小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年12月号/トピック店舗:TVプレイハウス ミッキーハウス/コインスナック24(岡山県)

ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1993年12月号)

ゲーメスト1993年12月号(第8巻第21号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

総掲載店数は80店で先月比-2となっています。新規掲載はありません。

以下スコア欄を掲載します。

 

【めざせハイスコア 1993年12月】

ゲーメスト 1993年12月号より)

 

今月は「餓狼伝説スペシャル」「スーパーストリートファイターⅡ」が発売され対戦格闘ゲーム黄金期のタイトルが出揃うのですが、ハイスコアについてスーパーストⅡについては集計対象になりませんでした。

 

基板交換で安価にゲームタイトルが変更可能なことが汎用ビデオゲームの利点なのですが、ゲームメーカー側から見ると筐体含めて販売する方が当然ながら儲かります。

 

スーパーストⅡについては筐体込みにて購入すると基板販売よりも先行して出荷される販売手法がとられたため、店舗によって入荷時期に差がついてしまったこと、また入荷した店舗は先行メリットを生かすべく最初から対戦台にて稼働することが当然だったこともあり、1人用でプレイすることはほぼ不可能と言ってもよい状況が考慮されています。

 

この「筐体込みで購入すれば先行出荷」という商法は形を変えて30年以上を経た現在でも残存しており、メーカー側の理屈も理解できるとは言え汎用ビデオゲームの利点を奪ってしまったことでその衰退を招いた一因でもあるように思います。


トピック店舗:TVプレイハウス ミッキーハウス/コインスナック24

トピック店舗ですが、ゲーメスト初期の岡山県掲載店も今回で4回目を数えます。

「TVプレイハウスミッキーハウス」「コインスナック24」の2店を取り上げます。

 

【TVプレイハウス ミッキーハウス】

ゲーメスト 1987年3月号より)

2024年4月30日撮影

 

【コインスナック24】

ゲーメスト 1987年3月号より)

2024年4月30日撮影

これまで3回は中心部の店舗でしたが、今回の2店は共に岡山市郊外の立地となっています。

 

「TVプレイハウスミッキーハウス」ですが、岡山市中心部を南北に横切る旭川左岸で、岡山後楽園のほぼ真東に位置する国富町に存在しました。

ゼンリン住宅地図 岡山市(中心部No.2)1987年より)

 

1987年の住宅地図より。

 

地図内に見える国道2号線は市内南部を横切る岡山バイパスの全通で現在は国道250号線に変わっています。店舗に面する道は県道とは言え写真のように道幅がかなり狭いですがこの道は旧西国街道山陽道)であり、いわば旧街道沿いの店舗ということになります。

 

2024年時点で店舗の場所には写真のビルが建っています。

 

住宅地図では1階が寿司店、2階がミッキーハウスとなっていますが、現在ビルは全て個人宅として使用されているようです。ただ3枚目の写真を見ればわかるように階段部分が建屋外側に設けられた構造となっており、個人宅としては若干不自然なことから以前はこの階段を使用して2階店舗に出入りしていたと思われます。

 

また1階に寿司店があったような面影が無く駐車場となっていることから、個人宅にする際建物に大きく手が加えられているのではないでしょうか。

 

そして県道を挟んた店舗向かい側には駐車場も用意されています。付近に駅は無く県道にバスは走っていないため当初から車での来店が目されていたようです。

 

こちらはゲーメストに先行してベーマガにて掲載された履歴を持っています。

マイコンベーシックマガジン 1986年3月号より)

初掲載時の店舗名は「ミッキーハウス」ではなく「ミッキーマウス」、住宅地図もミッキーマウス表記となっていますが、同年9月号から店舗表記が「ミッキーハウス」に変更されています。

マイコンベーシックマガジン 1986年9月号より)

 

まだ商標に関する認識が薄い時代とは言え、流石にストレート過ぎたからか以後は「ミッキーハウス」表記が掲載終了まで継続することになります。

 

一方ゲーメストは1987年3月号から掲載が開始されダブル掲載店となります。

 

当時まだダブル掲載店はそれほど多くなかったためハイスコア熱の高い店舗を想像するのですが、1987年11月号の店舗紹介記事「ランダムピックアップ 岡山・倉敷」ではスコア掲載店にも関わらずこちらは取り上げられませんでした。

 

そのため割と謎な店舗だったのですが、当時お店に通ったことのある方からXにて情報を頂きましたので引用します。(タカノン(@ginn390)様ありがとうございます)

 

完全に常連客を優先していたようで、一見客はスコアの申請が出来ないという閉鎖的なお店だったようです。店舗の取材も断られた可能性が高そうです。ただ特に80年台においてゲームセンターは現在のように開かれた場所では決してなく、閉鎖的な運営を行っていたお店は割合存在していたように思います。

 

ハイスコアの掲載はベーマガゲーメスト共に特に大きな休載を発生させずゲーメストは1990年8月号、ベーマガは同年9月号まで4年半継続しました。ほぼ同時に掲載終了のため閉店が疑われますが正確な閉店時期は不明です。

 

もう一方の「コインスナック24」ですが、こちらは岡山市南部を東西に貫く国道2号岡山バイパス沿道のお店です。

ゼンリン住宅地図 岡山市(中心部No.1)1986年より)

住宅地図は1986年です。

 

「コインスナック」の名称が示す通り幹線国道沿道のドライブインを由来としていたと思われます。店舗の前が東向き一方通行の国道側道となっているのは営業当時から変わっていないようです。

 

誌面への掲載はミッキーハウスと同じ1987年3月号から。

 

こちらは同年11月号の「ランダムピックアップ 岡山・倉敷」にて店舗紹介がなされました。

ゲーメスト 1987年11月号より)

 

「イキのいい中高生でいっぱい」と写真コメントにありますが、イキが良すぎてあまりお近づきにはなりたくないタイプの人の姿も…まあ80年台のゲームセンターでは普通に見かけた光景ではあります。

 

2024年時点で当該場所はビデオレンタル店の跡地と化しています。ただ訪問時は丁度建物が工事中で建屋裏側に足場が懸けられていました。2025年では工事箇所はコインランドリーとなっている模様です。現在の建屋と1987年の外観写真の建屋があまり同一には見えないため、レンタルビデオ店となった際に建て替えられている可能性があります。

 

そしてスコアの掲載は1991年7月号まで継続しました。特にダライアスⅡにおいて全国トップスコアを多数輩出、岡山の有力店のひとつとして名を馳せ最終的な☆(全国トップ)獲得数は34個に上っています。閉店時期は判明していません。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1993年11月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1993年12月号

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1994年1月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1994年1月号