マイコンベーシックマガジン1990年3月号(第9巻第3号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は113で先月比-1。新規掲載店は先月に引き続き存在せずほぼ掲載枠上限で推移しています。
以下スコア欄となります。
(マイコンベーシックマガジン 1990年3月号より)
最大で61店の掲載を誇ったナムコ系掲載店ですが、徐々にその数を減らしていき今号時点では41と2/3程度となっています。今号ではプレイシティキャロット笹塚店(東京)が姿を消し、また先月では分大キャロットハウス(大分)、プレイシティキャロット豊橋店(愛知)、ブックセンタースクラム(宮城)の3店が掲載を終えています。豊橋はゲーメストとの重複掲載だったのですが今号以降はゲーメストのみの掲載となりました。
また、山口県防府市の「ゲームランド・プールイン」ですが、今回チャレハイ通信欄に「ピエロ(山口)」「ドラゴンボール(徳山)」との3店合同となる旨が綴られていますが、防府以外の2店については現在確認している時点では一度も住所情報が出てこないため所在地が不明となっています。もし情報をお持ちの方が見えましたらコメントをお寄せ頂きたくお願い致します。
トピック店舗は引き続き兵庫県の初期掲載店から「マイコンゲームI.B」及び「ビデオインJOY」の2店を取り上げます。
・マイコンゲームI.B
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年9月号より)
2022年6月18日撮影
・ビデオインJOY
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年11月号より)
2022年5月2日撮影
「マイコンゲームI.B」は兵庫県の最も大阪寄りである尼崎市にあり、阪急神戸線の園田駅前にある商店街内に位置していました。
駅北口を出て真北に伸びる商店街を進むと、右手に現れるスナック等の小規模店が集まった「第3三功ビル」という雑居ビルが跡地となります。
1985年の住宅地図において、ビル及び店舗の存在を確認出来ています。
ビル1階に「ゲームセンターI.B」の文字があります。
現地調査を行った際、そのものずばりのビルが存在したためそこが跡地であると疑いを持たなかったのですが、写真では北に伸びる商店街と西側から伸びる道の交差点に面してビルがあるのに対し、当時の住宅地図では交差点より更に北側にビルが描かれています。
また、住宅地図では第3三攻ビル単独でコの字型の形状をしているのに対し、現在は第3三攻ビルおよびパロ園田ビルの2つを合わせてコの字型になっているようです。
2022年6月18日撮影
こちらの写真は「パロ園田ビル」入口ですが、形状や店舗案内の看板は第3三攻ビル側とほぼ同一であり、奥の通路で両ビルは繋がっています。
そのため元々は「パロ園田ビル」についても「第3三攻ビル」の一部であったのが、何かしらの理由でビルの名義が分割され現在に至っている模様です。よって「パロ園田ビル」側に店舗があった可能性があることを付記しておきます。
いずれにしろ場所も含めてもう少し調査を継続する必要がありそうです。
誌面への登場はベーマガ1984年8月号からスタート、1985年6月からは大阪府池田市の「ゲームセンターZONE」との2店合同集計となります。
(マイコンベーシックマガジン 1985年5月号より)
(マイコンベーシックマガジン 1985年6月号より)
2店合同集計はここが初めてだったようで、合同となる前月の5月号の時点で欄外に告知がなされ、以後1988年6月の掲載終了まで合同集計は継続していました。ZONEの住所は告知の時点で掲載されたのみで、店舗欄に現れることはなかったためマップにはプロットを行っていません。
そして一方の「ビデオインJOY」は神戸市内初の掲載店として1984年11月から掲載がスタートしました。JR、神戸市営地地下鉄の新長田駅が最寄となっています。
(ゼンリン住宅地図 神戸市長田区1985年より)
地図の境目が入ってしまっていますが、境目付近にある「材料置場」の隣に「1Fゲームコーナー ビデオ・イン・ジョイ」の存在が確認出来ます。
住宅地図では付近に小型の建物が密集していますが、神戸市長田区は阪神淡路大震災の影響を最も大きく受けた場所で、復興に際し店舗のあった区画は現在「アスタプラザ」という再開発ビルへと変貌を遂げています。住宅地図左端に見える若松公園には復興のシンボルとして設置された原寸大の鉄人28号像があり、店舗跡地前の道は若松公園から南へ伸びるアーケード商店街も含めて現在は「鉄人ストリート」と命名されています。
そのため店舗の形跡は完全に消失しているため、写真は跡地付近と思われる箇所を掲載しています。
こちらは掲載期間は短く1985年8月をもってベーマガ店舗欄から姿を消しています。