小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1989年11,12月号

前回のゲーメスト1989年9,10月号に続き、今回も比較的集計店に動きが少ないため2か月分をまとめて紹介することにします。

まずは1989年11月号(通算第38号)のハイスコア集計店から。

掲載店総数は97でほぼ横這い。新規掲載店は以下1店増加しました。

 

・その他

ジャックアンドベティー群馬県

 

場所は群馬県太田市東武太田駅北口。ここはスバル群馬製作所に面し、以前は駅付近に大型店も含めて商業が集積していたようですが、地方にありがちな郊外化と2004年の東武線の高架化で駅付近はずいぶんと様変わりしてしまっているようです。

 

 続いて1989年12月号(通算第39号)へと移ります。 

掲載店総数は94と微減しますが、今月も新規掲載店が1店追加されています。

 

セガ

ハイテクランドセガ藤井寺店(大阪府

 

大阪南部のハイスコア有力店としては、1990年代に入ると阪和線杉本町の「プレイシティNASA杉本町」が有名になりますが、その前にはゲーメスト掲載以前からベーシックマガジンには掲載されていたこちら藤井寺のハイテクセガが全国トップをよく輩出していた印象があります。しかしNASAと入れ替わるように1991年初頭には掲載店から姿を消してしまいます。

 

そしてトピックは千葉県の初期ナムコ系掲載店舗4件目、市川市の「ナムコ ゲームスポット」を取り上げます。

f:id:annaka-haruna:20200809150929j:plain

ゲーメスト 1987年1月号より)

f:id:annaka-haruna:20200809150952p:plain

f:id:annaka-haruna:20200808143612j:plain

f:id:annaka-haruna:20200808142450j:plain

f:id:annaka-haruna:20200808142553j:plain

f:id:annaka-haruna:20200808142657j:plain

2020年8月8日撮影(以下写真もすべて同一日撮影)

 

JR総武線市川駅前に立地する「市川ビル」のキーテナントとしてダイエーが入居していますが、ナムコもテナントの一つとして営業していました。先日紹介済の津田沼「サンペデックナムコランド」と業態的には非常に近いと思われます。

 

ダイエーがイオン傘下となって以降、イオン関係のロゴを掲げる店舗が増加し、こちらも壁面にはイオンフードスタイルのロゴが掲出されていますが、建物上部には昔とは変わったとはいえまだダイエーのロゴが掲出されており、元ダイエー感がほとんど消失している津田沼モリシアと比べると往時のダイエーの雰囲気が残っている建物です。

 

ナムコは地下1階に入居していたようですが、現在フロアは全てパチンコ店となっています。

f:id:annaka-haruna:20200808143212j:plain

f:id:annaka-haruna:20200808143032j:plain

パチンコ店のフロア案内図や店内写真を見ていただければわかるように、地下1階のフロアは相当に広いため、ナムコがフロアの全てを使用していたとは考えにくいですが、当然にしてフロア内には昔ゲームセンターがあったような形跡は全く残っていません。

千葉県の市川市千葉市の間には、市川、津田沼稲毛海岸京成千葉とショッピングセンター内のナムコ系店舗が数多くハイスコア集計店として名を連ねていました。

反面、千葉県にはナムコ単独店舗である「キャロット」の名称がついた店舗がゲーメストやベーシックマガジンには一切登場せず、その代替をショッピングセンター内ナムコ系店舗が果たしていたのではないかと想像されます。

しかしそのピークは短く、90年代に入る頃にはハイスコア集計店としてはほとんど姿を消してしましました。業界の方々の不断の努力でゲームセンターが徐々に社会的に受け入れられるようになっていく一方で、ショッピングセンター内店舗にゲームファンを囲い込む必要が無くなってしまったという時代の変遷を表しているのではないでしょうか。