ゲーメスト1988年12月号(第3巻第12号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店数は90で先月比-5、88年で最も少なくなりまた1987年7月号の81店以来久々の低い水準となっています。新規掲載店はありません。
以下スコア欄となります。
(ゲーメスト 1988年12月号より)
集計タイトルの増加でトップスコア掲載欄が不足してきたのはゲーメスト、ベーマガ共通で、双方とも追って欄を拡げてタイトル数やキャラ別集計の増加に対応しますが、申請数の少ないタイトルについてベーマガは欄外にまとめていたのに対してゲーメストは「ハイスコア番外地」という欄を別途設けました。その番外地が最初に登場したのが今号です。
この欄に掲載されたトップスコアは店舗間競争である☆の給付対象になりません。「番外地の一番下希望」というネームに反応する古のスコアラーの方は結構いらっしゃるのではないかと想像します。
トピックですが、前回甲府市のナムコ直営店合同集計について取り上げましたが、今回は各個別店舗を見ていきたいと思います。
まずは全体図から。
甲府市中心部付近に3店のキャロットが2km程度の間隔で存在していたのがお分かり頂けると思います。以下各店舗毎に紹介します。
(以下、店舗欄は全てマイコンベーシックマガジン 1987年1月号より 写真は2020年3月20日撮影となっています。)
①朝日町キャロットハウス
3店のうち、唯一中央本線の北側に位置していました。朝日町通りという商店街にあり、付近に飲み屋街もあるため店舗が成立したのかもしれません。また甲府駅から最も近い店舗と思われます。
跡地を見ると店の外観に昔のキャロットぽさが残っていると思うのは私だけでしょうか...
②プレイシティキャロット甲府中央店
甲府市の中心市街地にある岡島百貨店前から旧甲州街道(国道411号)を東に向かうと程なく跡地に到着します。住所は中央町ですが、商店街からは離れており周囲は事務所の方が多いという場所です。
1987年1月号のベーシックマガジンには掲載されているのですが、1986年1月には欄がなく、他の2店より後にオープンした可能性があります。掲載をしていなかっただけかもしれませんが...
この店舗、15年位前に仕事で甲府の町中を歩いていた時に偶然跡地を発見したのですが、その時には店舗の壁面(恐らく2枚目写真の箇所)に「PLAY AND GAME」の文字とキャロットの人参マークを消した跡がハッキリと残っており、今回訪問した時にも残っていることを期待したのですが残念ながらその形跡はありませんでした。
③善光寺キャロットハウス
甲府市内キャロット3店舗のうち最も謎が多いお店です。
まずは住所。
紙面には「善光寺町1-18-16」と表記されていますが、現在の地図では該当する住所は存在しません。「善光寺1丁目18-16」であれば地図の位置がヒットするため、ここで間違いないであろうとの推定で場所を特定しています。建屋に地番表記が付いていたため合わせてアップしました。
ちなみに「善光寺町」という字名は「善光寺〇丁目」とは別に存在していますが、地図で言うと中央本線のずっと北側の山の方であり、その場所にゲームセンターがあるとは到底思えない場所になっています。
次にその立地。
甲府の市街地からは大きく外れており、近くにある善光寺駅は1時間に1~2本程度しか停車しないローカル線身延線の駅。山梨学院大関連施設が多数立地している酒折駅からも微妙に遠く、現地へ赴くと「本当にこの場所にキャロットがあったのか?」と思わざるを得ません。
最後に現況。
建屋は健康食品会社が退去した跡地ですが、写真を見ての通り事務所用の構造で店舗として使用していたとは考えにくいため、キャロットの閉店後に建て替えられた可能性も考えられます。
定礎があれば建築時期が把握できたのですが見当たらず、写真の建屋がいつからここに存在しているのかは不明。
この善光寺キャロット、今回調査して「現役の時はどのようなお店だったのか」興味が湧きました。当時の情報や写真をお持ちの方がいらっしゃれば是非ともご提供頂きたくお願い致します。
また、甲府中央店の備考欄に「富士見店」の文字が見えます。
ゲーメストには「大丸富士見店」という表記がありますが、住所情報等が一切無いため、「大丸 甲府」で検索してみると、甲府市及び近郊のパチンコ店及びボーリング場である「DAIMARU」がヒットします。
しかし現在の甲府市富士見町、もしくは富士見通り沿いにそれらしき施設は見当たらなかったため、以前存在したパチンコ店もしくはボーリング場併設のゲームコーナーだったのではないかと思われます。
補足:善光寺キャロットハウスについて今回記事リライト前のゲーメスト1988年7月号のエントリーの際にコメントを頂いておりましたが、今回リライトに伴いコメントと記事の内容が合わなくなってしまったため7月号のコメント非表示とさせて頂いております。誠に申し訳ございません。