ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1985年4月号)
マイコンベーシックマガジン1985年4月号(第4巻第4号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は114店となり、過去最大となりました。
新規掲載店は1店のみとなっています。
・その他
ファンフル(群馬県)
(マイコンベーシックマガジン 1985年4月号より)
群馬県の集計店と言えば過去に高崎市が複数の集計店が存在し脈々と受け継がれていくのですが、一方隣の県都前橋市は集計店が稀少な場所となってしまいました。
以下スコア欄を掲載します。
【チャレンジハイスコア 1985年4月】
(マイコンベーシックマガジン 1985年4月号より)
今号は7ページの枠内に隙間なく店舗欄があります。
1ページ目6店、2ページ目以降18店×6ページ=108店の合計114店のため、枠内では114という掲載店数が限界であることがわかります。
114を下回るとレポートや挿絵が挿入されて誌面が構成されています。
また今号追加の群馬県「ファンフル」ですが、北海道から順番に掲載されているのに対して札幌市と盛岡市の店舗の間に欄が設けられていますが、この欄は前号まで旭川市の「アドベンチャー」が掲載されていた場所であり、今号から掲載されなくなったためその代替で「ファンフル」が急遽掲載されたことが想像されます。
トピック店舗:ビッグキャロット静岡東店→プレイシティキャロットアピア店
トピック店舗ですが静岡市内キャロットシリーズとして最後となる「ビッグキャロット静岡東」をピックアップします。
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年3月号より)
2021年2月20日撮影
静岡市は草薙駅と東静岡駅の間、東名高速道路と国道1号が交差する場所に「プラザアピア」というパチンコ店のマルハンが運営する大型複合施設があり、その中にキャロットが存在していました。
1986年の住宅地図を見ると、当時から敷地にパチンコマルハンがありますがフレンドプラザアピアの方が建屋が大きく、こちらが主要施設であったことが分かります。
施設は現在も営業していますが、2018年に一度閉鎖して全面建て替えを行っており、2020年5月に再オープンしたばかり。そのためキャロットが存在していた頃とは全く別の施設になっています。
静岡店、両替町店とは異なりここだけは駅から遠かったため現役時代に訪問が叶いませんでした。
1984年3月号からハイスコアの掲載が開始されますが、1985年2,3月号と店舗欄が存在せず、今号の1985年4月号は休載表記。翌月の1985年5月号からは店名が「プレイシティキャロットアピア店」に変更されます。
(マイコンベーシックマガジン 1985年5月号より)
店舗が改装され一時休業し、名称変更と共に再掲載になったと考えれば辻褄が合いますが、誌面に特に改装オープン等の旨は記載されておらず経緯は不明です。
その後ベーシックマガジン1988年10月号まで掲載がされますが、未掲載期間を挟んで1989年5月号に店舗欄復活。その後同じ静岡市内のPCC静岡店との合同集計期間を経て最終的にはゲーメストへの掲載店となりました。
(ゲーメスト 1998年6月30日号より)
確認出来た時点では1998年6月30日号を最後に以降の掲載はベーマガ、ゲーメストを含めてされていないようです。ただ店舗の営業は続いており、前回紹介したナムコPR誌NOURSの「全国ナムコ店舗ガイド」には店舗写真が掲載されています。
(NOURSバックナンバー No.30 2000年9月号「全国ナムコ店舗ガイド 静岡編」より)
また、「プラザアピア」内にはキャロットの他に、「セガ・チャーリーワン」というセガ系店舗も存在していました。1986年の地図に「アメリカンローラー チャーリーワン」という恐らくローラースケート場と思われる施設があり、90年台にそちらを改装してオープンしているようなので、一時期同一施設内にセガとナムコの店舗が共存していたようです。そしてその前後でキャロットは店舗面積を縮小している経緯があることをこちらもSPREAM-FKS氏からお伺いしています。
90年台にはマルハンはセガと組んで、マルハンの複合施設にゲームセンターを複数出店。静岡県ではチャーリーワン以外にも藤枝市のセガワールド藤枝駅南が該当しましたが、マルハンの直営店となった後に閉店しており現存しません。
2021年2月20日撮影
現在はパチンコ棟2階にゲーム機が設置されていますが、写真のようにほぼプライズ機のファミリー向け構成となっています。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1985年3月号
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