ゲーメスト1988年8月号(第3巻第8号)のハイスコア集計店マップとなります。
総店舗数は100で先月比-3となっています。今月は新規掲載店はありません。
以下スコア欄となります。
(ゲーメスト 1988年8月号より)
ヒットゲームベスト10のランキングでトップに輝いているのは当時絶頂期であったグラディウスⅡ。丁度ニューバージョン(7万エブリ→15万エブリ)が登場した直後でしたが、このバージョンアップがプレイヤーの反発を買ったと記されています。しかし7万エブリでは永久パターンとなってしまうため営業的にやむを得ない判断でもあり、その点に触れていないのはあまりにもプレイヤーサイドに偏り過ぎているのではないかとも思えます。
永久パターンが発覚したタイトルは後々ゲームの評価が下がってしまう傾向があるのも事実で、このバージョンアップが無かったら現在に至るまで名作の扱いを受けることは叶わなかったのかもしれません。
トピック店舗へ移ります。
先月に引き続き北海道内のナムコ系以外初期ゲーメスト単独掲載店として、札幌市の「ハイテクセガ平岸」をピックアップします。
(ゲーメスト 1987年6月号より)
2021年3月28日撮影
大通駅から地下鉄南北線で10分程度、南平岸駅から平岸通(国道453号)へ出て通りを北へ向かった写真のマンション1階が跡地となります。北海道初のセガ系掲載店でもあります。
(ゼンリン住宅地図 札幌市豊平区1989年より)
写真のマンション1階で現在は洋菓子店及びラーメン店に分割されていますが、セガの時には分割されずに平岸通に面した部分を全て使用していました。
ゲーメストの札幌シールハイクでも店舗が取り上げられ、そこから営業中の店舗外観が確認出来ます。
(ゲーメスト 1988年5月号より)
この店舗名を聞くと咄嗟に「スーパーハングオン」が思いつく方が結構いらっしゃるのではないでしょうか。スーパーハングオンミニライドオンタイプの特にエキスパートコースでトップスコアが度々掲載されたため、お店の代名詞にもなっていたように思います。
ゲーメスト本文中でもスーパーハングオンの件が触れられていますね。
また地下鉄の駅名が「霊園前」になっていますが、これは1994年に現在の南平岸に改称されています。
また、1989年9月号からは「ハイテクセガ南7条店」との2店合同集計となります。
(ゲーメスト 1989年9月号より)
こちらはゲーメスト誌面に一度も住所が記載されなかったため場所が不明だったのですが、「札幌・小樽のゲーセン情報リスト」に住所が記載されていました。
手前の線路は札幌市電となっており、路面電車から店舗の姿を確認出来たようです。
郊外住宅地の趣ですが、札幌市内は澄川や新琴似のような中心街から若干離れた場所でも広くゲームセンターが分布していた地域だったことが分かります。
こちらはまだ調査を行えていないため、いずれ改めて現地に伺う機会を設けたいと思います。
掲載終了は1990年8月号で、2店合同集計のまま幕を閉じています。閉店時期は双方ともに判明していません。