小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1990年11月号

マイコンベーシックマガジン1990年11月号(第9巻第11号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は97となり100店を割り込んだ先月から更に-2の減少となっています。

流石に減り幅が目立ってしまった影響か、7月号以来4か月振りに新規掲載店が登場しています。

 

・その他

プレイランドチャンプ(青森県

マイコンベーシックマガジン 1990年11月号より)

 

またしても青森県五所川原市の掲載店です。ベーマガ掲載店が青森市弘前市よりも先に人口5万人の五所川原に2店存在した時期がありました。

既に掲載されていたハイテクセガ五所川原店への対抗もあったのかもしれませんが、地方都市でもゲームセンターが多数あり、かつスコア狙いが一般的だった時代を象徴しています。

 

以下スコア欄となります。

マイコンベーシックマガジン 1990年11月号より)

 

掲載店が減少すると店舗欄の最終頁に挿絵が入るのですが、掲載店が減少傾向になると毎号のように挿絵が登場します。さらに今月は編集後記との間に3店分のスペースがまるまる空いており、そのような誌面を世に出すことは編集として決して望ましくはなかったのでしょうが、スコアを送付してこない店舗があるためコントロールが効かない難しさを抱えていたのではないかと思います。

その点ゲーメストはスコア欄に空欄が発生していたという状況をほとんど見掛けなかったため、編集で上手く調整が出来ていたのかもしれません。

 

トピック店舗へ移ります。

長野県は東信地域の集計店から、上田市の「ゲームプラザニュー日の出」をピックアップします。

マイコンベーシックマガジン 1986年4月号より)

2022年9月10日撮影

 

真田氏の城下町として知られる上田市

上田駅の付近に元城下町らしい細い路地の市街地が広がっていますが、その中に存在したパチンコ店「ニュー日の出」の2階がゲームセンターとなっていました。

かつて多く見られたパチンコ店共存型の店舗だったようです。

ゼンリン住宅地図 上田市1991年より)

 

住宅地図はベーマガへの掲載開始から少々時間が経過した1991年のものですが、パチンコニュー日の出の箇所に「2Fゲームプラザ」の文字が確認出来ます。

 

2022年時点では住所の場所は写真のようにキャバクラになっていますが、建屋はパチンコ店のものがそのまま使用されている模様です。スモークが貼ってあるため分かりませんが右側の入口が2階へ通じていたのではないでしょうか。2階がフルでゲームセンターとして使用されていれば当時としてはかなり広い部類の店舗だったのかもしれません。

地図を見ると近隣には「モナコ会館」というパチンコ店もあり、こちらの2階もゲームセンターとなっていたことがわかります。現在も残る映画館「上田映劇」も含めかつては歓楽街が構成されていたようですが、現在は夜にならないと営業されない店舗ばかりのようで昼間は写真のように人通りもまばらになっています。

 

誌面への掲載は長野県では松本キャロットに次いで2番目となるベーマガ1986年4月号からスタート、1996年6月号が最後の掲載となったため10年以上の長期掲載店となりました。

ゲーメストにはなかなかエントリーされなかったのですが、2部集計店としてようやく掲載された履歴があります。

ゲーメスト 1996年5月15日号より)

 

こちらもベーマガとほぼ同一の1996年5月15日号が最後の掲載。スコア集計終了と記載されているため閉店ではなかったようですが、いつまで営業が続いていたのかは確認出来ていません。私がセガワールド上田に赴任した2002年には既に店舗は無かったと記憶しています。