マイコンベーシックマガジン1988年7月号(第7巻第7号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店数は107となり先月比+2となっています。1店の新規掲載はこの店舗です。
・その他
ゲームプラザ(熊本県)
(マイコンベーシックマガジン 1988年7月号より)
ゲーメストへは1987年11月から掲載され既にスコア有力店としての地位を築いていた熊本市のゲームプラザがベーマガへも登場。半年以上遅れての掲載開始となりました。
以下スコア欄となります。
(マイコンベーシックマガジン 1988年7月号より)
SNSはおろかまだ携帯電話さえ普及していないこの時代、特にスコア集計店にはコミュニケーションノートが設置してある店舗が多かった影響もありゲームサークル活動が活発で、チャレハイ通信欄にサークルミニコミ誌頒布の案内が多数記載されています。
お店で配布される程度でコミケで販売されるようなものでもなかったため、当時の店舗関係者しか受け取ることが難しかったことからこれら当時の店舗ミニコミ誌がまだ残っており且つ今後表で目にすることが出来る機会は非常に稀ではないかと思われます。執筆されていた方々の中には追って有名な漫画家やイラストレーターになっている方もいらっしゃるようですが。
ゲーメストでは誌面上で「同人コーナー」を設けて現在でいう2次元系ゲーマーの購買層にもアピールしていた節がありますが、ベーマガは元来プログラム系雑誌であったこともあり過度に誌面をそちらに寄せることは避けていたのではないかという印象です。
続いてトピック店舗となります。
東京都23区内のベーマガ初期掲載店から、北区の「ゲームプラザぱっくんらんど」及び目黒区の「ゲームセンタートロン」をピックアップします。
・ゲームプラザぱっくんらんど
(マイコンベーシックマガジン 1985年1月号より)
2021年10月23日撮影
・ゲームセンタートロン
(マイコンベーシックマガジン 1986年3月号より)
2022年1月29日撮影
ナムコの「パックランド」を彷彿とさせる東京都北区の「ゲームプラザぱっくんらんど」ですが、ベーマガへの掲載は1985年1月号より開始されました。1984年リリースのパックランドよりも先にオープンしていた店舗なのかは少々気になる所ではあります。
東京都北区の商業集積地と言えばターミナルである赤羽、区役所が近い王子、そして十条銀座アーケードで有名な十条が思いつきますが、こちらは赤羽と王子の中間である東十条が最寄です。京浜東北線の車庫があるため時折現れる東十条行きの電車で存在を認識している方も多いのではないかと思います。
お店は駅北口を出で線路沿いの路地に面している写真の「東十条Sビル」に入居していたものと思われます。
(ゼンリン住宅地図 東京都北区1986年より)
店舗住所は「東十条3-17-3」となっていますが、1986年2月号の誌面で「東十条3-17-4」に記載が変更されています。3-17-3の建屋は1985年以前から飲食店として使用されていた形跡があるため、Sビルの住所である3-17-4が跡地であると認識しています。
しかしビルテナント一覧では「ぱっくんらんど」の名称が存在しません。そのためこの場所で確定という根拠がまだ得られていないため、ご存知の方は是非とも情報をお寄せ頂きたくお願い申し上げます。
掲載は1985年1月~1986年2月で、記載住所が変更された号が最後の掲載となっています。閉店時期は不明です。
一方、「ゲームプラザぱっくんらんど」と入れ替わりで1986年3月から登場した店舗が「ゲームセンタートロン」となります。東急目黒線(当時は目蒲線)西小山駅の付近に存在しました。こちらは当時の住宅地図でも存在が確認されています。
(ゼンリン住宅地図 東京都目黒区1986年より)
こちらの住所は目黒区となっていますが、店舗目の前の西小山弁天通りが目黒区と品川区の区境になっているため、道を挟んだ向かいの住所は品川区となります。住宅地図上でも店舗の目の前に区境の線があるのが分かります。また東急目蒲線は現在地下化されているため、駅の周りは1986年当時から大きく様変わりしていることと思われます。
住宅地図ではトロン以外のテナントの記入がなく、現在の1階ビストロの場所が跡地ではないかと思いますがもし2階ないし3階に位置していたということであればコメント等頂けると幸いです。
掲載は1986年3月~1987年4月までと1年程度に留まりました。こちらも閉店時期は分かっていません。