【2022年1月スコア欄追加及び一部追記修正、トピック店舗変更】
ゲーメスト1988年3月号(第3巻第3号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店舗数は前月同数の105店。そして新規掲載店は1店のみなのですが、その1店が…
・その他
モンキーハウス本館(福岡県)
(ゲーメスト 1988年3月号より)
ベーマガでは1988年1月から掲載がスタートしていましたが、ゲーメストでは2ヵ月遅れての掲載開始となりました。
ゲーメストハイスコアにおける九州の強豪店というと、熊本の「ゲームプラザ」、この時点では掲載されていない二日市(筑紫野市)の「サブカルチュア」、そして福岡の「モンキーハウス本館」や「ホワイトハウス箱崎」がイメージされます。
1987年6月号から、全国トップを獲得したスコアが掲載された店舗に対して店舗間競争として☆が付与され、総獲得数が多い店舗が「ハイスコア強豪店」として認識されて行きますが、モンキーハウス本館は掲載初回の今号から早速2個の☆を獲得、以後着々と獲得数を重ねることで強豪店として揺るぎない地位を築いていくこととなります。
以下スコア欄となります。
(ゲーメスト 1988年3月号より)
続いてトピック店舗です。
札幌市内のゲーメストのみに掲載されたナムコ系店舗より、「札幌そごう内ゲームスポット」をピックアップします。
(ゲーメスト 1987年1月号より)
2020年9月21日撮影
2021年11月20日撮影
JR札幌駅前に「エスタ」というJR北海道関連会社が所有する商業ビルがあります。
こちらはかつて百貨店の「札幌そごう」でしたが、そごうの時代からテナントとしてナムコが入居していました。1991年までテナントとして存在していたようです。
ターミナルビルは当時から変わっていませんが、札幌駅が1988年に高架になっているため、ゲーメスト掲載開始時と比較すると建物の周囲は大きく変わっていることと思われます。
2000年に札幌そごうとしては閉店し殆どのテナントが一度撤退しましたが、2001年に跡地にビッグカメラが入居し、その後近隣の再開発に伴って新たなテナントも増加し現在に至っています。ナムコも一度撤退した後に現在の店舗となっているので、厳密に言えば現在の店舗はスコア掲載時の店舗とは別物となります。
そごう時代は当初は8階、追って7階に移動して営業していたようです。
当時の北海道地区のナムコロケーション全体の方針だったのか、主要駅前の百貨店内という立地的には最高の場所であるにも関わらずゲームファンにも非常に開放的な店舗だったようで、ハイスコア集計だけでなくゲーム系のサークルやファンジン活動が盛んな場所であったことが以下「札幌・小樽のゲーセン情報リスト」から確認出来ます。
スコアの掲載は1987年1月より開始され、88年7月で一旦途切れるものの89年3月から復活、1991年10月号までスコア掲載は継続しました。スコア掲載の終了が店舗の閉店と一致しているのかどうかは確認が取れていません。
現在の店舗は2001年に再度オープンしているもので、写真のように今度は完全に最近の傾向や立地を反映したファミリー向け店舗へ振られています。僅かにネットワークタイプ筐体や音ゲーの設置がありますが店舗最深部に隔離されているという雰囲気でした。
また、北海道新幹線の札幌までの開業を2030年に控え、乗り入れ工事の関係で2023年中に施設全体の閉鎖が決定しており、このブログ執筆時点で残された営業期間は2年を切っています。