マイコンベーシックマガジン1987年2月号(第6巻第2号)のハイスコア集計店マップとなります。
今月も店舗数は114が維持されています。新規店も1軒確認されています。
・その他
(マイコンベーシックマガジン1987年2月号より)
ベーシックマガジンにおいては滋賀県第一号の掲載店舗となりますが、ゲーメストへは1987年1月号に既に掲載が開始されているため、誌面に店舗名が登場したのはゲーメストよりも僅かに後になっています。
以下スコア欄となります。
(画像はマイコンベーシックマガジン1987年2月号より)
今月のトップタイトルであるコナミの沙羅曼蛇のスコアは、ゲーメストライターとして当時既にご活躍のSPY大和氏のものですが、名古屋の一介のプレイヤーだった自分の周囲でも「1,000万寸前でゲームオーバー」とという話題が伝わっていました。当時のハイスコアの影響力を物語るエピソードの一つと言えるのではないかと思います。
続いてトピック店舗となります。
東京都内の80年台キャロット系掲載店舗紹介を一通り終えたため、舞台を北陸地域へ移します。80年台の北陸の代表店「ビッグキャロット金沢店→プレイシティキャロット金沢店」を取り上げます。
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年1月号より)
2021年7月23日撮影
ベーシックマガジンのオリジナル26店に名を連ねている店舗です。
北陸新幹線の金沢開通で駅付近も大分発展したとはいえ、元城下町である金沢の中心街は金沢駅から少々離れた国道157号沿いに展開する「武蔵が辻~香林坊~片町」のエリアであり、キャロットは香林坊交差点の付近に店舗を構えていました。
店舗は写真のビル1階が跡地となります。当時の住宅地図でも所在を確認、2階にある喫茶店の名称も一致しています。ビルは現在も健在ですが、1階部分はシャッターが降りたままとなっており、2階の喫茶店も営業しているような雰囲気には見えません。
当時の地図では店舗の正面にあったホテルは再開発され、現在東急ハンズが入居しています。
北陸地域最初の誌面掲載店であり、80年台後半までは地域のゲーマーに大いに支持されていたようです。当時の店舗情報はネット上にはあまり存在していないのですが、元タイトーで数々のアーケードゲーム開発に携わったぱぱら快刀氏は金沢が地元でこちらに通われていたようで、上記記事内から当時の店舗の雰囲気を感じることが出来ます。
80年台の北陸地域を代表する店舗だったにも関わらずスコアの掲載はベーマガのみに留まり、ゲーメストへの掲載はされませんでした。確認した時点では1989年9月号が最後の誌面掲載となっています。中心街に複数のゲームセンターが展開されていた影響もあってか、90年以降は近隣のハイテクセガ金沢店やウィルトークタイトー金沢店が掲載店となってスコアラ―もそちらへ流れて行ったようです。閉店時期は不明です。