小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年7月号/トピック店舗:ビデオイン深江→TAITO INN 001深江/ハーフタイム(兵庫県)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1993年7月号)

マイコンベーシックマガジン1993年7月号(第12巻第7号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は89となり先月比+2となっています。

新規掲載店が1店あります。

 

・その他

QUEEN8(神奈川県)

マイコンベーシックマガジン 1993年7月号より)

こちらの最寄駅は小田急線の相武台前で、ハイスコア集計店が林立した小田急線沿線に新たな掲載店が誕生することになります。

 

マイコンベーシックマガジン 1993年7月号より)

 

また、1988年6月号まで掲載されていた「ビッグキャロット高松店」が「プレイシティキャロット高松店」と名称を変え約5年振りに復活掲載が開始されています。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1993年7月】

マイコンベーシックマガジン 1993年7月号より)

 

今月の注目ゲーム欄でトップを飾っているのが彩京の「戦国エース」です。使用キャラクターが6人から選択可能なため初回集計からキャラ別が実施されています。

 

このゲーム、スタート後に1面が4種類のステージからランダムに選択されるのですが、ハイスコア狙いが佳境に入った頃は1面に特定のステージが選択されないとその時点でスコアが出ないため、「スタートボタンを押しただけでゲーム終了」というアーケードゲーム史上最悪の捨てゲー状況を造った罪深いゲームとして印象に残っています。

 

トピック店舗:ビデオイン深江→TAITO INN 001深江/ハーフタイム

トピックは兵庫県から「ビデオイン深江→TAITO INN 001深江」「ハーフタイム」の2店をピックアップします。

 

【ビデオイン深江→TAITO INN 001深江】

マイコンベーシックマガジン 1989年10月号より)

2022年5月2日撮影

【ハーフタイム】

マイコンベーシックマガジン 1991年3月号より)

2022年8月11日撮影

 

今回紹介する2店はいずれも兵庫県内のタイトー系列店舗となります。

 

「ビデオイン深江→TAITO INN 001深江」は阪神本線の深江駅前にありました。神戸市の最東端に位置しており、隣の芦屋市までは1㎞もありません。

ゼンリン住宅地図 神戸市東灘区(東部)1990年より)

 

1990年の住宅地図です。深江駅の駅舎を出ると目の前にあった模様です。

 

こちらも前回紹介した尼崎市出屋敷駅と同様に線路の高架化が実施されており、2020年に工事は完成しています。その後2022年時点では旧線路敷地を含めて駅前ロータリーが整備中で、店舗跡地とその周囲は立ち退きとなっていることからそれらしき建物は残存していません。恐らくは写真の1階にセブンイレブンがあるマンション辺りが跡地になるのではないかと思われます。

 

誌面への掲載は1989年10月号より開始されますが、1991年3月号から店舗名が「TAITO INN 001深江」に変更になります。

マイコンベーシックマガジン 1991年3月号より)

その後は特に大きな休載期間もなく、4年後の1995年3月号まで掲載は継続されています。比較的長期の掲載となりましたが掲載終了において特にコメントはありませんでした。また閉店時期も判明していません。

 

もう一方の「ハーフタイム」は西宮市の北部、関西学院大学の最寄駅である阪急今津線東園駅付近に存在しました。

 

店舗名称からはタイトー系と判断出来ないのですが、元こちらの店員の方からタイトー系であるという情報を頂いています。バスケットボールのコートをイメージした店舗内装で、「ハーフタイム」という店名もバスケが由来のようです。

ゼンリン住宅地図 西宮市北部1994年より)

 

住宅地図は1994年ですが、甲東園駅南側の線路沿いに現存する「ニューコーベビル」の1階に店舗の存在を確認しています。

 

2022年時点では2階のカラオケ店は営業が続けられています。テナント配置を見る限りでは1階の弁当店ほっかほっか亭の場所が跡地で間違いないと思われます。

 

東園駅関西学院大学の最寄駅のため学生需要が多く、近隣の競合店が軒並み1プレイ50円にて営業する中でハーフタイムはメーカー系列ということもあり100円での営業をされていたようですが、それ故に売り上げが伸びず、タイトー社員からバイト氏が「何とかしろ!」と無理難題を押し付けられていたという逸話を伺っています。

 

誌面への掲載はビデオイン深江に遅れること約1年半の1991年3月号から開始、そして深江の1か月前である1995年2月号が最終掲載となりました。

 

両店の距離は比較的近く掲載時期も近似、かつ共にタイトー系列店舗であることからスコア掲載について何かしらの繋がりはあったのかもしれません。こちらも閉店時期は不明です。

 

そしてこの店舗名を聞いて、タイトーのアクションゲーム「ライディングファイト」の最終スコアが輩出された店舗とわかる方は筋金入りのハイスコア通だと思います。

www.youtube.comwww.aabmg.com

 

プレイ動画とハイスコアの履歴です。最終スコアの店舗名に「ハーフタイム」の記載があります。

 

1992年に発売されたこのゲーム、タイトー系以外ではほとんど流通せずマイナーなことに加えて難易度が極端に高く、クリアさえもままなりませんでした。

 

当時ハイテクノーベルでもプレイしていたスコアラーがいましたが結局クリアは出来ず、クリアの報を聞いた時には「あのゲームクリア出来るんだ…」と驚愕した覚えがあります。

 

タイトーからリリースされているアーケード筐体型ゲーム機「EGRETⅡmini」に復刻リリースされているため、興味がある方は是非とも挑戦をお勧めします。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年6月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年6月号

【次記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年8月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年7月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年6月号/トピック店舗:ギャル元町/ゲームプラザピノキオ(兵庫県)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1993年6月号)

ゲーメスト1993年6月号(第8巻第10号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は77となり先月比-7の大幅減となっています。

 

70台に落ち込むのは創刊して間もない1987年5月号の74店以来、実に6年振りとなっています。新規掲載店はありません。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1993年6月】

ゲーメスト 1993年6月号より)

 

今号でスコア集計打ち切りとなっているタイトルのひとつにコナミの「ゼクセクス」の名前があります。「スコアの上がる致命的なバグのため」と解説がありますが、再現性があり狙って出せることから追ってスコア集計は再開されています。

www.high-scorer.net

ただ、スコアが大幅に更新されたアルカディア誌2004年3月号では特に集計を再開するというコメントは掲載されていませんでした。

 

トピック店舗:ギャル元町/ゲームプラザピノキオ

トピック店舗は場所を兵庫県へと移します。

初期掲載店から「ギャル元町」「ゲームプラザピノキオ」の2店をピックアップします。

 

【ギャル元町】

ゲーメスト 1987年4月号より)

2022年5月2日撮影

2022年6月18日撮影

 

【ゲームプラザピノキオ】

ゲーメスト 1987年6月号より)

2022年5月2日撮影

 

最初に取り上げる「ギャル元町」ですが、兵庫県初のゲーメスト掲載店となります。

 

三宮~元町界隈に広がる神戸市最大の繁華街の一角をなす「神戸元町商店街一番街」のアーケード内に存在しました。

ゼンリン住宅地図 神戸市中央区(西部)1990年より)

1990年の住宅地図ですが、2022年時点で現存している「サンワフルーツ」と「サワタニ文具」の間に「ゲームセンターギャルモトマチ」の表記があります。

 

しかし現状はフルーツショップサンワと文具サワタニが写真のように隣接しており、ギャル元町跡地と思しき建物は確認出来なくなっています。

 

こちらは「ゲームマシン」誌1985年8月15日号の記事「全国市街地ゲーム場 神戸・三宮」にて取り上げられていました。

(ゲームマシン 1985年8月15日号より)

 

三宮駅付近にゲームセンターが集中する中で、地図左端の元町駅付近に一軒だけ存在している🔟の場所がギャル元町となります。

 

そして記事内に店舗外観の写真があるのですが、左隣に「サンワ」の文字が入った看板が確認出来ます。またサンワ看板の下には瓦屋根風の装飾が見えますが、現在の店舗では存在しないことからギャル元町の閉店後跡地を改装の上フルーツショップサンワが一体化して使用しており、現在のフルーツショップサンワの右半分が元々はギャル元町だったのではないかと推定しています。

 

そしてゲームマシン誌の店舗紹介記事内に、「特定の機械を指定して月間のハイスコア者を掲示する”月間チャンピオン大会”」が実施されているとあるため、1985年時点で店内クローズとは言えハイスコアを集計する素地がお店にあったようです。

 

その流れを受けてゲーメスト掲載店となるに至ったのかもしれませんが、掲載は1987年4月号の単発に留まっています。

 

そしてもう1店の「ゲームプラザピノキオ」は神戸市隣の明石市、市の中心部となるJR/山陽電鉄明石駅前を通る国道2号の沿道に存在しました。

ゼンリン住宅地図 明石市1987年より)

 

1987年の住宅地図です。

 

西側に隣接している「明不ビル」は2022年時点で健在、東側の「三和銀行専用駐車場」の敷地には別のビルが建っています。その間に挟まれた写真の「美容ブラージュ」の場所が跡地で間違いないとの情報を頂いています。

 

1987年6月号から掲載を開始、前述の「ギャル元町」が単発で掲載を終了したことにより消失した兵庫県ゲーメスト掲載店がこちらの掲載で復活するのですが、こちらも長くは続かず約半年後の1988年1月号にて掲載が終了します。閉店によるものだったようです。

 

その後明石市は、こちらの跡地の東側にある明石商工会館らぼす内にあった「あかしラポス2Fゲームコーナー」、そして隣接している明不ビルに「ゲームセンターピノキオ」が追って集計店として登場するのですが、「ゲームプラザピノキオ」と「ゲームセンターピノキオ」は全くの無関係ということです。

ゲーメスト 1988年1月号より)


マイコンベーシックマガジン 1991年3月号より)

 

上記にて「ゲームプラザピノキオ」のゲーメスト最終掲載と、「ゲームセンターピノキオ」が初めて誌面に登場したベーマガ1991年3月号を並べましたが、店舗名の「ピノキオ」は同じであり、かつ地番も末尾しか違わないことからこの2店が全くの無関係と実情を知らない人間が判定するのはかなり困難と思います。

 

当時を知るプレイヤーの方が最も信憑性が高い情報をお持ちであると認識しておりますので、引き続き店舗情報をお持ちの皆様につきましてはご提供をお願い申し上げます。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年5月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年6月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年7月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年7月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年6月号/トピック店舗:ゲームインウエスタン(兵庫県)/ゲームハウスキャンディ(大阪府)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1993年6月号)

マイコンベーシックマガジン1993年6月号(第12巻第6号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は87となり先月比-6と大幅減となってしまいました。

新規掲載が1店あります。

 

・その他

ゲームスポットパスカル岡山県

マイコンベーシックマガジン 1993年6月号より)

 

80年台に多数のゲーメスト掲載店が存在した岡山市の中心街である表町ですが、90年台に入ると今度はベーマガにて掲載店が復活してきます。

 

93年4月号でかつてゲーメスト掲載店であった「ハイテクセガ表町」が復活掲載されたのに続き、セガから至近距離で新たに掲載が開始されたのがこちらの「ゲームスポットパスカル」です。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1993年6月】

 

マイコンベーシックマガジン 1993年6月号より)


今号は1990年8月号から掲載が止まっていた山梨県甲府市の「朝日町キャロットハウス」がほぼ3年振りに突如と復活するのですが、結局単発の掲載に留まりました。


ベーマガではこのような「過去の掲載履歴のある店舗が間隔をあけて唐突に復活するが、その後掲載は長続きしない」事例が時折見られるのですが、掲載履歴があれば任意で再掲載が可能ということだったのでしょうか。

 

トピック店舗:ゲームインウエスタン/ゲームハウスキャンディ

トピック店舗ですが、兵庫県尼崎市の「ゲームインウエスタン」、及び大阪府東大阪市の「ゲームハウスキャンディ」の2店をピックアップします。

 

【ゲームインウエスタン】

マイコンベーシックマガジン 1989年4月号より)

2022年6月18日撮影

【ゲームハウスキャンディ】

マイコンベーシックマガジン 1989年10月号より)

2024年1月5日撮影


同じ関西とはいえ県も異なる今回の2店はどちらも「SNK直営店」という共通点があります。

 

最初に紹介するのは尼崎市の「ゲームインウエスタン」で、阪神尼崎の次の駅である出屋敷駅が最寄駅となります。

ゼンリン住宅地図 尼崎市南部1990年より)

 

尼崎市の中心商店街は阪神尼崎駅からこの出屋敷駅付近にかけて広がっており、駅前から伸び店舗跡地の前を通る「出屋敷線」は商店街の端部になります。かつては相当の賑わいがあった場所のようですが、90年台に阪神本線が高架化されて以降再開発が進み、古くからの商店はシャッターを下ろしている所が目立っています。

 

そして「ゲームインウエスタン」の跡地と思しき場所は更地となり駐車場と化していました。90年の住宅地図で隣接している「吉田ミシン商会」の看板が残る建物が存続していたため、この場所で間違いないと認識しています。

 

この「ゲームインウエスタン」はSNK初の直営店だったようです。

 

比較的ゲーマーには寛容なお店だったようで、当時ここの常連だったスコアラーの方で発売前のSNKタイトルのテストプレイヤーとしてお声が掛かったという証言もいただいています。

 

ベーマガへのスコア掲載もゲーマー向けサービスの一環だったようですが、誌面掲載は1989年4月~1990年6月までの1年程度に留まっています。

 

そしてもう一方の「ゲームハウスキャンディ」は場所も変わって大阪府東大阪市、有名な花園ラグビー場の最寄駅である近鉄奈良線東花園駅前に存在しました。

(精密住宅地図 東大阪市中部1991年より)

 

東花園駅ロータリーから東側に「ホワイトシャトー」という店舗兼マンションが2024年時点でも存在していますが、1991年の住宅地図にてそのビル1階に「キャンディ NEOGEOシステム」の文字を確認しています。NEOGEOがリリースされた直後だったこともあり、店舗名称でもアピールをしていたのかもしれません。また2階には「S・N・K(新日本企画)」の文字もあり、事務所として使用されていた形跡があります。

 

現在は写真のように1階が美容院、2階は学習塾に使用されています。

 

駅は出屋敷駅同様に2014年から高架駅となり変化していますが、ホワイトシャトーの両隣は1991年時点でも更地だったようで、1,2階のテナントが変わった以外は当時と大きく変化はないのかもしれません。

 

こちらはゲームインウエスタンから遅れること半年の1989年10月号から誌面へ登場し2店並列掲載となるのですが、1990年6月号にてウエスタンと共に掲載をストップしたため期間は1年に及びませんでした。同時に掲載を中止したことから、店舗個々の事情ではなく会社の意向だった可能性が高いのですが、スコア欄やチャレハイ通信にはその旨の記載はなく実態については把握できていません。

(ゲームマシン 1986年12月1日号より)

 

東花園店ではありませんが、同じ大阪府内にSNKが初めて「キャンディ」ブランドで直営店を出店した際の記事がゲームマシン1986年12月1日号に掲載されていました。

(ゲームマシン 1987年8月15日号より)

 

当時SNKは自社新筐体ブランドに「キャンディ」の愛称を付しており、店舗ブランドと合わせて展開しようと目論んでいたのかもしれません。筐体の方は追ってNEOGEOの普及で全国的に広がったこともあり、目にした方も多いのではないかと思います。

 

そしてゲームマシンの記事中に、今後既存店舗についてもキャンディブランドへ改装する予定の旨が記されていますが、東花園店は実施されたものの尼崎店は店舗名がウエスタンのままだったことからブランド変更は実施されなかったようです。

 

その後はNEOGEOの発売、展開と合わせて戦略が変更となったのでしょうか、キャンディブランドの店舗は大きく展開されず直営店は「ネオジオランド」の出店へと舵を切っていくことになります。スコア掲載の中止もその戦略変更から行われたものと推察しています。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年5月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年5月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年7月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年6月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年5月号/トピック店舗:ダイエーレジャーランド大和高田店/八木店(奈良県)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1993年5月号)

ゲーメスト1993年5月号(第8巻第8号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は84となり先月比-1となります。

新規掲載はこの店舗です。

 

・その他

GAME'S WiLL(京都府

ゲーメスト 1993年5月号より)

 

ベーマガには1992年5月号から既に掲載が開始されていた90年台における京都のハイスコア掲載店の雄である「GAME'S WiLL」ですが、ゲーメストは枠が確保出来なかったのか1年遅れでのスタートとなりました。

 

そしてこれに合わせるかのように、80年台において京都で最もハイスコア活動の盛んだった「ビッグキャロット京都店」が今号をもってゲーメストスコア欄から姿を消します。新旧交代の様相です。

 

しかし「ビッグキャロット京都店」はベーマガへの掲載は継続しています。

 

「有力スコアラーがGAME'S WiLLへ移った」のは事実だと思いますが、「ビックキャロット京都店」がWiLLの登場を機にハイスコア掲載を中止したというのは正確ではないと認識しています。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1993年5月】

ゲーメスト 1993年5月号より)

 

「君こそゲーメスト!」コメント欄にもありますが、新規集計開始タイトル5本のうち掲載店が5店以下のため☆が給付されないタイトルが4本を占めています。

 

そこそこ知名度があるタイトルがタイトーの「グリッドシーカー」位なのでさもありなんではあるのですが、カプコンに加えネオジオ系の対戦格闘も人気を博し市場に流通してきたため、対戦格闘以外のタイトルが割を食う冬の時代へと突入することになります。

 

トピック店舗:ダイエーレジャーランド大和高田店/八木店

トピック店舗は奈良県の掲載店から「ダイエーレジャーランド大和高田店」「ダイエーレジャーランド八木店」の2店をピックアップします。

 

ダイエーレジャーランド大和高田店】

ゲーメスト 1987年3月号より)

2024年8月14日撮影

ダイエーレジャーランド八木店】

ゲーメスト 1991年3月号より)

2024年8月14日撮影

今回の2店は店名の通り、ダイエーレジャーランド(DLL)系列として共に奈良県ダイエー店内にて営業されていたものです。

 

ダイエーレジャーランド大和高田店」は、近鉄大阪線大和高田駅、及びJR和歌山線高田駅前に存在した「ダイエー大和高田店」内にありました。

ゼンリン住宅地図 大和高田市1987年より)

1987年の住宅地図より、近鉄大和高田駅前にダイエーを含めたショッピングセンターの広大な敷地が広がっています。JRの駅が見えませんが丁度ダイエーのほぼ真下の地図範囲外にあり、どちらの駅からもアクセス可能な場所となっています。

 

そして住宅地図テナント欄にはダイエー建物6階に「趣味とレジャーのフロア」とあるためこのフロアに存在したのではないかと思いましたが、下記Wikipediaのテナント一覧では5階にダイエーレジャーランド系列の「らんらんランド」の表記があります。そのため店舗は5階に存在していた可能性もあります。

ja.wikipedia.org

またWikipedia内にもあるようにこの場所は元々はユニチカ高田工場の跡地に建設された施設で、ダイエーとは別に「オークタウン大和高田」という専門店街が存在しました。住宅地図ではダイエーに隣接した近鉄大和高田駅寄りの建物になります。

2024年8月14日撮影

 

敷地内にはかつてユニチカの工場であったことを示す記念碑も残されています。

ゼンリン住宅地図 大和高田市1987年より)

 

こちらは「オークタウン大和高田」のテナント一覧です。小規模店の集合体となっていますがゲームセンターらしき店舗はないため、ゲームコーナーはダイエー内だったということで間違いはないと思われます。

2024年8月14日撮影

そして2024年時点でこの場所は「トナリエ大和高田」という日本エスコンデベロッパーのショッピングセンターへ変貌しています。

 

ただ「トナリエ大和高田」は元オークタウン大和高田の場所に展開されており、隣接する元ダイエーの場所はトナリエ直結のマンションとなっていました。

 

Wikipediaによればオークタウン大和高田が完全に閉業したのは2018年ですが、ダイエーについては2005年には撤退しており、代わってその後はスーパーのライフが入居していたことからダイエーレジャーランド→らんらんランドも2005年のダイエー撤退と合わせて閉店しているのではないかと思われます。

2024年8月14日撮影

なおトナリエ内にはナムコがテナントとして入居していました。しかし今どきのショッピングセンター内ゲームコーナーの風情でビデオゲームの類は全く設置されていませんでした。

 

誌面への掲載はゲーメスト1987年3月号からスタートし、ベーマガも含めて奈良県初のハイスコア掲載店となりました。しかし4,5月号と掲載が無く、6月号から復活したものの1987年12月号をもってストップ、掲載期間は1年に及びませんでした。

 

その後奈良県は掲載店がない状態に戻りますが、再度ダイエーレジャーランド系列にてスコア掲載が再開されることになります。それが大和高田市となりの橿原市近鉄大和八木駅前に存在した「ダイエーレジャーランド八木店」です。

ゼンリン住宅地図 橿原市1990年より)

近鉄大阪線橿原線が直交するターミナルの大和八木駅前に位置していました。

 

住宅地図は1990年ですがダイエーは1993年にディスカウント形態のトポスに業態変換し、1999年まで営業継続の後に閉店、跡地はこちらもマンションとなっています。

 

国道を挟んで対峙している近鉄百貨店橿原店は2024年時点でも営業が継続されています。

 

こちらは先にベーマガにて掲載が開始されています。ベーマガ初の奈良県の掲載店舗となっています。

マイコンベーシックマガジン 1988年10月号より)

 

大和高田店の掲載停止が1987年12月のため、1年程度の空白で奈良県に掲載店が復活しますが、このベーマガへの掲載は1989年11月号にてストップしてしまい再び奈良県から掲載店が消滅してしまいます。

マイコンベーシックマガジン 1989年11月号より)

 

上記はベーマガ最終掲載時のチャレハイ通信欄です。「一時休載」とあるためいずれ掲載を復活させる意思があったのかもしれませんが、それはベーマガではなくゲーメスト1991年3月号にて果たされることとなります。

 

ゲーメストでは特に休載もなくコンスタントに掲載が続けられていましたが、3年後の1994年2月号をもって誌面から姿を消します。閉店によるものでした。

ゲーメスト 1994年2月号より)

同号のハイスコア通信欄に改装と同時に閉店とあることから、1993年にダイエーからトポスへと店舗が業態変換された際に閉店したという線が濃厚と思われます。

 

また、奈良県の掲載店はここの掲載終了以降確認されていません。ハイスコア掲載店の歴史で奈良県は今回紹介した2店のみに留まることになります。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年5月号

【次記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年6月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年6月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年5月号/トピック店舗:ビデオインシャトー/ゲームセンターNASA(大阪府)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1993年5月号)

マイコンベーシックマガジン1993年5月号(第12巻第5号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は93となり先月比+1となります。

新規掲載は4店確認されています。

 

セガ

ハイテクランドペンギン(東京都)

 

・その他

ゲームポイントフリーウェイ小樽店(北海道)

 

スペースパニック西船橋店(千葉県)

 

アミューズメントスペースジャンプ(山口県

マイコンベーシックマガジン 1993年5月号より)

 

「ハイテクランドペンギン」の最寄は中目黒駅で、渋谷や武蔵小山といった東急沿線に複数存在したセガ系掲載店が新たに加わることになります。

 

「ゲームポイントフリーウェイ小樽店」は、過去ゲーメスト1991年1,2月号にのみ掲載されていましたがベーマガにて復活掲載を果たします。しかし今回も翌6月号までの2回の掲載に留まっています。

 

「スペースパニック西船橋店」は、総武線京葉線武蔵野線地下鉄東西線が集まる要衝の西船橋駅が最寄。ハイスコア掲載店が現れても不思議ではない場所ですが、近隣の津田沼が歴史的に集計店の多い場所だったこともあってかこれまで掲載店は存在しませんでした。

 

山口県の「アミューズメントスペースジャンプ」は、住所に「おもちゃのナカシン」とあることから玩具店併設もしくは転業というゲームセンターに比較的多かった事例と思われます。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1993年5月】

マイコンベーシックマガジン 1993年5月号より)


今回「ハイテクランドペンギン」が加わった東急沿線のセガ系掲載店ですが、一方でチャレハイ通信の「渋谷会館B1セガ」欄には「閉店をまぬがれたとはいえ事態は一触即発」と不穏なコメントが出ています。

 

2013年まで営業された渋谷会館ですが、セガは地下1階のみの運営だったためそれ以前に撤退しています。この時点ではまだ閉店は無かったようですが、スコアの掲載は今号をもって終了しています。

 

トピック店舗:ビデオインシャトー/ゲームセンターNASA

トピック店舗は大阪府内の初期ベーマガ掲載店舗から「ビデオインシャトー」「ゲームセンターNASA」の2店を取り上げます。

 

【ビデオインシャトー】

マイコンベーシックマガジン 1986年3月号より)

2023年11月25日撮影

 

【ゲームセンターNASA

マイコンベーシックマガジン 1986年3月号より)

2025年2月10日撮影

今回紹介する2店は双方共に大阪府南部の河内、和泉方面に位置しており、掲載期間も短かったことが共通しています。

 

「ビデオインシャトー」ですが、近鉄南大阪線大阪市から松原市に入った最初の駅である河内天美駅が最寄駅となります。

(精密住宅地図 松原市1989年より)

1989年の住宅地図です。

 

駅前ロータリーからほぼ真東にある写真の雑居ビルで、地図にも記載されている2階の「天美理容サロン」の店舗が確認出来ることからここの1階、オレンジのシャッターが降りている場所が該当箇所ではないでしょうか。

 

地図では隣接してスーパー近商ストアの店舗がありますが、調査時点では建て替え工事の真っ最中でした。2024年9月に新たな建屋で再オープンしています。

 

こちらは店名に「シャトー」の名前があることから、大阪京橋で有名な総合レジャービルである「グランシャトー」の系列店ではないかと思われます。住宅地図でも隣接して「パチンコシャトー天美」の存在が確認出来ます。

2023年11月25日撮影

 

パチンコシャトー天美の場所ですが、2022年に後継店であるパチンコメトロ天美店としても閉店しており2023年時点では写真のようにこちらも空きテナントとなっています。

 

スコアの掲載は1986年3月号から開始されますが、同年10月号が最終掲載となったため1年継続しませんでした。パチンコ店は2000年以降まで営業が継続していたようですがこちらの閉店時期は判明していません。

 

もう一方の「ゲームセンターNASA」ですが、こちらはJR阪和線和泉府中駅が最寄となります。天王寺から快速で30分弱という距離です。

(精密住宅地図 和泉市北部1989年より)

 

こちらも1989年の住宅地図にて「ゲームナサ」の表記を確認しています。

 

所在地である「浜田ビル」の名称は現在「ユウパレス和泉府中」に変わっていますが、1989年の地図にもある「理容室ヨシ」が2025年時点でも健在のためこのビルにて相違ないと判断しています。

 

2013年に駅は橋上駅舎となり駅前ロータリーやペデストリアンデッキが整備されたため駅前の風景は1980年台とは大きく変わっていると思われますが、丁度この建物から北東方向にある和泉ショッピングセンターや、商店街であるロードインいづみの付近は古くからの駅前の風情を色濃く残している場所となっています。

 

誌面への掲載はビデオインシャトーと同じく1986年3月号からとなります。

 

こちらはシャトーよりは継続したものの1987年3月号をもって掲載終了、1年程度の掲載期間に留まりました。1992年の住宅地図には同じ場所に既にナサの表記が無かったため、それ以前に閉店しているものと思われます。

 

また店名の「NASA」と言えばJR阪和線杉本町駅に存在した「プレイシティNASA杉本町店」が想起されますがこちらとの関連性は不明です。

 

同じ沿線ではありますが、「NASA」という名称はゲームセンターでは多用されていたものでもあるため一概に系列店とは判断出来ないところではあります。情報をお持ちの方は是非ともお寄せ願います。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年4月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年6月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年5月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年4月号/トピック店舗:ハイテクランドセガ杉本町店/藤井寺店(大阪府)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1993年4月号)

ゲーメスト1993年4月号(第8巻第6号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は85となり先月比+4となっています。

新規掲載店が2軒あります。

 

ナムコ

グリーンプレイランド(岐阜県

 

・その他

ヤングパレス(沖縄県

ゲーメスト 1993年4月号より)

 

今号の新規掲載2店は、1993年1月号にて優先的に募集された掲載店の無い県のうち岐阜県及び沖縄県がフォローされた形となっています。どちらの県も過去にゲーメストへの掲載履歴がある店舗は無く、創刊7年目にして初めて掲載店が登場しました。

 

「グリーンプレイランド」ですが、現在も岐阜県高山市にて営業されている「高山グリーンホテル」内のゲームコーナーです。

 

こちらはナムコ系店舗に分類しているのですが、昭和63年発行の「オールアバウトナムコⅡ」内の「ナムコ直営ゲーム・センター一覧」に高山グリーンホテルの記載があることを根拠としています。

 

そしてもう一方の「ヤングパレス」ですが、ベーマガ1986年11月~1990年12月号まで掲載された「ヤングパレスゲームセンター」が今度はゲーメストにて復活掲載されることとなります。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1993年4月】

ゲーメスト 1993年4月号より)

 

今号の「めざせハイスコア!」欄には気になる記述が2点あります。

ゲーメスト 1993年4月号より)

 

まずはタイトル併記のコメント。

 

風邪が流行っていることに対する注意喚起と思いきや、最後に「今年はどのくらいゲーマーが浪人になるかな?」という身も蓋もない言葉が…

 

当時のアーケードゲーマーは圧倒的に学生が多かったのですが、特に80年台後半から90年台前半に高校から大学に進学した世代は第二次ベビーブームの前後で人口が多く、大学入試難易度が上がって浪人が多発していた時代でもあります。

 

結果として浪人に対する抵抗感が薄れていたこともあり、ゲーマーがゲーセン通いの結果浪人する状況が多数見受けられたことがこの発言に繋がっている面はあると思われます。

 

そういえばゲーメスト発行元の新声社は当初受験参考書を多数出版しておりゲーメスト誌面上にも広告を出してましたね。

 

この頃になると誌面から参考書関係の広告は姿を消していましたが、「受験そっちのけでゲーセン通いして焦った学生に参考書の広告を見せる」というのは今から思えば一種のマッチポンプ戦略だったとも言えそうです。

 

そしてもう一つがウソスコア発覚に関するコメントです。

ゲーメスト 1993年4月号より)

 

これは1993年3月号の「ブランディア(アルュメ)」の下記スコアが嘘と発覚したことによるものです。

ゲーメスト 1993年3月号より)

 

本来のトップスコアである14,220を突如大幅に上回っていることも不自然なのですが、「ゲームセンターキムラ」という申請店舗名が怪しさ満点です。

ゲーメスト 1993年3月号より)


上記はハイスコア個人申請用紙ですが、店長確認欄にサインと印があれば実在しない店舗でもスルーしてしまう可能性があるという盲点を突かれたものと推察します。

 

トピック店舗:ハイテクランドセガ杉本町店/藤井寺

ゲーメストもトピックを関西に移します。

大阪府セガ系掲載店から「ハイテクランドセガ杉本町」「ハイテクランドセガ藤井寺」の2軒をピックアップします。

 

【ハイテクランドセガ杉本町店】

ゲーメスト 1987年7月号より)

2025年2月10日撮影

【ハイテクランドセガ藤井寺店】

ゲーメスト 1989年12月号より)

2023年11月25日撮影

 

大阪府東部、南部方面のハイスコア掲載店は90年位までセガ系の店舗がベーマガを含めて比較的多数存在していました。

 

「ハイテクランドセガ杉本町」の所在地はJR阪和線杉本町駅大阪市立大学の最寄駅でありかつて駅前に複数のゲームセンターが存在していましたが、その中のひとつになります。

(ブルーマップ 大阪市住吉区1990年より)

 

1990年の住宅地図ですが、駅のほぼ真正面に「ハイテクランドセガ」の表記を確認しています。

 

2025年時点では建物は恐らく当時のまま学習塾として使用されています。

 

2階建ての建屋ですが地図ではセガしか表記されていないため、建物全てを使用していたものと推察されます。当時のラインアップだと1階に大型筐体とメダル、2階がビデオゲームという構成でしょうか。

 

誌面へはゲーメスト1987年7月号からの掲載となりますが、80年台後半は特にゲーメスト大阪府内掲載店が少なく貴重な存在でした。

 

88年末に近隣の堺東にあったベーマガ集計店の「ハイテクセガ103」の掲載が中止されるとプレイヤーが増加したようでスコア欄が充実した印象がありますが、それも長くは続かず1990年2月号をもって誌面から姿を消しています。

 

杉本町と言えば90年台には「プレイシティNASA杉本町店」が誌面に登場し有力店として名を馳せますが、NASAの掲載はゲーメスト1990年10月号からのためこちらと掲載期間は重複していません。

 

そしてもう一方の「ハイテクランドセガ藤井寺店」は、大阪阿部野橋から近鉄南大阪線で15分程度の藤井寺駅前にありました。駅から東へ線路沿いに進んだ場所となります。

(精密住宅地図 藤井寺市1991年より)

1991年の住宅地図にて「ゲームセンターセガ」の表記で所在を確認しています。

 

建物1階には「大栄館」の表記があり、セガは2,3階を使用していたようです。

 

調査した2023年時点では建物は恐らく変わっておらず、1階は婦人服店、2階は看板に「magnetic」の表記があるため調べると藤井寺市内のエステサロンがヒットしますが、住所が異なっていること、また階段前には「Whiteing Labo」の立て看板があることから審美歯科となっているようです。3階は使用されていない模様です。

 

かつてはセガが面している通りを更に東へ向かうとニチイ藤井寺店がありました。またセガの東側には「大栄」「21世紀」の2店パチンコ店が並んでおり当時の繁栄を垣間見ることが出来ます。現在はニチイ跡地はマンション、東側の2店のパチンコ店は建物ごと消失しセガ跡地向かいのパチンコ店のみ営業が続いています。

 

こちらは1989年12月号からベーマガゲーメスト揃って掲載が開始されています。

マイコンベーシックマガジン 1989年12月号より)

掲載開始直後から高レベルのスコアを多数輩出しており、大阪南部方面のハイスコア拠点としてゲーメストのトップスコアである☆獲得数は掲載後1年で18個にまで到達しました。

 

しかしその栄光も束の間、ベーマガは1990年10月号、ゲーメストは同年12月号が最終掲載となり掲載期間は1年程度に留まりました。

ゲーメスト 1990年12月号より)

 

そして最後の掲載となったゲーメスト1990年12月号のハイスコア通信欄に、改装に伴う一時休業の告知がされています。改装を機にハイスコア集計を中止してしまったのもと思われます。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年3月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年4月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年5月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年5月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年4月号/トピック店舗:ビデオゲームレーダー店(大阪府)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1993年4月号)

マイコンベーシックマガジン1993年4月号(第12巻第4号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は92で先月比+3、90の大台を回復しています。

新規掲載店は4店あります。

 

ナムコ

ゲームセンターシャトー(京都府

 

セガ

ハイテクセガ表町(岡山県

 

・その他

ゲームランドペガサス(埼玉県)

 

日本メカニック(鳥取県

マイコンベーシックマガジン 1993年4月号より)

 

「ゲームセンターシャトー」ですが、名称から大阪に展開されている「グランシャトー」の系列かと思ったのですが、ナムコ系店舗で間違いないようです。

 

ベーマガナムコ系新規掲載店は1991年4月号の「弘前ハイローザスペースランド」以来2年振りとなっています。

 

岡山の「ハイテクセガ表町」はゲーメストでは1986年9月~1991年4月号に渡って掲載されていましたが、ベーマガにて復活掲載を果たしています。

 

「ゲームランドペガサス」は、それまで埼玉県春日部市にて掲載店となっていた「ゲームセンターペガサス」の系列店です。

 

そして最後の「日本メカニック」ですが、ベーマガゲーメスト共に米子市にしか存在しなかった鳥取県にて初めて県庁所在地鳥取市の掲載店として登場しますが、実はアミューズメントライフ誌にて掲載された履歴が残っています。

アミューズメントライフ 1983年5月号より)

これ以降誌面には一切登場しなかったため、実に10年振りの誌面掲載となっています。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1993年4月】

マイコンベーシックマガジン 1993年4月号より)


ベーマガの「チャレンジハイスコア」とゲーメストの「めざせハイスコア」を比較すると、特にベーマガで目立つのがスコア掲載タイトル数の少ない店舗です。

 

今号では1タイトルのみという店舗が4店存在していますが、最末期においてはスコア無しという店舗すら存在しました。

 

「タイトル数の少ない店舗は掲載を見送る」と誌面上で公言し、実際スコア欄への記載が半数未満の店舗はほぼ掲載されなかったゲーメストと比べると、特に90年台以降にチャレンジハイスコア欄の活気が薄れた要因の一つと言えそうな気がします。

 

トピック店舗:ビデオゲームレーダー店

トピックは関西方面の初期掲載店へと移ります。

まずは東大阪市の「ビデオゲームレーダー店」をピックアップします。

マイコンベーシックマガジン 1985年7月号より)

2023年1月8日撮影

 

こちらの所在は近鉄大阪線長瀬駅近畿大学の最寄駅です。


近大前といえば長瀬駅から大学正門へ続く学生街に、2022年まで営業されていた「あうとばあん」を代表としてかつて多数のゲームセンターが林立していましたが、今回紹介する「ビデオゲームレーダー店」は大学側の駅東口ではなく、線路を渡った駅西口に面していました。

(精密住宅地図 東大阪市南西部1989年より)

1989年の住宅地図です。「長瀬駅前商店街」が近大前へ続く学生街ですがそちらとは線路を挟んで反対側であることがわかります。

(ゲームマシン 1986年3月1日号より)

 

ベーマガ誌面への掲載期間と一致する1986年3月1日号のゲームマシン誌記事「全国市街地ゲーム場」にて近大前のロケーション群が取り上げられていますが、上記地図の左端に位置するビデオゲームレーダー店は商店街から外れていたこともあってかここでは取り上げられていませんでした。

 

そしてこちらはタイトー系のロケーションだったようです。

 

上記は「あうとばあん」のX(当時のtwitter)アカウントにあった書き込みで、「駅から近い順にレーダー(タイトー系)」の記述があります。

 

ただ「ウィルトーク」「タイトーイン」への名称変更や、地図上にて確認出来る情報を得られていないとこから現時点ではタイトー系には分類していません。

 

誌面への掲載は1985年7月号より開始されました。


1987年に入ってから休載が増え始め、最終掲載は1989年1月となっています。約3年半の掲載期間は同時期のタイトー系列店と比較すると長期の部類になるのではないかと思われます。

そして現在該当場所は1階が「じゃんぼ總本店」となっている「プティ・パレ」というマンションが建っていますが、こちらの竣工は2001年との不動産情報により当時の建物はそれ以前に消失していることが判明しています。閉店時期は不明です。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年3月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年3月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年3月号/トピック店舗:ゲームセンターダイエー→ゲームインDAIEI(千葉県)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1993年3月号)

ゲーメスト1993年3月号(第8巻第3号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は81で先月比-2となります。新規掲載はありません。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1993年3月】

ゲーメスト 1993年3月号より)

 

今号で創刊号(1986年5月号)から掲載が続いていた貴重な集計店である長野県駒ケ根市の「がらんがらん」が姿を消します。これで創刊号から継続している店舗は東京都の「ゲームプラザ・ザ・ゴリラ」のみとなりました。

 

トピック店舗:ゲームセンターダイエー→ゲームインDAIEI

トピック店舗は引き続き千葉県の店舗から、市川市の「ゲームセンターダイエー→ゲームインDAIEI」をピックアップします。

ゲーメスト 1987年1月号より)

2020年8月8日撮影


JR総武線、及び都営地下鉄新宿線本八幡駅南口駅前に存在したお店です。

 

初めて誌面に登場したのはゲーメスト1987年1月号なのですが、その際の店舗名称は「ゲームセンターダイエー」となっています。

ゼンリン住宅地図 市川市1988年より)

誌面掲載翌年の1988年住宅地図です。「ゲームセンター大栄」という名称にて所在を確認しています。

 

ダイエー、DAIEIという名称は「大栄」を表したもので、当時のダイエーレジャーランドとは無関係であることがわかります。

 

この時の掲載は単発にて終了してしまうのですが、4年以上の期間を経たベーマガ1991年5月号から「ゲームインダイエイ」の名称にて改めて誌面に登場することとなります。

マイコンベーシックマガジン 1991年5月号より)

 

そしてベーマガに遅れること2か月の1991年7月号からゲーメストへの再掲載を果たしダブル掲載店となります。

ゲーメスト 1991年7月号より)

 

再掲載の際ですが、店名だけでなく住所表記も若干異なっています。

 

ゲーメスト1987年1月号

 市川市南八幡4-1-3

②ベーシックマガジン1991年5月号~1992年1月号

 市川市南八幡4-1-10

ゲーメスト1991年7月号以降、及びベーシックマガジン1992年2月号以降

 市川市南八幡4-1-7 駅南(駅前)ビルB1

ゼンリン住宅地図 市川市1992年より)

 

再掲載後にあたる1992年の住宅地図も確認しましたが、1987年と同一箇所は「本八幡駅南ビル」となっており上記③の住所と一致しています。

 

ただテナントのB1FにはゲームインDAIEIの表記がありませんが、2020年時点の写真では居酒屋「はなの舞」となっている場所が元々DAIEIの場所であったことを確認しています。(2024年時点はレンタルスタジオ)

ゲーメスト 1995年8月30日、9月15日号より)

こちらはゲーメスト1995年8月30日、9月15日号付録「全国ゲームセンターマップ」に掲載された当時の紹介記事です。はなの舞の入口部がDAIEI入口となっていることが確認出来ます。

 

また1987年の地図では建物2階までの表記しかないことから、1988年以降から1991年までの間に建物が一度取り壊され、同じ場所に再建された現在の本八幡駅南ビル内にて再度ゲームセンターの営業を開始した、というのが真相と思われますが要追跡調査となっています。

 

誌面掲載のその後ですが、1991年以降に先に開始されたベーマガは1992年3月号をもって掲載終了したため1年未満の期間に留まりました。

 

一方ゲーメストは1998年4月30日号まで掲載を継続しています。

 

ただ歴史あるハイスコア掲載店だったものの、対戦格闘ゲームの登場以降店舗運営のウエイトは完全にそちらにシフトしていたようです。

ゲーメスト 1992年4月号より)

 

初代ストⅡの頃から大規模な対戦大会を実施していたことで有名で、当時のゲーメストライターによる対戦大会も実施され上記の記事にもなっています。記事中には当時の店内の様子もあります。

ゲーメスト 1992年7月号より)

 

そして対戦格闘へのシフトはハイスコア欄にも表れており、上記のように「常に対戦でインカムを上げてほしい」と店舗側の本音がハイスコア通信欄に掲載される程でした。

ゲーメスト 1997年11月30日号より)

 

また1997年11月30号では、「ハイスコア集計を行うための店舗環境が整えられない」という事由で休載を宣言、その後休載は最終掲載となる1998年4月30日号直前まで続きました。最終掲載時も特にスコア掲載を中止する等のコメントはありませんでした。

 

当時のビデオゲームの売上構成を考えると対戦格闘ゲームを中心に据えるのは当然と言えば当然で、店舗にとってハイスコア掲載は「ゲーメストへのお付き合い」程度の位置付けだったのかもしれません。

 

しかしゲーメスト休刊後、その後を継いだアルカディア誌がハイスコア集計を開始すると三度店舗欄が復活、今度は2000年8月~2002年2月号の間で掲載されています。そのため所々途切れた時期はあるものの15年に渡ってハイスコア集計を維持したことになります。閉店時期は判明していません。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年2月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年3月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年3月号/トピック店舗:セントラルゲーム・ラッキー(千葉県)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1993年3月号)

マイコンベーシックマガジン1993年3月号(第12巻第3号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は89で先月比+2となります。

 

新規掲載が2店あります。

 

・その他

ゲームタウンABC(宮城県

 

北九州ソフト開発PARTY(福岡県)

マイコンベーシックマガジン 1993年3月号より)

 

かつては3店のナムコ系掲載店を持っていた宮城県仙台市ですが、1991年3月号のプレイシティキャロット宮城野原店をもって全店が掲載を終了、またナムコ系以外でも同年5月号のプレイランドファンタジー掲載終了で仙台市内、また宮城県内からもベーマガ掲載店が消失していました。

 

今回の「ゲームタウンABC」の掲載開始で約2年振りに仙台市内に掲載店が復活することになります。

 

もう1軒の「北九州ソフト開発PARTY」は店舗名称だけを見るととてもゲームセンターとは思えません。

マイコンベーシックマガジン 1993年3月号より)

 

今号初掲載でチャレハイ通信欄への掲載がありますが、「パソコン・ショップ部門」とあるためPCショップにゲーム機が設置されていた類なのかもしれません。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1993年3月】

マイコンベーシックマガジン 1993年3月号より)

 

店舗欄に空欄が発生した際に挿入されていた広告ですが、今月号に関してはコーナー末尾に単独で1ページが確保されています。

 

その中で最も大きな欄で目を引いているのが京都の「富貴商会」です。

 

追って「アシュラブレード」「ススメ!!マイルスマイル」といった自社開発アーケードゲームをリリースした会社ですが、関西地域広範にゲームセンターを展開しており今号は店舗案内が掲載されました。ハイスコア掲載店としては茨木市の「タウンスポットプレイランド」が有名ですがそれ以外にも掲載履歴を持つ店舗が複数あります。

 

www.fuuki-games.co.jp

kv234l1.hatenablog.com

1990~2000年初頭にかけて店舗数は拡大していたようで、最盛期には20店近くの直営店が運営されていました。

 

2008年頃から急速に店舗網が縮小していき現在はホームページの残骸のみが残っているのですが、会社としては既に存続していないようです。ただ店舗網の縮小が関西方面においてビデオゲームをプレイできる環境の減少につながったことは確かなようです。

 

トピック店舗:セントラルゲーム・ラッキー

 

トピック店舗は前号に引き続きベーマガ初期の千葉県掲載店舗から「セントラルゲーム・ラッキー」をピックアップします。

マイコンベーシックマガジン 1986年3月号より)

2025年1月2日撮影

千葉市の中心であるJR千葉駅は、東京方面から来た総武線がここで総武・成田線方面と内房外房線方面にY字型で分岐するのですが、分岐した線路に挟まれた場所に繁華街が形成されており、そこにかつては複数のゲームセンターが存在していました。今回紹介する「セントラルゲーム・ラッキー」はその中のひとつです。

 

ゼンリン住宅地図 千葉市南部1987年より)

1987年の住宅地図です。「ゲームセンターラッキー」の表記で所在を確認しています。

 

該当場所は現在「金子ビル」という飲食主体の雑居ビルがあります。住所は完全に一致していますが住宅地図にはビル名称及び階数が記載されていないため、不動産情報をチェックしたところ金子ビル竣工が2005年4月であることを確認、そのためラッキー営業当時と現在のビルは異なっていることが判明しています。

 

店舗に面する道に並行する線路はJR内房外房線京成千葉線です。また2024年時点で営業が続いているそごう千葉店が現在の場所に移るのは1993年のため、1987年はまだ移転前となっています。住宅地図ではラッキー隣は千葉そごう別館ですが、こちらも現在はパチンコ店のピーアークに変わっています。

 

誌面へは1986年3月号から登場するのですが、千葉県にはナムコ系キャロット店舗が無かったこともあり千葉県初のベーマガ掲載店となっています。しかし掲載期間は短く1987年3月号を最後に掲載は途絶えています。

 

また「ラッキー」という店舗名は2024年時点で千葉県下に3店存在しており、ディストリビューターも兼ねている「(株)ラッキー」により運営されています。

lucky-net.com

「セントラルゲーム・ラッキー」も元々はラッキー社により運営されていた店舗と思われますが、1996年にこの場所から200m程離れた富士見本通り沿いに「ラッキー中央店フェリシダ」をオープンさせているため、中央店の開店に伴いこちらを閉店したという線が濃厚ではないかと思います。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年2月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年2月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年3月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年2月号/トピック店舗:ゲームプラザサンシャイン→稲毛サンシャイン(千葉県)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1993年2月号)

ゲーメスト1993年2月号(第8巻第2号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は83で先月比+2となっています。

新規店が2店あります。先月号で新規掲載店の募集を行った影響でしょうか。

 

ナムコ

プレイシティキャロット四日市店(三重県

 

・その他

アップル流通店(静岡県

ゲーメスト 1993年2月号より)

 

ベーマガ1988年6月~1991年7月号にて掲載履歴のあった「プレイシティキャロット四日市店」が今度はゲーメスト掲載店として登場します。

 

ゲーメストにおけるナムコ系掲載店の追加は、1988年1月号の「マリーン5ナムコランド(山形県)」「プレイシティキャロット表町店(岡山県)」以来実に5年振りとなっており、この頃のナムコロケーションのスコアラーに対するスタンスが垣間見えます。

 

もう一方の「アップル流通店」もベーマガ1985年12月~1991年6月号にて掲載履歴があり、こちらもゲーメストにて掲載店として復活を果たすことになります。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1993年2月】

ゲーメスト 1993年2月号より)


今号のハイスコア欄はぱっと見違和感があるのですが、トップスコア欄に「君こそゲーメスト!」のタイトル文字がありません。ゲーメストお馴染み誤植の類なのか、集計タイトル数が多く欄確保のためタイトルを省略せざるを得なかったのか。

 

また先月号から告知された通り、全国トップ獲得の☆について年間単位での店舗間競争が開始されています。

 

ここから特にゲーメストのハイスコア集計は、各タイトルのトップスコアを争う個人戦に加えて店舗間で☆獲得総数を争う団体戦の要素が加味されたことでプレイヤーのモチベーションアップには繋がりますが、特にスコア締切前における集計店に殺伐としたイメージを持たれてしまう要因となってしまったことも否定できない一面だと思われます。

 

そして今号は誌面上に1ページを使用した下記お詫び広告が掲載されています。

ゲーメスト 1993年2月号より)

 

当時バンダイ社のアミューズメント系関連会社であったバンプレスト社が千葉県松戸市に新規ゲームセンターを出店する際にゲーメストとコラボレーションし、店舗内にゲーメストのグッズショップである「〇ゲ屋」を合わせてオープンさせる計画が、オープン寸前で警察から行政指導を受け〇ゲ屋の出店が不可能となったことを詫びるものです。

ゲーメスト 1992年9月号より)

ゲーメスト 1992年11月号より)

ゲーメスト 1992年12月号より)

ゲーメスト 1993年1月号より)

 

最初は1992年9月号に出店概要と、店舗及びコラボコーナーの名称募集が掲載されました。その後11月号にて名称が決定、12月号からは決まった店舗名を含んだ「東京ガリバー通信」となり場所やフロア構成が案内され、11月27日のグランドオープン日時まで告知されたものの、オープン直前の11月20日になってコラボコーナーである「ゲーメストアイランド」が出店不可となったというのが経緯です。

 

風営法の施行前は特にナムコ系店舗の一部で店内グッズ販売が実施されていましたが、「賭博行為につながる恐れのある金品の提供」行為としてメダルの店外持ち出しや預かり証発行の禁止と同様に規制対象となったことから店内物販は行われなくなっていました。

 

どうしても実施するのであれば風俗営業として申請した店舗敷地外にて行う必要があったのだろうと推察されますが、法律の解釈や運用を含めてバンプレストゲーメストのどちらも気づかなかったのは詰めが甘いと言わざるを得ず、お粗末な結果となっています。

ゲーメスト 1993年3月号より)

ゲーメスト 1993年5月号より)

 

ただコラボコーナーの出店が叶わなかったのみでゲームセンターとしてはオープンし、当初のコンセプトを踏襲してハイスコア集計やイベントの積極的な実施はされていたようです。しかしハイスコアを誌面に掲載するまでには至りませんでした。当初予定通りにコラボが実施されていれば掲載店として名乗りを上げていたのでしょうか。

 

またバンプレストは「東京ガリバー」という店舗名でその後埼玉の戸田、東大宮にも出店していますが東大宮店は店舗売上金の盗難被害にあっており、この件も含めてあまり縁起の良くない店名となってしまっています。

 

その後松戸店は2017年まで営業していましたが、現在は場所はそのままで「NAMCO松戸店」へと変わっています。バンダイナムコとなった現在においてはどちらでも大差ないですね…

 

トピック店舗:ゲームプラザサンシャイン→稲毛サンシャイン

トピック店舗は先月に引き続き千葉県の店舗から、千葉市の「ゲームプラザサンシャイン」をピックアップします。

ゲーメスト 1989年6月号より)

2025年1月2日撮影

 

稲毛は千葉市の中心である千葉駅から総武線で西に2駅の場所です。

 

JR稲毛駅付近が栄えていますがJRに並行して京成千葉線が走っており、JRから500m程度離れた場所に京成稲毛駅があります。

 

今回紹介する「ゲームプラザサンシャイン」は京成稲毛駅前に立地していました。

ゼンリン住宅地図 千葉市北部1990年より)

 

1990年の住宅地図です。京成稲毛駅に隣接した場所に「ゲームプラザ」の文字があります。

 

また見づらいですが、店舗に面した道路部分に括弧書きで「サンシャイン稲毛」の表記もあり、ゲームプラザも含めて駅に隣接した建物に複数のテナントが入っていた形跡があります。「サンシャイン」という店舗名もここから取られていたと推察します。

 

2024年時点ではサンシャイン稲毛と思しき建物は無く、写真の1階がミニストップになっている「アルバ稲毛」というマンションに変わっています。定礎が平成14年となっていることからそれ以前に当時の建物は取り壊されているようです。

 

誌面掲載は1989年6月号から開始されました。

 

同じ千葉市内にあったナムコ系の「ゲームプラザ」が同年5月号にて掲載を終了したため入れ替わりで千葉市唯一の掲載店となりましたが、1990年8月号が最終掲載のため1年程度の期間に留まっています。連射装置取付履歴もありハイスコアに対する店舗のモチベーションは高かった印象ですが、JRの駅前ではなかったため店舗へのアプローチに若干の難があったのが影響したのでしょうか。閉店時期は判明していません。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年1月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年2月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年3月号