ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1986年5月号)
マイコンベーシックマガジン1986年5月号(第5巻第5号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店舗数は114と上限数を維持。新規掲載は3,4月号で27店登録されている関係か落ち着き、2店の登場に留まっています。
・その他
ゲームプラザヴィクトリア(北海道)
ゲームランドウイング(静岡県)
(マイコンベーシックマガジン1986年5月号より)
ゲームプラザヴィクトリアは最寄駅が澄川キャロットハウスと同じ札幌市営地下鉄南北線の澄川駅。キャロットは比較的早く集計から撤退する中、90年台後半までゲーメストも含めてスコアの掲載が継続します。
そしてもう一件の静岡県は島田市のゲームランドウイング。店舗オーナーがゲームファン層にも理解がある方だったそうで、こちらはベーシックマガジンのみでしたが90年台中盤まで掲載が続いて行くこととなります。
以下スコア欄を掲載します。
【チャレンジハイスコア 1986年5月】
(マイコンベーシックマガジン1986年5月号より)
一方今月が最後の掲載となっている店舗は以下となります。
・ファンファクトリー中野(東京都)
・プレイタウンユー&ユー駒沢店(東京都)
・スペースキャンパスステーション(宮城県)
ナムコ系以外の店舗で初の掲載となったジャレコ系のユー&ユー2店のうち駒沢店の掲載が終了し、三軒茶屋店のみが継続することとなります。
その他の2軒はどちらもタイトー系店舗。1984年8月号でまとまった数のタイトー系店舗が掲載を開始しましたが、大半は1986年までで姿を消しています。
また、「プレイシティキャロット久留米店」が翌月以降掲載されなくなりますが、1年後の1987年6月号に突如と1回だけ掲載されています。時折このような「間隔があいて突如小数回掲載される」例が散見されています。
トピック店舗:プレイシティキャロット烏山店
続いてトピック店舗となります。
東京都下のナムコ系店舗は、これまで主に中央線より北側の城西地区を取り上げて来ましたが、中央線の南側である城西~城南地区にも広く店舗が展開されていました。
その中からまずは京王線の沿線に存在した「プレイシティキャロット烏山店」から取り上げることにします。
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年9月号より)
2021年7月11日撮影
京王線で新宿から15分程度、世田谷区の北端に位置する千歳烏山駅北口の目の前が該当する場所となります。ベーマガオリジナルの26店に名を連ねていないのですが、アミューズメントライフ誌に初めてスコア欄が掲載された1983年4月号に店舗欄があるため、オープン及び店舗でのスコア集計はベーマガ掲載以前から行われていたことが確認出来ます。
(ゼンリン住宅地図 世田谷区1985年より)
住所の「駅前中央ビル」は写真の建物が該当します。
上記1985年の住宅地図では同一住所に「中央駅前ビル」の存在が確認出来ますが、テナントの中にはキャロットの表記はありません。1985年当時には店舗が存在していたことは間違いなく、恐らく現在の「肉汁餃子製作所」の場所が該当するのではないかと思います。
80年台が最も活気のあった東京郊外のナムコ系キャロット店舗の風情で、付近のゲームファンが集まる地域密着型店舗だった印象ですが、90年台に入る頃には近隣キャロットと同様に徐々にスコア欄が寂しくなっていき、対戦ブームが始まったあたりの1991年10月号が最後の誌面掲載となっています。
こちらも花小金井店同様にスコア掲載終了後も店舗の営業は継続し、2000年のナムコ広報誌「NOURS」に店舗写真が掲載されています。閉店時期は不明です。
(NOURSバックナンバー No.29 2000年8月号「全国ナムコ店舗ガイド 東京編」より)
余談ですが、プレイシティキャロットの跡地から京王線の線路を挟んだほぼ向かいの場所に「キャロットハウス」という総菜屋さんがあるようです。
全くもって無関係だとは思いますが、名前と場所があまりにも出来すぎている気もするため取り上げてみました。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1986年4月号
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