小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1990年7月号

ゲーメスト1990年7月号(通算第47号)のハイスコア集計店マップとなります。

総店舗数は92で先月比+1。50号の入れ替えを控え新規掲載は0かと思いきや、1店存在します。

 

・その他

扇が丘レジャーセンター(石川県)

ゲーメスト 1990年7月号より)

90年台以降の金沢を代表するハイスコア集計店はここで登場。他に掲載が開始された店舗が殆どないタイミングなので、掲載にプレイヤーの後押しがあったことが予想されます。

2014年まで営業が継続していたため、最近のプレイヤーでも店舗名を聞いたことがある方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 

また掲載を終了する店舗が急速に目立つようになります。

確認している範囲でこの号が最後の掲載となった店舗は以下の通りです。

 

ナムコ

うすい百貨店ナムコスカイランド福島県

セガ

ハイテクセガ柏(千葉県)

ハイテクセガ新潟(新潟県

ハイテクセガ三宮(兵庫県

・その他

ヒノデベガス(宮城県

ゲームセンターアスター滋賀県

 

ダイエーレジャーランド郡山店から至近距離で、その陰に隠れがちだったうすい百貨店ナムコスカイランドですが、掲載店としてはこちらの方が継続しました。ただ1989年頃からは掲載は不定期気味になっていましたが…

ハイテクセガ新潟は単独掲載としてはこの号が最後ですが、追って同じ新潟市内のハイテクセガ万代と合同という形となって復活します。

 

以下スコア欄となります。

ゲーメスト 1990年7月号より)

そして「ハイスコア掲載店改訂計画のお知らせ」も4回目となります。

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ゲーメスト 1990年7月号より)

この時点で22店の新規掲載希望があったということですが、これが多いのか少ないのかは評価が分かれるところ。100店程度の誌面枠とすれば22店は結構な数ですが、当時のゲームセンターの数から考えると逆に「募集しても22店しか希望が集まらなかった」と捉えることも出来そうです。

 

トピック店舗は引き続き長野県から、初期に比較的短期の掲載に終わったマイナー店舗を2店を紹介します。

飯山市の「ゲームセンターヤマト」及び長野市の「ウエストサイド」をピックアップします。

 

・ゲームセンターヤマト

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ゲーメスト 1986年11月号より)

2020年9月10日撮影

 

・ウエストサイド

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ゲーメスト 1987年3月号より)

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2020年7月23日撮影

 

「ゲームセンターヤマト」の存在する飯山市長野市から北へ30㎞程北上した人口2万人程の小さな街。冬場は日本有数の豪雪地帯として知られます。その街の代表駅、JR飯山線飯山駅駅前通りに店舗は存在していました。
現在の地図では飯山駅は店舗からみて左下の南西方面に500m程度離れていますが、これは北陸新幹線が出来た時に駅を移転しているため。以前はこの店舗の前の道がそのまま駅正面へつながっていたと思います。

 

トップにはゲーメストのスコア欄を掲載していますが、こちらはベーマガ1986年11月号にも掲載されているためほぼ同時の掲載開始となっています。

マイコンベーシックマガジン 1986年11月号)

 

困ったことに、ゲーメストは住所が「飯山市南町17-1」となっているのに対してベーマガは「飯山市南町12-7」と異なっています。

ゼンリン住宅地図 飯山市1986年より)

当時の住宅地図を確認すると、「南町12-7」の建屋2階に「ヤマト」の記載を発見しているため、ベーマガの住所を正として現地確認を行っています。

建屋の外観から想像すると2階のアーチ型の窓がある場所が跡地ではないかと思われますが、2階に上がる階段があったであろう場所はドアが設けられ立ち入り禁止の張り紙がされていました。1階で喫茶店の営業が続いていますが他の部分は使用されている雰囲気はありません。建屋向かって右半分は元々住居部分となっていたようです。

 

ちなみに「南町17-1」も住所としては存在しており、店舗近くの信号角地となります。

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2020年7月23日撮影

 

もっともらしい建物のため当初こちらを所在地としてブログに記載しましたが、住宅地図と照合した結果住所が異なっていることが判明したため今記事にて訂正いたします。

 

誌面への記載はゲーメストベーマガ共に1986年11月号~1987年12月号の1年間程度となりました。閉店時期は判明しませんが、1996年の住宅地図には記載がないことが確認されています。

 

そしてもう一方の「ウエストサイド」はゲーメスト誌上で長野県長野市のハイスコア集計店舗として初めて登場しました。

誌面記載の「長野市安茂里竹の裏1770-5」という住所では、竹の裏という字名が既に存在しないようで場所がヒットしませんでした。

「安茂里1770-5」では写真のアパートがヒットするため、こちらを跡地と判断しています。恐らく店舗閉店後にアパートに建て替えられたと思われます。

ゼンリン住宅地図 長野市北部1988年より)

 

当時の住宅地図を確認すると、コイン洗車場等と敷地を同一としたドライブイン的な店舗だったようです。現在の写真では周囲には宅地が拡がっていますが88年当時は店舗の背後は殆どが田んぼ。地図右下にある信越本線の線路まで見通せたのではないかと思います。ここから徒歩15分程度の場所に安茂里駅がありますが、駅が開業したのは1985年のため駅が出来てから徐々に宅地化が進行していったようです。

 

 ゲーメストへの掲載は1987年3月~1988年3月とこちらも1年程度の期間に留まっています。県下第二の都市松本市が、プレイシティキャロット松本店の存在によってゲーメストへのハイスコア申請環境が整っていたのに対し、長野市はこちらの撤退以降、ゲーメスト集計店舗には恵まれない場所となってしまいます。