ゲーメスト1989年11月号(通算第38号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は97で先月比-1とほぼ横這い。新規掲載店は1店増加しました。
・その他
(ゲーメスト 1989年11月号より)
場所は群馬県太田市の東武太田駅北口。ここはスバル群馬製作所に面し、以前は駅付近に大型店も含めて商業が集積していたようですが、地方にありがちな郊外化と2004年の東武線の高架化で駅付近はずいぶんと様変わりしてしまっているようです。
以下スコア欄となります。
(ゲーメスト 1989年11月号より)
君こそゲーメスト欄のトップを飾るのはカプコンのエリア88ですが、集計初月にいきなり永久パターンの発覚でクリア統一となり、大魔界村には及ばないものの全国57店の同時トップとなりました。「またカプコンだ」のコメントに皮肉が効いています。
ちなみに大魔界村初回集計の時にはトップスコア一覧に欄を設けなかったベーマガですが、エリア88においては欄を設けないだけでなくコメント欄でさえ一切何も語られず、ゲームの存在そのものが無いような扱いでした。永久パターンであることすら触れられておらず当時のスコア担当、見城こうじ氏の怒りが伝わってきます。
この頃のゲーメストは誌上でかなりカプコンのタイトルを優遇して取り上げていた傾向があったことは否めなかったと思います。版権ものに傾倒してオリジナリティが感じられなかったカプコンと、そのタイトルを大々的に取り上げていたゲーメストの姿勢を疑問に思い、私がゲーメスト誌面を購入しなくなったのはこの時期からです。
トピック店舗へ移ります。
舞台を神奈川県に移し、横浜市の「綱島キャロットハウス」をピックアップします。
(ゲーメスト 1987年1月号より)
2022年3月15日撮影
東急東横線綱島駅から徒歩5分程度、神奈川県のナムコ系掲載店ではベーマガの伊勢佐木町、大船に次いで3軒目の登場となっています。
キャロット系店舗はベーマガへの掲載が多く、特に関東圏においてはプレイシティキャロット巣鴨店以外は殆どゲーメストへの掲載がありませんでしたが、ここは唯一ゲーメストのみの掲載店でした。1986年末時点でベーマガへのナムコ系掲載店は60店を数えており、これ以上枠を確保できないことからゲーメストへ掲載する方針を取ったのかもしれません。
スコアの掲載は1987年1月号からスタート。丁度その号にはゲーメスト誌面上で横浜のシールハイクが行われており、当時の店舗外観が掲載されています。
(ゲーメスト 1987年1月号より)
2階建てのこじんまりとした店舗外観に当時各地に存在したキャロットの姿を思い浮かべることが出来ます。
写真を比較すると建屋は恐らく当時のままですが、現在は1階と2階が別々の店舗になっています。キャロット時代は1,2階双方を使用し店内に階段があったようなので、外付けの階段を新たに設けて1階と2階を別店舗とする改築が実施されているようです。
1987年の住宅地図でも「ゲームセンターキャロットハウス」の文字が確認出来ます。ゲーメスト誌面の概略図と比較しても、駅から進んで店舗の前の路地に入る所に八百屋があり、隣が駐車場であることが分かります。店舗の隣や向かいにある駐車場は現在いずれもマンションが建築されており、元キャロットの建屋のみが時代にとり残されたように佇んでいます。
誌面への掲載は長続きしませんでした。
翌1987年3月号には掲載されたものの4,5月号は店舗欄が無く、6,7月号と掲載された後に姿を消しています。1988年4月1日時点の「キャロットマップ首都圏版」に店舗の存在が確認されていますが、閉店時期は判明していません。