小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1986年5,7月号

既に1986年9月号である第3号からハイスコア集計店のマッピングを開始しているゲーメスト誌ですが、第3号とあるように創刊号である第1号は1986年5月号として上梓されています。

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ゲーメスト 1986年5月号(創刊号)表紙)

 

店舗別にハイスコアを掲載し、その中からタイトル毎にスコアランキングを行った「めざせ ハイスコア!!」コーナーが誌面に掲載されたのは、第3号である1986年9月号からと認識していたのですが、店舗別ハイスコア掲載コーナーは創刊号から掲載があったことをつい最近知るに至りました。

 

下記がゲーメスト創刊号のハイスコア掲載欄「目指せゲーメスト」となります。

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ゲーメスト 1986年5月号より)

バックに簡略化された日本地図が入っている装丁は見覚えがありますが、先日紹介したアミューズメントライフ誌の「今月のハイスコア」欄からインスパイアされているようです。そのため後々継続する「めざせ ハイスコア!!」コーナーの装丁と比較すると、アミューズメントライフ誌の印象に近いものとなっています。

 

そして誌面は最初から4ページが確保されていました。掲載店総数は21店ですが、創刊号のため事前に掲載店舗募集の告知等があった訳ではなく、どのような経緯で掲載店が集められたのかは気になる点ではあります。

 

また21店のラインアップは、既に114店の掲載店を集めていたベーシックマガジンや、1986年9月号から正式にコーナー化する「めざせ ハイスコア!」の掲載店とかなり傾向が異なるのが特徴です。

まず、21店中11店がこの5月号のみの掲載に留まりました。うちベーマガへの掲載履歴があるのが以前紹介した東久留米キャロット及び足立区のサンシャインゲームセンターの2店のみで、他の9店はこの号のみでしかお目に掛かれない店舗となっています。

そして9月号へ掲載が引き継がれた10店も9月号のみ単発で掲載が終了した店舗が2店、1年以内で姿を消した店舗が更に3店あるため、まとまって掲載が継続したのは僅か5店という状況。

 

5月号から9月号までスコアの掲載に4か月も間隔が空いてしまったため、その間にトーンダウンしてしまったのかと思いましたが、次号である1986年7月号内に答えらしき記載を見つけました。

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ゲーメスト 1986年7月号より)

この号は店舗別のスコア欄は掲載されず、今後のハイスコア募集要項、ハイスコア掲載のルール、掲載基準スコアが記載されているのですが、コーナー2頁目下段「ゲーメストのハイスコア登録は、Wチャンス」の欄に以下の記述があります。

 

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ゲーメスト 1986年7月号より)

上記記述を見ると「一時は個人別のみという意見に落ち着いた」とあり、当初は店舗欄を排除して個人申請のみでハイスコア集計を行うスタイルで決まったようです。

その影響で、まだ集計が開始される前の7月号の時点でハイスコア個人申請用のはがきフォームが誌面に付属しています。

 

一方、創刊号発行後スコア掲載希望の店舗から掲載への問い合わせが多数あったようですが、上記方針により一度掲載を断ったように見受けられます。

しかし結局は店舗申請と個人申請の両立を選択、改めて掲載店を募集することになるものの、一度は掲載がされないと知った各店から再度掲載の依頼は来なかったと考えれば、半数以上の店舗が9月以降掲載されなかったことに対して辻褄が合うように思えます。


既に実績を重ねていたベーシックマガジンへの対抗意識もあったのでしょうが、当初スコア集計についてはかなり迷走した様子が窺えます。

しかし当初の迷走を徐々に跳ね除け、80年台後半の横スクロールシューティング御三家のヒットに合わせて攻略系記事を掲載することで実績を重ね、遂にはアーケードゲーム専門誌としてのステータスを築いたのはご存知の通りです。アミューズメントライフの二の舞は踏まなかったということでしょうか。

 

そして、ゲーメスト創刊号においてもハイスコア店舗欄が存在したことから、このブログの主旨であるマップについても作成してみました。

こちらは以後の「めざせ ハイスコア!!」コーナーへと継続するため、メーカー系列店について色分けしてあります。

 

アミューズメントライフの「今月のハイスコア」コーナー同様に、店舗住所が非記載だったり不充分だったりする店舗が複数ありますが、可能な範囲で位置を入力しました。今後詳細調査で位置は変動する可能性があります。21店しかないのに住所が不完全な店舗が多く場所の特定に非常に難儀しました。創刊号から誤植の傾向が多数あったんですね…その後の運命を暗示しているような気がします。

 

注1)「大月駅前第二ゲームセンター」は住所不記載、また「ゲームセンターアメリカ」は住所が不完全のため、仮で場所を指定してあります。

注2)「ニチイ浜松店」及び「ダイエー福山店」は住所不記載もしくは不完全ですが、元々のショッピングセンター住所に位置をプロットしました。

注3)「ゲームファム アウトバン」も住所不完全ですが、店舗が現役のためその位置にて指定しました。店舗名称も恐らく誤植と思われますが誌面表記そのままとしています。

注4)「マイコンランド」の住所は「備前市西上片」となっていますが、「西片上」の誤植と思われるので「西片上」にてプロットしました。