正面入口から入店した所。1階は大型筐体中心で、戦場の絆、音ゲー、ドライブゲーム、オンライン麻雀とシングルパチスロ機が設置してあります。90年代はパチスロ機の比率がもっと多かった記憶があります。
入口左手の麻雀格闘俱楽部コーナー。休日のお昼前の来訪でしたが、サテライトは比較的埋まっていました。
ちなみに2階フロアにも麻雀系タイトルは分散して設置されています。
2階に上がる階段途中から1階を眺めます。
ゲームタイトルや客層別に比較的上手くゾーニングして機械が配置されているのではないかと思います。
階段踊り場から2階を眺めます。
90年代から2階は汎用ビデオゲーム中心に設置されていました。
1階は天井クロスが張り付けされていますが、2階は鉄骨の柱や梁が剥き出しになっているのが特徴的です。
店舗奥から階段方面を望む。
汎用ビデオゲーム中心と言っても、そこは時代の流れでガンダム・鉄拳シリーズが多数を占めています。90年代に比べると筐体サイズか大きくなったことから全体の設置台数は減少している反面、機器配置には余裕が感じられます。
奥にはサービス終了で役目を終えたボーダーブレイクの筐体が電源を落とされ佇んでいます。
店内奥の方には少数ですがブラウン管タイプの汎用筐体とオールドタイトルの稼働も残っています。
対戦格闘はともかく、シューティングなどは支持してプレイしてくれる客層がいないとなかなか継続して設置は出来ないと思われるので、オールドゲームファンとしては貴重な光景です。
シューティングの反対側は揃ってTGM系。複数あるのは固定層がいる証拠でしょうか。
奥に見えるスパイクアウトも客層は私の知る限りどこも微妙ですが、固定客が付いているのでしょう。これだけ長期に渡って稼働出来るタイトルは少なく、それだけ長く遊んでも飽きない証拠でもあります。
手前のマルチゲーム筐体は写真以外にも複数設置されていましたが、これについてはこれ以上の言及は避けておきます…
ところで、今回の写真を撮影したのが2019年9月22日で閉店の約2か月前。この日には店内どこを眺めても閉店を予感させるような光景は一切ありませんでした。
閉店を予感させる兆候としては、例えばゲームの入荷が極端に悪くなったり、スタッフの削減、店舗インフラに投資が及ばないことによる設備の老朽化等が考えられます。
しかしミッキーにおいては、
・フルラインアップとまでは行かないまでも、核となる商品はきちんと導入されており、むしろ最近は地雷が多かったオンラインタイプの高額機械にはあまり手を出していない。
・昔からプライズやメダルと言った「手の掛かる」機械は一切設置されておらず、結果として店舗スタッフもミニマムで対応している。(恐らく店舗オーナーの身内だけで運営していたと想定される)
・所々に古さが目立つ箇所はあれど、写真を見ればわかるように床が綺麗に磨き上げられており、業者による定期清掃が行われている形跡がある。また店舗外装についても看板や道路側のサインを新調したりと、店舗設備にもきちんと投資がされている。
そんな印象を持った私は、「消費増税が控えているとは言え直ぐに閉店ということは無さそう」という感想を持ち、最低限の写真だけを撮影して店を後にしたのでした。そのわずか1か月後に閉店の報を聞くとも知らず…
閉店する可能性を少しでも予見出来れば、もう少し入念に記録を残していたのでしょうが…それは結果論ですね。閉店はしないに越したことはありません。
それにしても、隣接して飲食施設はあり、近隣にはショッピングセンターやスーパー銭湯もあり、交通量も多い主要道に面した優秀な立地であるため、正直お金さえあれば自分で運営したいと思える場所でした。
誰が店舗の継続に名乗りを上げてくれないか、と思ったりもしたのですが、個人単位では規模が大きいため、どこかのオペレーターが引き受けるとかでないと継続は難しかったかもしれません。
先に紹介した岐阜のオアシスが閉店の可能性があるという噂を聞いて、オアシスを記録するついでに立ち寄ったミッキーでしたが、まさか先に閉店を迎えることになるとは思ってもいませんでした。非常に残念でなりません。9月最後の訪問の時にもあまり時間的な余裕が無く、直前まで立ち寄るかどうかを思慮していたのですが、今にして思えば何か「虫の知らせ」を受信していたのかもしれません。わずかではありますが記録として店舗の存在を残せたことで店舗への恩返しになればと思います。