小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

私のアーケードゲーム履歴書 フリップメイズ

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MOSS/タイトー 1999年発売

 

タイトーのシステム基板「G-NET」と言って思い付くタイトルは、レイクライシスサイヴァリアシリーズとか初代式神の城といったシューティング系になるのでしょうか。

一方で、スーパーパズルボブルやお手並み拝見といったパズル系ゲームも比較的多数リリースされましたが、その中でも群を抜いてマイナーなタイトルがこちら。

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ゲームシステムはぷよぷよに近似しています。

同じ絵柄の表マークを3枚以上並べるとカードが消えて、消えたカードに隣接したカードが裏面の場合は表面に反転します。反転した際に再び表が3枚以上並べば連鎖となり、連鎖数に比例してスコアがアップします。

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フィールドは縦×7マス、横×6マスのため、上の画像の様なカード配置にして14連鎖以上を狙うのが稼ぎプレイの基本となります。

更に点効率を上げるためには、カードをピックアップした際に下に隠れているカードの図柄を確認可能なため、隠れているカードも含めて連鎖を仕込む必要がありますが、そこまで突っ込んでプレイするまでは至らなかったですねえ。

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画面上に透明なブロックが有りますが、時間の経過でブロックが画面上方から押し出されてきます。このブロックに動きを阻まれてフィールド最下段から押し出されるとゲームオーバー。

ブロックは、ブロック下のカードを消すことで同時に破壊されます。また、ブロックの上下左右に空間があれば空いている方向にブロックを押してずらすことが可能です。(フィールドの外には押し出せません。)レベルが上がってくるとブロックが横一列になって出現したりするため、常に連鎖を早く仕込んでブロックを消してゆくことが求められます。

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ゲームモードは3つありますが、自分がプレイしたのはとことんフリップのみでレベル99までのスコアを争うモード。

ハイスコアですが、当時このゲームの設置を確認出来たのが名古屋付近ではトンガ王国だけで、集計店ではなかったためスコアが出たら個人申請するつもりでしたが、締切日最後に繋がったプレイはクリア寸前でゲームオーバー。

結局申請はしないままだったのですが、後日初回集計スコアを確認したところ、全国トップのスコアよりも自分の未クリアのスコアの方が高かった事実が判明...クリアが優先されるため負けは負けなのですが、勿体ないことをしたものだと思います。

 

以上、フリップメイズは終了。

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(旧トンガ王国の現在:2019年2月)

この後もゲーセンに出入りすることは多々ありましたが、スコアラーとしてプレイしたゲームは実質このタイトルが最後となりました。

今では退役スコアラーとして、往年のプレイヤーの方々と昔話を楽しませて頂いたり、中途半端で終了したゲームを少し齧ったりするアーケードゲームライフです。

 

そしてここ数年、ただでさえ景気の良い話は皆無に等しいアーケードゲーム業界において、特に旧来のビデオゲームを楽しめる環境は危機的状況になりつつあります。

 

時代の流れと言えばそれまでですが、長く業界と付き合ってきた人間の一人として、これからはこの場でアーカイブ的にアーケードゲーム関係の色々な話題を残すことで少しでも流れに抗って行こうかと思っています。元スコアラーだけに記録として。