まず紹介するのは、自分が最初にこの界隈で出入りするようになった名鉄神宮前駅周辺です。
地下鉄伝馬町駅は神宮前駅から少々離れていますが、位置関係を把握して頂くためにマップは共通としてあります。
名鉄の幹線である名古屋本線(岡崎、豊橋方面)と、常滑線(常滑、半田方面)が分岐するターミナルである神宮前駅ですが、地図を見ての通り、駅西側は道路を挟んで熱田神宮の敷地が広がっているため、駅ビル以外の大きな商業施設が付近にはありません。
そんな事情が影響したのかどうかは定かではありませんが、ゲームセンターは全て駅北側に面する「山手グリーンロード」の沿道に立地していました。
隣の金山との間に大型のイオンショッピングセンターが出来た影響でしょうか、今では小さなパチンコ店1店を除いてお店は少なく、マンションばかりになってしまいましたが、以前は小規模な商店街を形成していました。
余談ですがこの写真を撮影した跨線橋の下に2012年までは踏切が有ったのですが、名鉄・JRを同時に跨ぐため典型的な開かずの踏切で、今や貴重な踏切警手が手動で操作していたり、遮断機が半開きになって人は通れるけど車は通れない状態があるという独特な踏切で有名でした。
踏切在りし日の動画が結構上がっているので、興味がある方は是非ご覧頂ければと思います。
①きょうらく
駅付近に展開していた5店のゲームセンターのうち、唯一線路の反対側である駅西口に面していました。踏切や跨線橋を渡らないと到達出来なかったため、東口の店舗に比べるとどうしても向かう頻度は少なくなりがちで、記憶にある限りでは1回行ったことがあるのみ。イエローキャブ(データイースト、1984)をプレイした覚えがあります。
店舗は1990年代前半には既に閉店していたようですが、建物は残り続けており現在でも写真のように外装は営業時のままで存置されています。ただ隣接する商店街を含め再開発計画があるようなので、近い将来に周辺も含めて取り壊しされる可能性が高くなっています。
丁度駅舎が工事中のため、写真では矢板で塞がれていますが、駅入口階段の右隣に店舗スペースがあり、 正面に名古屋のソウルフードである寿がきや、そして通路を奥に進んだ場所にゲームセンターがありました。
いかにも空いているテナントスペースに一時的にゲーム機を設置していただけの店舗で、程なくして閉店しており私も神宮前駅に降り立った際に1回行ったきりでした。
③シルバースター
駅前に唯一残っているパチンコ店の隣に写真の3階建て建物があり、ここがゲームセンターでした。
私が初めて訪れた際にはまだ写真の建屋ではなく平屋の小さなゲームセンターでしたが、小さいだけに良く効いていた空調と、近隣の店舗の中では最もメンテナンスがまともだったこともあり、比較的良く訪れていました。グラディウスはもっぱらここでプレイしていたような。
そして80年代後半あたりで写真の建屋に建て替えられたのですが、当初は1、2階共にゲーム機が設置してあり、新製品は1階、型落ちした製品は2階に設置され、2階は50円以下のプレイ料金で地元の中高生が大量に来店していた覚えがあります。
しかし2階は徐々にビリヤード台の設置面積が増えて行き、最後はビリヤードのみとなった後に閉鎖。1階のみで細々と営業が続いていましたが、末期はビートマニアⅡDXのバージョンアップ以外の新製品が全く入荷していない状況で、店内はいつも閑散としていました。そんな状態が2000年代前半まで続いた後に閉店。建物のオーナーが惰性で続けていたような状況だったのでしょう。
⑤店名不詳2
山手グリーンロードから少し奥に入ったこの写真の建物。今では1階は車庫になっていますがかつてゲームセンターだった時期があります。
駅から最も離れており場所も悪かった影響か、設置されていたゲームは全て30円以下のプレイ料金だったため、お子様が多かった記憶があります。反面設定は全てハード以上、メンテナンス放置というプレイ代金の安い店にありがちな状況だったため、一度行って以降は付近の別の店舗で用が足りたため全く近寄らなくなりました。閉店時期は不明です。
ここの店でプレイしたことを確実に覚えているのが、「カロリー君vsモグラニアン(セガ/VIC東海、1986)」
先程のイエローキャブといい、どうして自分はこういう「伝説的クソゲー」をプレイしてしまうのでしょうか…
④のUFO M1のみ、記事の尺を取るため次回で別に紹介します。
その3へ続きます。