小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1990年7月号

マイコンベーシックマガジン1990年7月号(第9巻第7号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は113と先月比+9の大幅増となり上限の114に近づいています。掲載店が減少傾向となったためか、5店の新規掲載店が追加されました。

 

セガ

ハイテクセガ広島(広島県

 

・その他

ジョイフルランドヒノーズ下井草店(東京都)

 

荏原ゲームコーナー(東京都)

 

アミューズ&レストメイヨー(兵庫県

 

ゲームセンターJOY呉店(広島県

マイコンベーシックマガジン 1990年7月号より)

 

90年台の東京における代表的ハイスコア集計店である「荏原ゲームコーナー」「ジョイフルランドヒノーズ下井草」が揃って誌面に登場しています。ゲーメストには1987年10月から登場していた荏原ゲームコーナーですが、ベーマガでは3年近く遅れての掲載開始となりました。

一方のジョイフルランドヒノーズ下井草がゲーメストに登場するのは、ハイテクノーベル神保町、ジョイランドタローとの3店合同となる1992年5月号まで待つことになります。

 

これでベーマガ誌上には町田、荏原、神保町、下井草の各店が出揃い、90年台のハイスコアシーンで度々その店名をトップスコア欄にて見掛けることになるのですが、その陰で80年台には多数を占めていた東京都内のナムコ系キャロット店舗が、スコアラーの拠点としての役割を終え徐々に店舗欄から姿を消していくことになります。

 

以下店舗欄となります。

マイコンベーシックマガジン 1990年7月号より)

 

スコア欄のトップに「パロディウスだ!」が登場、合わせて「グラディウスⅢ」は永久パターンの発覚で面数集計からも除外されてしまいました。ここで言う「永久パターン」は恐らく無敵技発覚の件と思われます。

流石にこの無敵技発覚は致命的で、2周エンドゲームになったとは言え骨のある2周目攻略が必要なパロディウスにトッププレイヤーは殆ど流れてしまい、グラディウスⅢは急速に店舗から撤去が進んでしまうことになります。

 

続いてトピック店舗へ移ります。

南九州のナムコ系掲載店も4店目、鹿児島県の「ヤング・タウン」をピックアップします。

(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年7月号より)

2022年8月8日撮影

「ヤング・タウン」という店舗名称からはここがナムコ系のお店とは判断できないのですが、誌面記載の店舗住所を当時の住宅地図にて確認すると、ナムコの鹿児島事務所が該当します。

ゼンリン住宅地図 鹿児島市1985年より)

ゼンリン住宅地図 鹿児島市1984年より)

 

この場所に営業所と合わせてゲームセンターが併存していたという情報を頂いたため、ヤング・タウンを該当店としてナムコ系店舗として分類しています。

 

所在地である「児島ビル」は現在も存在しています。

現在の1階フロアは写真では駐車場に見えますが、奥が事務所となっており看板を出している不動産店が使用しているようです。

1984年のテナント一覧にはフロア階数の記載がないため、ナムコ事務所が何階に存在したのかは判断できませんが、1階の奥を営業所として使用し、現在の駐車場の部分が以前は店舗だったのではないかと想像しています。当時の状況をご存知の方がいらっしゃいましたら是非ともコメントをお寄せください。

 

こちらの誌面への掲載は他の南九州のナムコ系店舗から少々遅れてベーマガ1984年7月号からとなっています。

しかし9月号には早くも休載表記となり、10,11月号とスコア掲載がされたものの12月号に再度休載となった後に誌面から姿を消しているため、掲載期間は半年間のみに留まっています。1988年3月発行である「オールアバウトナムコⅡ」の「ナムコ直営ゲーム・センター一覧」には記載がないことから、それ以前に店舗としては営業を終了していた公算が大きいと思われます。

 

目の前の道路は鹿児島市電が通り、鹿児島大学からも比較的近いことから沿道にゲームセンターが立地していた形跡がありますが、この場所は路面電車の停留所のほぼ中間で、付近に商店も少ないことからあくまでも事務所の機能が主であり、店舗として運営維持されることはあまり想定されていなかったのかもしれません。