小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト 雑誌「アミューズメントライフ」という幻 その1

「ハイスコア集計店マッピングプロジェクト」として、1984年1月のマイコンベーシックマガジン別冊からスタートし、ゲーメストアルカディアと継続されアルカディアの個別店舗欄が廃止されるまでの期間に存在した、ハイスコア集計を雑誌に掲載した履歴のあるゲームセンターの所在地をまとめていますが、雑誌上でハイスコアの掲載が行われたのはベーシックマガジン別冊が最初ではありません。

 

80年台前半からゲームセンターへ通ったことがある年齢層の方であれはご存知の方もいらっしゃると思いますが、1983年1月に創刊された月刊誌「アミューズメントライフ(AM Life)」が、マイコンベーシックマガジン以前にハイスコアの掲載を誌面上で行っています。

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アミューズメントライフ 1983年1月号より)

 

まだゲーム系メディアが勃興する以前、業界紙ではなく商業誌として初めてアーケードゲームが取り上げられましたが、他にもゲームウォッチLSIゲームのようなハンディゲームや遊園地、映画といった広範な娯楽施設情報、あるいは業界情報や青少年育成問題にも触れており、前例がない中での手探りな紙面構成、あるいは当時の業界を取り巻く情勢を誌面から窺うことが出来ます。

 

ゲームの紹介や攻略といった情報がどの程度の需要があるのか不明であり、また当時の物価水準にしては誌面が550円と比較的高価(当時のベーシックマガジンが350円)なため学生が気軽に誌面を手に取れる価格ではないことから、業界誌的な情報も扱って購買層を確保しようとしていた意図が見え隠れします。

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(画像は全てアミューズメントライフ 1983年1月号より)

 

目次を眺めるとゲーム紹介や店舗レポート等、アーケードゲームに関係した記事をメインに据えている一方で、パソコン関係や果ては法律相談の記事まで掲載されており、「ゲームマシン」のような業界紙や、既に発売されていたPC関係雑誌を誌面構成の参考にしている印象です。

 

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(画像は全てアミューズメントライフ 1983年1月号より)

 

創刊号には1983年当時の新宿歌舞伎町のゲームセンターマップが掲載されていました。まだナムコのキャロットは新宿店、一番街店を含めて存在せず、エリア内で圧倒的な力を誇っているのはシグマ(現アドアーズ)系のゲームファンタジア。先日惜しまれながら閉店したカーニバルプラザの文字もあります。

 

そして当初はハイスコア掲載のコーナーは設けられていませんでした。

1983年4月10日発売の第4号にて初めて「今月のハイスコア」としてコーナー化され、まずは「告知版」として誌面に登場します。

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(画像は全てアミューズメントライフ 1983年4月号より)

次回は、アミューズメントライフ誌上におけるハイスコア掲載の推移を辿ってみます。