マイコンベーシックマガジン1989年5月号(第8巻第5号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店は先月比±0で112のままですが、新規掲載は1店あります。
・その他
ゲームセンターアメニティプラザ オズ(山口県)
(マイコンベーシックマガジン 1989年5月号より)
ゲーメストでは1988年1月号から、山口県は小野田市(現在の山陽小野田市)に「GAME CITY OZ」が掲載されており、こちらはその姉妹店となります。オープンした際にはベーマガの掲載店となっていました。
(ゲーメスト 1989年5月号より)
しかしゲーメストにはオープン時に店舗外観が掲載されたものの掲載店とはならず、またベーマガは結局この1回のみの掲載に留まっています。
以下スコア欄となります。
(マイコンベーシックマガジン 1989年5月号より)
チャレハイ通信欄には新規掲載開始時によくコメントが載せられましたが、時折掲載終了や閉店の切ないコメントが掲載されることもあります。
(マイコンベーシックマガジン 1989年5月号より)
香川県は高松市の「プレイシティキャロット常盤店」はオリジナル26店に含まれていた由緒ある店舗でしたが上記コメントと共に今号でを消しました。近隣にあった「ビッグキャロット高松店」も1988年6月で先に掲載を終了していたため、高松市内に3軒あったキャロットのうちスコア掲載が以後継続していたのはゲーメストのみだった「プレイシティキャロット藤塚店」のみとなっています。
また、1989年3月号から掲載が開始されたばかりの「ゲームセンターセントラル永福町店」も集計終了のコメントを掲載。しかしこちらは8月号で復活し10月号まで掲載が継続しています。それでもトータル1年未満と決して長い期間ではないのですが。
またダイエーレジャーランド郡山店はゲーメストよりも後からベーマガへの掲載が開始されましたが、ゲーメストよりも先に今号でベーマガへの掲載は終了となっています。
トピック店舗へと移ります。
ナムコ関西地区のオリジナル26店から、「プレイシティキャロット道頓堀店」をピックアップします。
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年1月号より)
2022年5月3日撮影
大阪ミナミエリアのナムコ系店舗では、以前紹介した「なんばCITYビッグキャロット」と共に1984年1月からスコアが掲載されたお店です。グリコ看板のある戎橋から道頓堀商店街沿いに東へ向かい、かに道楽本店や食い倒れ人形といった最も振るわっている有名ポイントを抜けた場所となります。
(吉田地図 大阪市南区1986年より)
店舗住所は「道頓堀1丁目5-9」ですが、写真の「昭和大衆ホルモン」の入っているビルと隣の「牛魔」のビルが双方とも同一住所となっています。ただ1枚目写真のファミリーマートが入っているビルが「柴田ビル」として健在で、住宅地図ではその2軒隣のビルに「ゲームカーロット」の表記(間違いなく表記ミス)があることから、昭和大衆ホルモンのビルが跡地と判断しています。
住宅地図に地下1階の表記がありますが、店舗正面に地下への階段が見当たらないため最初は地下への入口が存在する隣のビルが跡地ではないかと疑いましたが、道頓堀側からビル裏側を確認すると地下1階の存在が確認出来ました。キャロットも1階から道頓堀方向へ下がっているような構造だったようですが、現在の店内の構造は残念ながら外観から窺い知ることは出来ませんでした。
ゲームマシン誌に、店舗現役時代の外観画像が掲載されています。
(ゲームマシン 1984年9月1日号より)
同誌によるとオープンは1983年6月とのことで、スコア掲載開始時点ではまだオープンして半年程度しか経過していなかったことになります。都市型店舗はナムコはセガやタイトーと比べると後発だったこともあり道頓堀商店街のど真ん中の店舗は期待値が高かったことが予想されますが、周囲に競合店も多い場所で且つ店舗規模では徒歩圏内になんばCITYビッグキャロットがあるため、こちらを選んで遊ぶプレイヤーは正直それ程多くはなかったのではないでしょうか。
そのためゲーマーにおいても知名度は今ひとつだったようで、ベーマガへのスコア掲載は1987年3月号を持って終了。そして1988年3月発行の「オールアバウトナムコⅡ」巻末の「ナムコ直営ゲーム・センター一覧」には既に道頓堀店の文字が無いことから、実質営業期間が5年未満の短命な店舗であったことが判明しています。