小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ゲームセンター回顧録 金山&神宮前&伝馬町 その4

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続いて、名鉄神宮前駅から少々離れた地下鉄伝馬町駅付近を紹介します。

2.地下鉄伝馬町駅エリア

神宮前駅から駅前の大津通熱田神宮の境内に沿って南下すること10分程度。国道1号との交差点に地下鉄名城線の伝馬町駅があります。

旧東海道における宿場町が起源のため、周囲には歴史的施設が多数ある場所なのですが、専門学校の電波学園名古屋工学院専門学校)の関係施設が駅付近に多数立地しているため、学生をターゲットとしてゲームセンターが幾つか店舗を構えていました。

ただ、私がこのエリアの存在を知ったのは1980年代後半ですが、当時は地下鉄名城線新瑞橋までしか線路は無く、今のように環状運転が開始されるのは2004年と20年近く後。また新瑞橋で接続する桜通線も開通は1994年のため、駅前とは言え地下鉄で向かうには相当不便な場所でした。結局は名鉄神宮前駅から歩いて向かうことになるのですが、その不便さ故にどうしても足が遠のきがちな場所でした。

 

⑥シグマレジャック

伝馬町交差点の北東部に、1階が宝交通不動産部、2階より上が立体駐車場になっている写真の建物があり、1階に店舗が存在していました。

最初に神宮前へ出入りしていた時には存在を知らなかったのですが、高校生の頃に名古屋駅界隈に出入りするようになり、イエローハットにて知り合ったこちら出身のスコアラーの方に存在を教えて貰ったのが伝馬町の存在を知ったきっかけだったと記憶しております。

 

スコアラーが出入りする店舗だけあって、店内にハイスコアボードが掲げられておりました。ただ、ベーシックマガジンやゲーメストのハイスコア集計店としては掲載されなかったため、ゲーメストの個人申請にその面影を留めるのみとなっています。

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 (ゲーメスト1990年6月号より。ネームは伏せさせて頂きました。)

名古屋周辺のスコアラーでは、星ヶ丘キャロットやイエローハットにあまり出入りしていない勢力が集まっている店舗というイメージでしたが、90年代に入ってイエローハットにも徐々にシグマレジャック出身の方が増えていったように思います。

 

ビデオゲームのプレイ代金は基本50円で、一部新作のみ100円だったと記憶。連射装置等の装備もあり、名古屋工学院専門学校の授業終了後の時間帯を除けば比較的落ち着いてプレイできる環境だったと思います。

また、熱田神宮の門前という場所柄、大晦日だけ終夜営業を行っていたりしたため、「年越しテーカンワールドカップ対戦」と銘打って仲間内で出向いたことがありました。ただその際に途中でトラックボールが不調となり店員氏に直訴したのですが、その時の対応が今一つでゲームを継続出来なくなり拍子抜けして撤収。

それ以降この店に出向いた記憶がありません。丁度シグマレジャック出身のスコアラーがイエローハットに流れてきていた時期とおおよそ一致するため、恐らくはその前後からスコアラーにとってあまり居心地が良い場所では無くなっていたのでしょう。正確な閉店時期は不明ですが、私が名古屋へ戻ってきた90年代後半には既に店舗はありませんでした。

 

加えて、系列店が私の知る限りではここを含めて4店(名古屋市中川区、天白区、及び三重県桑名市)に存在していましたが、他の店舗は特にゲームファンにベクトルが向くことは無かったようです。現在は全て閉店しており存在しません。

 

⑦ビッグ5

シグマレジャックと国道1号を挟んで向かい側付近に存在しました。オープンは恐らく90年代に入ってからではないかと思います。

2階建ての至って普通のゲームセンターで、正直特筆すべき点は思い付きません。学生以外にあまり人通りも無さそうな場所の割にはプレイ代金は全て100円で周辺の相場から離れており、あまり振るわっているイメージは無かったのですが、2000年代頭までは存在していたようです。現在は建物ごと無くなり写真の回転寿司屋となっています。

 

次回は金山へ場所を移します。

その5へ続きます。