ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1991年4月号)
ゲーメスト1991年4月号(第6巻第4号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は92で先月比-2となりました。今月は新規掲載店はありません。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1991年4月】
(ゲーメスト 1991年4月号より)
さてこれまで「ビデオゲームにパラダイムシフトを起こした1991年登場のあるタイトル」の名前を伏せていましたが、そのゲーム名は殆んどの方が理解されているのではないかと思います。
「ストリートファイターⅡ(スト2)」です。
ゲーメスト誌上では1991年3月号の「てあたりしだいゲームリスト」にて初めて名前が登場していましたが、AOU(全日本アミューズメント施設営業者協会連合会:当時)ショーにおける展示前に誌面にて紹介記事が組まれました。
(ゲーメスト 1991年4月号より)
当時ゲーメストとカプコンの蜜月関係があったとはいえ、発売前から誌面トップに紹介記事を置くほどに力点が置かれており、期待度の高さが窺えます。
そして発売後の人気度は30年以上が経過した現在でも良く知られるところですが、ハイスコアの世界においてもいろいろな意味でこのタイトルの影響を大きく受けることになります。
トピック店舗:プレイシティキャロット藤塚店
続いてトピック店舗です。
前回に引き続き四国のハイスコア掲載店から「プレイシティキャロット藤塚店」を取り上げます。
(ゲーメスト 1987年5月号より)
2023年5月2日撮影
政令指定都市クラスを除いて、ナムコ系キャロット店舗が同一市内に3軒存在した場所が3箇所あります。山梨県甲府市、静岡県静岡市(合併前)、そして香川県高松市です。
「プレイシティキャロット藤塚店」は高松市3軒目のキャロットとして誌面に登場しました。市内の他の2店「プレイシティキャロット常盤店」「ビッグキャロット高松」はベーマガの掲載からとなりましたが、藤塚店はゲーメストへの掲載からスタートしています。
場所は高松市中心部アーケード街のひとつである田町商店街を抜け、少々南に下った所です。既に紹介したプレイシティキャロット常盤店からは徒歩10分程度の距離です。まだ中心部からは近いですが周辺は雑居ビルと住宅の割合が大きく、人通りも多くはなさそうでゲームセンターがありそうな雰囲気には見えません。
1988年の住宅地図にて所在を確認、ビルの名称は当時から変わっていないことがわかります。1階フロアは現在写真のように介護施設となっていました。
店舗のオープンは1986年11月とのことです。
当時の店内写真がナムコミニコミ誌「NG」に掲載されていたため、引用させて頂きます。
プレイシティ キャロット藤塚店(香川県高松市:1986年11月13日)。1986年11月13日に高松3店目のキャロットがオープン。開店時間はやや遅い15時にはゲームファン数十人が列を作り、盛大なテープカットを行い、来店者全員にクジのサービスがあった。『月刊NG3号』より。#ゲーセンを語ろう #懐かしい写真 pic.twitter.com/pE1gbTapRs
— ぜくう@誰がパックマンを描いたのか 山下正 伝(委託) (@Area51_zek) July 20, 2020
NG掲載の写真は店内から入口側を臨んでいますが、天高や扉の形状が現在の建屋と一致していることが確認出来ます。
そして誌面への掲載はゲーメスト1987年5月号からスタートしたため、オープンから半年程度経過しています。
その後1989年末から掲載を欠くことが増え、更に1990年5月号からは休載が連続し掲載終了を予感させましたが同年12月号にて店舗欄復活を遂げます。しかし長続きはせず1991年10月号を最後に姿を消しており、二度目の復活は叶いませんでした。
またキャロット系店舗にしては珍しくゲーメストのみの掲載店となっており、ベーマガへの記載履歴はありませんでした。
閉店時期は不明ですが、1996年の地図ではゲームセンターではあるもののナムコが運営から既に撤退していたことが確認されています。
【前記事】
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1991年3月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1991年4月号
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