小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1992年5月号/トピック店舗:ゲームセンターアスター→アスター膳所店(滋賀県)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1992年5月号)

ゲーメスト1992年5月号(第7巻第5号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

総掲載店は88で先月比-2、今月も先月に引き続き新規掲載店は0となっています。

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1992年5月】

ゲーメスト 1992年5月号より)

 

この時期のハイスコア通信欄でよく見かけるコメントに「受験生の来店」「受験で店から離れる」というものがあります。

 

当時は受験の際に大学近隣の店舗を訪問し、合格後に通う店舗の下調べを行うことは当然のことでもありました。ゲームセンター通いが生活の一部だったことの証でもあります。

 

また逆に常連が受験で店舗を去ってしまい、特にハイスコア集計店では一気に店舗のスコア熱がトーンダウンしてしまった状況も。

これは固定客が主体のゲームセンターでは泣き所でもあり、受験や就職といった要因でプレイヤーが一気に減ると、ハイスコア集計の中止のみならず一気に店舗存亡の危機に瀕することになりかねなかったのです。

 

トピック店舗:ゲームセンターアスターアスター膳所

 

トピックは場所を京都府から隣の滋賀県へと移し、大津市の「ゲームセンターアスターアスター膳所店」をピックアップします。

 

ゲーメスト 1987年1月号より)

2024年8月15日撮影

 

大津市の中心部である浜大津から琵琶湖沿いに琵琶湖の埋め立てで開発された地区が広がり、そこに沿うように走る県道大津草津線滋賀県道18号線)の沿道に位置しています。最寄駅はJR、京阪の膳所駅となりますが、500m程離れているため徒歩10分程度は掛かると思われます。

 

ゼンリン住宅地図 大津市1987年より)

1987年の住宅地図にて所在を確認しています。1階がゲームセンターで、2階が雀荘となっていたようです。

 

地図左端にバス停「義仲寺西武百貨店前」がありますが、かつてはここに「西武大津ショッピングセンター」が広がっていました。

kenchiku-pers.com

こちらは2020年8月で営業を終了、現在敷地跡にはマンションが建っています。4枚目写真の右端に見えるマンションの場所が西武大津ショッピングセンターの跡地です。

 

そしてこちらアスターの場所も当時の建物は残っておらず、調査時は写真のカラオケ店へと変わっていました。アスター時代は店舗前に駐車場があったようですが、現在は1階部分は入口以外全て駐車場となっており、店舗は2階より上に展開されています。

 

誌面に最初に登場したのはゲーメスト1987年1月号となります。

同号に店舗前で撮影された写真が掲載されていました。

ゲーメスト 1987年1月号より)

バックにハイスコアのホワイトボードが映っていますが、撮影のために店内から持ち出してきたのでしょうか…

 

そしてベーマガへも1987年2月号から掲載が開始されダブル掲載店となります。

マイコンベーシックマガジン 1987年2月号より)

 

ベーマガは当初から「アスター膳所店」の表記でしたが、ゲーメストも1987年6月号かがアスター膳所店表記に統一されています。

 

そして掲載終了はゲーメストが1990年7月号、ベーマガが同年8月号までとなりこちらもほぼ同時期、共に3年半程度の掲載期間となりました。特に閉店等に関する記述はなく、何らかの理由でスコア掲載を中止したと思われますが委細は不明です。

 

大津は京都市に近く、こちらにて掲載されていたスコアネームは京都市内の掲載店で見かけることが多かったため、掲載終了後は京都方面へプレイヤーが流れたものと想像しています。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1992年4月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1992年5月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1992年6月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1992年6月号