちらは同じ吹田市内でもJR京都線東海道線岸辺駅、もしくは阪急京都線正雀駅が最寄となります。

店舗のすぐそばが大阪学院大学となっており、店舗の前の道路は岸辺駅へと続く学生街となっていますが、関大前と比較するとその規模は非常に小さくなっています。

 

(吉田地図 吹田市南部1984年より)

 

丁度地図の境目に位置しているため見辛いですが、1984年の住宅地図において「ゲームコーナーガムガム」の表記が確認出来ます。沿道にはもう一件ゲームセンターが存在したようです。地図の左下が大阪学院大学、右端の信号を超えて先に進むと岸辺駅となります。

 

そして2022年時点で店舗は写真のように現役です。

こちらもプレイシティキャロット関大前店と同様に、ベーマガオリジナルの26店に名を連ねています。1984年1月号に掲載された26店のうち、プレイシティキャロット伊勢佐木町店がナムコ運営のまま2022年においても営業が続いていますが、運営会社こそ変わっているもののこちらも40年近く残存している貴重な店舗となっています。

 

現在は関西でかつて複数のゲームセンターを運営していたチャレンジャーが店舗を引き継いでいましたが、2023年3月12日をもって閉店との報が入りました。

ベーマガオリジナル26店から生き残ってきた貴重な店舗がまた一つ姿を消すことになります。長年の営業お疲れ様でした。

 

誌面掲載履歴を確認すると1986年9月号から店名が「プレイシティガムガム」に変更となりましたが、キャロットの名称が外れた時点でナムコ運営から離れたということではないようです。同年12月号で掲載は終了と比較的早くスコア掲載から撤退しているのですが、チャレンジャーに引き継がれた後ゲーメスト末期にて合同集計とは言え店舗欄が再登場しています。

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ゲーメスト 1999年4月30日号より)

 

ゲーメストの廃刊後、アルカディアにてハイスコア集計がスタートした際にも合同集計にて掲載は継続していましたが、2002年4月号を最後にチャレンジャーガムガムの表記が外れアババ天神橋単独掲載となっています。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1987年12月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1987年12月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年1月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1987年12月号/トピック店舗:サンペデックナムコランド(千葉)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1987年12月号)

ゲーメスト1987年12月号(第2巻第11号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店舗総数は104店。そして遂にこの号は新規掲載店舗が0になりました。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1987年12月】

ゲーメスト 1987年12月号より)

 

そういえば、掲載履歴の無い都道府県がこの時点で福井、岐阜、和歌山、徳島と残っているのですが、大事な県が一つ抜けていました。沖縄県です。

先日「沖縄にハイスコア集計店は存在したのか?」という話題になり少々気になっていたのですが、この時点で沖縄県の店舗掲載はベーシックマガジンでは存在が確認されています。ゲーメストへ初めて沖縄県の店舗が登場するのはもう少し後となります。

 

トピック店舗:サンペデックナムコランド

そしてトピックですが、千葉県集計店2店目として習志野市の「サンペデックナムコランド」を取り上げます。

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ゲーメスト 1986年9月号より)

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2020年7月5日撮影

 

JR総武線津田沼駅の南口に出ると、駅前にバスターミナル及び津田沼公園の敷地が広がっていますが、その先にイオンがキーテナントとなっている商業施設「モリシア津田沼」があります。

 

2005年までこの施設はダイエーをメインとしたショッピングセンターで「サンペデック」という名称だったのですが、その頃ナムコがテナントとして運営していたのが「サンペデックナムコランド」です。施設は2008年にリニューアルされて現在の「モリシア」に名前が変わっています。

ゼンリン住宅地図 習志野市1987年より)

現在はモリシアとして一体的に運営されている商業施設ですが、1987年当時はダイエー高島屋がそれぞれ別のテナントとして入居していたようです。

ナムコダイエー側の「デリカタウン」6階フロア全面を使用していたことが確認出来ます。

 

ここはゲーメスト初期における千葉県の集計店として最も有名だったのではないでしょうか。後にゲーメスト編集部員となる方を多数輩出しており、1986年9月の初回欄にも追って編集部でご活躍される方のお名前がいくつか見られます。

 

ベーマガへは、キャロットブランドではなかったことが影響したのか当初は掲載されていませんでしたが、ゲーメストへの掲載から遅れること約1年の1987年8月から掲載が開始されダブル集計店となりました。

マイコンベーシックマガジン 1987年8月号より)

 

しかし1990年9月号の掲載をもってゲーメストベーマガ共に掲載がストップしています。ゲーメストナムコ系集計店大量離脱と重なっていますが、ベーマガも同時に掲載を終了しているためハイスコア集計そのものを停止したと思われます。

店舗の営業は継続されてており、こちらは2000年6月時点で存在が確認されています。

(NOURSバックナンバー No.28 2000年5月号「全国ナムコ店舗ガイド 千葉編」より)  

 

そして現在は2階フロアにファミリー向けアミューズメント施設が展開されていました。

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てっきりイオンファンタジーの運営施設だと思ったのですが、店舗内に設置されていた写真の抽選ガラポンに入っていたロゴでこの施設がナムコの運営であることが確認されました。モリシアに変わった際にそれまでの6階から現在の2階へ場所を移していたようです。まあかつてハイスコアラーがしのぎを削ったころの形跡など全くないわけですが。

 

ショッピングセンター内のゲームセンターでハイスコア集計を行っているという光景は、今の方々からするとにわかに信じがたいでしょうね…

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1987年11月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1987年12月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年1月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年1月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1987年12月号/トピック店舗:プレイシティキャロット関大前店(大阪)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1987年12月号)

マイコンベーシックマガジン1987年12月号(第6巻第12号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

先月に引き続き今月も新規掲載は無しとなっています。

店舗総数は101となり前月比-3。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1987年12月】

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マイコンベーシックマガジン 1987年11月号より)

 

今月をもって掲載が終了してしまったのが富山県ダイエーレジャーランド高岡店。

チャレハイ通信欄には11月14日に改装オープンの旨が記載されていますが、改装を機にスコア掲載が止まってしまったようです。改装により店舗管理者やスタッフが入れ替わったりすると、それまでのスコア管理が新しいスタッフに引き継がれず、そのまま掲載がストップしたような例は結構あったのではないかと思われます。

そして富山県におけるベーシックマガジン掲載店は姿を消すのですが、この後チャレハイコーナー終了まで再度掲載店が出現することはありませんでした。ゲーメストでは掲載があったのですが…

 

トピック店舗:プレイシティキャロット関大前

トピック店舗は再度関西へと舞台を移します。

ベーマガオリジナル26店から「プレイシティキャロット関大前店」をピックアップします。

 

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年1月号より)

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2022年3月20日撮影

阪急千里線の関大前駅、その名の通り関西大学の最寄駅で、駅前から大学正門までの間に主に学生向けの店舗が連綿していますが、その沿道にナムコのキャロットがありました。駅を出て商店街を線路沿いに進むと「フタバボウル」というボウリング場があり、その隣の1階が大阪王将になっている建物の場所が該当します。

 

(吉田地図 吹田市南部1984年より)

当時の住宅地図では、ボウリング場であるパレフタバビルに隣接した場所に「ゲームセンタープレイシティ」の文字が見えます。地図上では「千里山東1-7-21」が所在となっておりベーマガ誌面住所の「千里山東1-7-20」と異なりますが、1-7-20が地図に存在しないためこの場所で間違いないと認識しています。

 

1987年2月1日号のゲームマシン誌に営業中の写真が掲載されていました。

(ゲームマシン 1987年2月1日号より)

また@Area51_zek氏のツイートに、過去のナムコ店舗ミニコミ誌「NG」誌に掲載された当時の店舗外観写真がアップされていたので以下引用させて頂きます。

 

当時の店舗外観と現在の建屋外観が全く異なっているため、現在の建屋は建て替えられたものであることが分かります。また住宅地図を見ると店舗正面の道路と線路の間に建屋が無いことから、以前は電車から店舗の姿がよく見えたのではないかと想像します。

 

お店は場所柄学生で振るわっていたようで、また当時のナムコのユーザーフレンドリーな店舗運営も手伝ってゲーマーには広く知られた存在だったと思います。ハイスコアも1984年1月の初回から掲載されましたが、この店はスコアラーよりもむしろ同人活動系ゲーマーの方が有名だったような気がします。

 

ベーマガへの掲載は1991年3月号まで継続しました。関西のキャロット系店舗は80年台で殆どが誌面から姿を消す中で長期に渡ってスコアが掲載されています。

ナムコの店舗情報誌「NOURS」2001年夏号(Vol.33)に関西のナムコ店舗ガイドがありますがその中には存在しないため、それ以前に店舗は閉店していたようです。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1987年11月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1987年11月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年1月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1987年12月号