ゲーメスト1989年4月号(通算第31号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は100と先月比+7となり8か月振りに3桁の大台に戻します。先月には無かった新規掲載店も2店復活しました。
その他
・ゲームセンターコパⅢ(神奈川県)
(ゲーメスト 1989年4月号より)
ゲームセンターコパⅢの最寄駅は小田急線の東海大学前駅。その名の示す通り東海大学湘南キャンパスの最寄駅で、かつては駅周辺に多数のゲームセンターが立地していたようですが、大幅に数を減らした現在でもコパⅢはまだ現役で営業が続いています。数少ない残存している元集計店舗ですが、かつて多数のスコアラーを輩出していた時期はとうに過ぎ、現在は至って普通の店になっているようです。
そしてもう一つのゲームプラザ京都オリンピアも店舗としては残存。しかし残っているのはハコだけで中身はプリクラ専門店になっています。
https://www.shinkyogoku.or.jp/store_info/olympia.html
当時から名物だった入口の飛行機オブジェが現在もそのまま使用されており、ランドマーク的な店舗になっているようです。ゲーメスト掲載の店舗住所には地番が記載されていないのですが、このオブジェのおかげですぐに場所を特定出来ました。
元はといえばビデオシステム社の直営店だったのですが、3か月後の1989年7月号を最後にわずか3回の掲載でハイスコア集計店からは姿を消しています。
以下スコア欄となります。
(ゲーメスト 1989年4月号より)
先月は欄外の掲載だった「お店から」のコーナーが今号から「ハイスコア伝言板」としてコーナー化されています。
メタルホーク(ナムコ)の誌上ゲーム大会とか実施してたんですね。(失礼)通常の集計に加えて月間で上位10名をランキングしているのですが、上位にはメタルホーク界隈では名の知れた方々がいらっしゃいます。トップだけの掲載だとなかなかモチベーションも上がらないので定期的にこのようなランキングが開催されても良かったように今なら思えますが、誌面構成上許されなかったといった所でしょうか。
メタルホークも当時の大型・専用筐体にありがちな「流通度の少なさ」でヒットに繋がらなかったゲームだったと思います。セガやタイトーの店舗では滅多にお目に掛かることが無かったですから…
トピックは引き続き埼玉県。ゲーメスト初期には東武東上線沿線に幾つか集計店が点在していましたので、まとめて紹介します。
・アメリカンクラブみずほ台
(ゲーメスト 1987年5月号より)
2021年10月3日撮影
・ゲームセンタープリムローズ
(ゲーメスト 1987年8月号より)
2021年10月3日撮影
アメリカンクラブみずほ台店はみずほ台駅東口を出て徒歩2分程度。駅前の線路沿いに飲食店等が固まっておりその中の雑居ビルに存在したようです。
当時の住宅地図を確認すると写真の建物の最も線路寄りの場所が該当するようですが、現在はシャッターが降りたままとなっています。
一方のゲームセンタープリムローズは住所は新座市ですが、最寄駅は志木駅となります。というより志木駅自身が新座市に立地しているのですが。
丁度地図の右端に位置しているので見難いですが、志木駅南口入口バス停の向かい付近に「江原ビル 1Fゲームプリムローズ」の文字が確認出来ます。
どちらの店舗も駅からは近いのですが、みずほ台は駅周囲は完全な住宅街。志木も繁華街には面しておらず付近の県道沿いのため、地域密着型の店舗であったと想像されます。志木駅は慶応志木高校があるのですが、駅の反対側のためここまで来てプレイしていた学生もそれほど多くなかったのではないでしょうか。
いずれの店舗も建屋は当時のまま使用されていると思いますが、ゲームセンターとしていつまで営業されていたのかは不明です。
アメリカンクラブみずほ台は1987年5月~10月号、ゲームセンタープリムローズは1987年8月~1988年6月号と、少し飛んで同12月号、及び1989年1月号まで掲載されました。そのため、最盛期には前回紹介した川越市の「びでおいんSAKA」を含め、志木から川越の間に3件のゲーメスト集計店が存在していたことになります。また、途中の上福岡にもナムコ直営店「上福岡ビッグキャロット」が存在したため、東上線沿線は埼玉県有数の集計店密集地帯となっていました。
しかし申請しているプレイヤーが店舗間で全く被っていないため、近距離でもプレイヤー間の交流はあまり感じられず、地元のプレイヤーが細々とスコアを申請していた印象です。そのためあまりスコアで目立った実績が無いまま短期間で集計店から姿を消しています。