小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ゲームセンター回顧録 小樽・札幌ゲーセン物語展2へ行ってきました

f:id:annaka-haruna:20211205160823p:plain

f:id:annaka-haruna:20211205160835p:plain

以前に弊ブログでも紹介させて頂いた「小樽・札幌ゲーセン物語展」ですが、その2が行われたため、再度会場の市立小樽文学館へお邪魔してきました。

 

訪問したのは2021年11月20日の土曜日。

パンフレットの表面には開催期間が「2021年7月17日~11月21日」と記載されていますが、裏面では終了日時が「10月3日」となっています。

これは2021年の全国的なコロナウイルスデルタ株の拡大を受けて小樽文学館も一時休館を余儀なくされ、休館期間分について開催期間が延長されたことに伴うものです。

私も当初は9月の連休に向かうつもりだったのですが、休館期間となってしまったことから延長期間内である11月の飛び石連休を使用してなんとか伺うことが叶いました。

 

コンセプトは前回と同一で、前回の反響が大きかったことを受け展示品やプレイアブルゲームタイトルを充実させた内容となっています。

そのため、開催への思いや展示の主旨といった部分は前回と共通していることから今回のエントリーでは省略し、変化のあった展示物を中心に紹介させて頂きます。

 

第一回の時の様子は下記にてエントリーしておりますので、よろしければ合わせてご覧下さい。

www.inu-inu-yeti.com

www.inu-inu-yeti.com

f:id:annaka-haruna:20211120152017j:plain

前回は小樽駅が最初でしたが、今回は小樽の目抜き通りである「都通り商店街」の様子から。2021年11月下旬でコロナ禍がかなり落ち着き、前回訪れた2020年9月と比較すると人通りが多い印象がありました。

 

f:id:annaka-haruna:20211120150342j:plain

f:id:annaka-haruna:20211120150333j:plain

前回のサインに「Ⅱ」の文字が加えられ、展示会の目的紹介についても前回を踏襲しつつ展示品の充実がなされたことが綴られています。

 

f:id:annaka-haruna:20211120150403j:plain

今回会場で最も目に付いた展示物はこちら。歴代業務用グラディウス1~4までのポスターが一堂に並べられた光景はなかなかお目に掛かれるものではなく迫力がありました。

 

f:id:annaka-haruna:20211120150652j:plain

ワルキューレファンの方が展示品を多数提供して頂いたとのことで、写真の冨士宏氏サイン入り原画を始めとして複数のグッズを展示。80年台後半のナムコヒロインと言えばやはりこのキャラですよね。

 

f:id:annaka-haruna:20211120150426j:plain

「ラジオはアメリカン(ラジアメ)」と言えば当時のナムコフリーク御用達のラジオ番組ですが、パーソナリティがどなたの時代かで年齢やゲームの嗜好まである程度把握できてしまうような気がします。

ちなみに私は80年台後半の斎藤洋美さんの時代で、ナムコと言えば黄金期を経たあとのシステム1、2のタイトルがなじみの世代。これが大橋照美さんとなると80年台前半となり、ナムコ黄金期世代が該当するのではないかと思います。

30年前の斎藤さん、そして構成作家の鶴間さんの写ったグッズを非常に懐かしく眺めておりました。

 

f:id:annaka-haruna:20211120150827j:plain

そしてタイトル数が大きく増加したプレイアブル筐体。チラシのリストにもあるように、今回は複数メーカーの許可を得ており前回と比較して充実したラインアップでした。私がお伺いした時にはマジェスティック12(タイトー)及びぷよぷよセガコンパイル)でしたが、まめにタイトルの入れ替えを実施されていたようで会場に足を運ぶ動機付けの一つになっていたのではないかと思います。

 

f:id:annaka-haruna:20211120150541j:plain

f:id:annaka-haruna:20211120150548j:plain

そして前回に引き続き小樽市内のゲームセンターマップが展開され、市内主要店舗には店舗跡地の現在の光景と店舗解説文が追加されていました。店舗の跡地を写真に収めて掲示する方法は私のブログをリスペクト頂いたとのことで、非常に恐縮しております。

 

f:id:annaka-haruna:20211120150738j:plain

そして展示物となったかつてのコミュニケーションノートと会場来場者のための雑記帳。私は地元ではないので場違いかなと思い前回も含めて書き込みは行っていませんが、代わりにこうしてブログに記すことで足跡とさせて頂きます。

今回はコロナ禍が落ち着いた展示期間最後の土日だったということもあり前回以上に来場者が途切れなかった印象です。

学芸員の方にもご挨拶が叶いました。アーケードゲームという娯楽に対し大げさではなく人生を賭していた我々のような世代の思いを、一見無関係である「文学館」という場所で伝える機会を設けて頂いたことに、この場をお借りして御礼申し上げます。

 

次回は来年3月頃から、通常の広い展示スペースを用いて「ゲーム本展(仮)」を企画されているそうです。何度も北海道まで足を運ぶのはなかなか厳しいものがありますが、状況が許せばまた小樽まで足を運んでみたいと思います。