ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1993年3月号)
マイコンベーシックマガジン1993年3月号(第12巻第3号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は89で先月比+2となります。
新規掲載が2店あります。
・その他
ゲームタウンABC(宮城県)
北九州ソフト開発PARTY(福岡県)
(マイコンベーシックマガジン 1993年3月号より)
かつては3店のナムコ系掲載店を持っていた宮城県仙台市ですが、1991年3月号のプレイシティキャロット宮城野原店をもって全店が掲載を終了、またナムコ系以外でも同年5月号のプレイランドファンタジー掲載終了で仙台市内、また宮城県内からもベーマガ掲載店が消失していました。
今回の「ゲームタウンABC」の掲載開始で約2年振りに仙台市内に掲載店が復活することになります。
もう1軒の「北九州ソフト開発PARTY」は店舗名称だけを見るととてもゲームセンターとは思えません。
(マイコンベーシックマガジン 1993年3月号より)
今号初掲載でチャレハイ通信欄への掲載がありますが、「パソコン・ショップ部門」とあるためPCショップにゲーム機が設置されていた類なのかもしれません。
以下スコア欄を掲載します。
【チャレンジハイスコア 1993年3月】
(マイコンベーシックマガジン 1993年3月号より)
店舗欄に空欄が発生した際に挿入されていた広告ですが、今月号に関してはコーナー末尾に単独で1ページが確保されています。
その中で最も大きな欄で目を引いているのが京都の「富貴商会」です。
追って「アシュラブレード」「ススメ!!マイルスマイル」といった自社開発アーケードゲームをリリースした会社ですが、関西地域広範にゲームセンターを展開しており今号は店舗案内が掲載されました。ハイスコア掲載店としては茨木市の「タウンスポットプレイランド」が有名ですがそれ以外にも掲載履歴を持つ店舗が複数あります。
1990~2000年初頭にかけて店舗数は拡大していたようで、最盛期には20店近くの直営店が運営されていました。
2008年頃から急速に店舗網が縮小していき現在はホームページの残骸のみが残っているのですが、会社としては既に存続していないようです。ただ店舗網の縮小が関西方面においてビデオゲームをプレイできる環境の減少につながったことは確かなようです。
トピック店舗:セントラルゲーム・ラッキー
トピック店舗は前号に引き続きベーマガ初期の千葉県掲載店舗から「セントラルゲーム・ラッキー」をピックアップします。
(マイコンベーシックマガジン 1986年3月号より)
2025年1月2日撮影
千葉市の中心であるJR千葉駅は、東京方面から来た総武線がここで総武・成田線方面と内房・外房線方面にY字型で分岐するのですが、分岐した線路に挟まれた場所に繁華街が形成されており、そこにかつては複数のゲームセンターが存在していました。今回紹介する「セントラルゲーム・ラッキー」はその中のひとつです。
1987年の住宅地図です。「ゲームセンターラッキー」の表記で所在を確認しています。
該当場所は現在「金子ビル」という飲食主体の雑居ビルがあります。住所は完全に一致していますが住宅地図にはビル名称及び階数が記載されていないため、不動産情報をチェックしたところ金子ビル竣工が2005年4月であることを確認、そのためラッキー営業当時と現在のビルは異なっていることが判明しています。
店舗に面する道に並行する線路はJR内房・外房線と京成千葉線です。また2024年時点で営業が続いているそごう千葉店が現在の場所に移るのは1993年のため、1987年はまだ移転前となっています。住宅地図ではラッキー隣は千葉そごう別館ですが、こちらも現在はパチンコ店のピーアークに変わっています。
誌面へは1986年3月号から登場するのですが、千葉県にはナムコ系キャロット店舗が無かったこともあり千葉県初のベーマガ掲載店となっています。しかし掲載期間は短く1987年3月号を最後に掲載は途絶えています。
また「ラッキー」という店舗名は2024年時点で千葉県下に3店存在しており、ディストリビューターも兼ねている「(株)ラッキー」により運営されています。
「セントラルゲーム・ラッキー」も元々はラッキー社により運営されていた店舗と思われますが、1996年にこの場所から200m程離れた富士見本通り沿いに「ラッキー中央店フェリシダ」をオープンさせているため、中央店の開店に伴いこちらを閉店したという線が濃厚ではないかと思います。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年2月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年2月号
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