小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1989年6月号

ゲーメスト1989年6月号(通算第32号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は先月比+2と更に増加し104店まで回復するのですが、最大の理由として一気に9店もの新規掲載店が登場したことによります。

 

タイトー

・ジョイランド松江店(島根県

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その他

・ゲームプラザヴィクトリア(北海道)

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・ゲームセンターモンテカルロ高崎(群馬県

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・ゲームプラザサンシャイン(千葉県)

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・中央プラザ(大泉店)(東京都)

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・大船ビーバー(神奈川県)

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・明石ラポス2Fゲームコーナー(兵庫県

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アミューズ&レストメイヨー(兵庫県

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・TOPGUN(鹿児島県)

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ゲーメスト 1989年6月号より)

この中で特筆する店舗は鹿児島の「TOPGUN」。

前月でWE'LL TALK TAITO騎射場店が姿を消した直後に同じ鹿児島市の店舗として登場しますが、掲載はこの1回のみで終了。現在の鹿児島中央駅前に位置していた好立地なお店だったのですが。

この頃になると掲載希望をゲーメストに出して念願叶ったという状況が想定されるため、単発で掲載終了というケースは少なくなっており、なにか特別な事情があったのかと勘繰りたくなります。例えば店の正式な許可を取らずバイトが勝手にやったとか…

 

以下スコア欄となります。

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ゲーメスト 1989年6月号より)

 

ナムコ全盛期や横シューティング御三家、そしてセガ体感ゲームの時代を経てこの頃のゲームセンターを支えていたのは間違いなくアーケード版初代テトリスです。ハイスコア争いのピークは過ぎていましたが、シンプルにして飽きずプレイヤーを選ばないゲーム性でほぼ全てのゲームセンターに存在したと言っても過言でない位にヒットし、大型店では複数台設置されている光景も珍しくありませんでした。

この大ヒットにより、テトリスマザーボードだったセガシステム16A,Bの基板はその殆どがテトリスにコンバートされ、型落ちした同マザーボード用の既存タイトルを店舗で見かけることが激減することになります。

 

そしてトピックですが、千葉県集計店2店目として習志野市の「サンペデックナムコランド」を取り上げます。

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ゲーメスト 1986年9月号より)

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2020年7月5日撮影(以下写真もすべて同一日撮影)

 

ゲーメスト初期における千葉県の集計店としては最も有名な店舗だったのではないでしょうか。後にゲーメスト編集部員となる方を多数輩出しており、1986年9月の初回欄にも追って編集部でご活躍される方のお名前がいくつか見られます。

  

元々はダイエーをメインとしたショッピングセンターで、「サンペデック」という名称はダイエー時代のものだったようですが、2008年にリニューアルされて現在の「モリシア」に名前が変わっています。

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サンペデック時代には6階の1フロアをナムコが占めていたようです。

現在は2階フロアにファミリー向けアミューズメント施設が入居していました。

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プライズ機とメダルゲーム主体で、てっきりイオンファンタジーの運営施設だと思ったのですが、店舗内に設置されていた写真の抽選ガラポンに入っていたロゴでこの施設がナムコの運営であることが確認されました。まあかつてハイスコアラーがしのぎを削ったころの形跡など全くないわけですが。

ショッピングセンター内のゲームセンターでハイスコア争いを行っているという光景は、今の方々からするとにわかに信じがたいでしょうね…

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年5月号

マイコンベーシックマガジン1989年5月号(第8巻第5号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店は先月比±0で112のままですが、新規掲載は1店あります。

 

・その他

ゲームセンターアメニティプラザ オズ(山口県

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マイコンベーシックマガジン 1989年5月号より)

 

ゲーメストでは1988年1月号から、山口県は小野田市(現在の山陽小野田市)に「GAME CITY OZ」が掲載されており、こちらはその姉妹店となります。オープンした際にはベーマガの掲載店となっていました。

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ゲーメスト 1989年5月号より)

しかしゲーメストにはオープン時に店舗外観が掲載されたものの掲載店とはならず、またベーマガは結局この1回のみの掲載に留まっています。

 

以下スコア欄となります。

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マイコンベーシックマガジン 1989年5月号より)

 

チャレハイ通信欄には新規掲載開始時によくコメントが載せられましたが、時折掲載終了や閉店の切ないコメントが掲載されることもあります。

マイコンベーシックマガジン 1989年5月号より)

香川県高松市の「プレイシティキャロット常盤店」はオリジナル26店に含まれていた由緒ある店舗でしたが上記コメントと共に今号でを消しました。近隣にあった「ビッグキャロット高松店」も1988年6月で先に掲載を終了していたため、高松市内に3軒あったキャロットのうちスコア掲載が以後継続していたのはゲーメストのみだった「プレイシティキャロット藤塚店」のみとなっています。

また、1989年3月号から掲載が開始されたばかりの「ゲームセンターセントラル永福町店」も集計終了のコメントを掲載。しかしこちらは8月号で復活し10月号まで掲載が継続しています。それでもトータル1年未満と決して長い期間ではないのですが。

 

またダイエーレジャーランド郡山店はゲーメストよりも後からベーマガへの掲載が開始されましたが、ゲーメストよりも先に今号でベーマガへの掲載は終了となっています。

 

トピック店舗へと移ります。

ナムコ関西地区のオリジナル26店から、「プレイシティキャロット道頓堀店」をピックアップします。

 

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年1月号より)

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2022年5月3日撮影

大阪ミナミエリアのナムコ系店舗では、以前紹介した「なんばCITYビッグキャロット」と共に1984年1月からスコアが掲載されたお店です。グリコ看板のある戎橋から道頓堀商店街沿いに東へ向かい、かに道楽本店や食い倒れ人形といった最も振るわっている有名ポイントを抜けた場所となります。

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(吉田地図 大阪市南区1986年より)

 

店舗住所は「道頓堀1丁目5-9」ですが、写真の「昭和大衆ホルモン」の入っているビルと隣の「牛魔」のビルが双方とも同一住所となっています。ただ1枚目写真のファミリーマートが入っているビルが「柴田ビル」として健在で、住宅地図ではその2軒隣のビルに「ゲームカーロット」の表記(間違いなく表記ミス)があることから、昭和大衆ホルモンのビルが跡地と判断しています。

 

住宅地図に地下1階の表記がありますが、店舗正面に地下への階段が見当たらないため最初は地下への入口が存在する隣のビルが跡地ではないかと疑いましたが、道頓堀側からビル裏側を確認すると地下1階の存在が確認出来ました。キャロットも1階から道頓堀方向へ下がっているような構造だったようですが、現在の店内の構造は残念ながら外観から窺い知ることは出来ませんでした。

 

ゲームマシン誌に、店舗現役時代の外観画像が掲載されています。

(ゲームマシン 1984年9月1日号より)

同誌によるとオープンは1983年6月とのことで、スコア掲載開始時点ではまだオープンして半年程度しか経過していなかったことになります。都市型店舗はナムコセガタイトーと比べると後発だったこともあり道頓堀商店街のど真ん中の店舗は期待値が高かったことが予想されますが、周囲に競合店も多い場所で且つ店舗規模では徒歩圏内になんばCITYビッグキャロットがあるため、こちらを選んで遊ぶプレイヤーは正直それ程多くはなかったのではないでしょうか。

そのためゲーマーにおいても知名度は今ひとつだったようで、ベーマガへのスコア掲載は1987年3月号を持って終了。そして1988年3月発行の「オールアバウトナムコⅡ」巻末の「ナムコ直営ゲーム・センター一覧」には既に道頓堀店の文字が無いことから、実質営業期間が5年未満の短命な店舗であったことが判明しています。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1989年5月号

ゲーメスト1989年5月号(通算第32号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は102で先月比+2と微増。新規掲載店は以下1店が追加されました。

 

・その他

ゲームイン・クーガー(山形県

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ゲーメスト 1989年5月号より)

1987年6月号~1988年10月号まで、同じ山形県鶴岡市に集計店「8ビット」が掲載されていましたが、近隣に場所、店舗名称を共に変えて新規オープンしています。

 

以下スコア欄となります。

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ゲーメスト 1989年5月号より)

 

また前後して、比較的古くから掲載が続いていた店の脱落が目立つようになります。以下4店が今号を最後に集計店から姿を消しています。

・ゲームプラザ(千葉県 1986/9~)

ダイエーレジャーランド十和田店(青森県 1986/9~)

・WE'LL TALK TAITO騎射場店(鹿児島県 1986/11~)

・キャンパスタイトー山口県 1986/11~)

 

「キャンパスタイトー」は1987年11月号から1年半全く掲載が無かったのですがこの号に突如再掲載されました。(店舗名は「キャンパス」で住所は同一)しかし以後は復活せずそのままフェードアウト。後の3店もいずれもハイスコア集計初回もしくは2回目に初掲載された歴史があるのですが、この頃になると徐々に休載回数が増加していたため掲載店を積極的に継続する意思は既になかったのであろうと思われます。

 

そしてトピック店舗を埼玉から千葉へと移します。今号が最後の掲載になったから、という訳ではありませんが、千葉県最初のピックアップは千葉市の「ゲームプラザ」から開始します。

 

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ゲーメスト 1986年9月号より)

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2020年7月5日撮影

 

名称だけでは熊本県の店舗を想像してしまいますがナムコ系のお店です。ゲーメスト初回集計号に店舗写真も掲載されており、写真内の「GAME PLAZA」の看板上部に小さくnamcoの文字が入っていることで確認出来ます。

 

現在跡地は写真のように立派なタワーマンションが建っています。そのためゲームセンター跡地として特筆すべき点は何も残っていないため、元々この場所にあった商業施設である「千葉セントラルプラザ」について多少触れておきたいと思います。

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 (引用:http://ssms2000.web.fc2.com/s_note1-4.htm)

 

この場所は京成の千葉中央駅が程近いのですが、以前は千葉市最大の繁華街はJR千葉駅ではなく京成千葉中央駅の方で、周辺に多数の大型店が立地していたようです。

しかし千葉そごうがJR千葉駅前にオープンした頃から人の流れがそちらに移り、また幕張新都心を含めた新しい大型商業施設が付近に出来た影響から千葉中央駅付近の商業施設は閉店が相次ぎ、付近はオフィスを中心とした街並みへ変貌していました。

「千葉セントラルプラザ」もその流れには抗えず20年程前には閉鎖していたようですが、テナントとしていつまでナムコが入居していたのかは不明です。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年4月号

マイコンベーシックマガジン1989年4月号(第8巻第4号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は112店と先月比+6と大きく増加し、久々に110の大台を回復しています。新規掲載も5店追加されました。

 

セガ

ハイテクセガ久米川(東京都)

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・その他

江南バッティングセンター(愛知県)

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ヤングプラザジャンボ(大阪府

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ゲームインウエスタン(兵庫県

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西条プラザゲームコーナー(広島県

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マイコンベーシックマガジン 1989年4月号より)

 

80年台後半からセガは「ハイテクセガ」のブランドで都市型店舗を全国に展開していましたが、東京都内ではスコア掲載にまで至った店舗は少なく、久米川店は都下で初めてハイテクセガの名称で掲載された店舗となっています。

その他の4店はいずれも西日本方面となっており、キャロットの掲載が多かった関東方面に対して掲載店分布のバランスを取っていたような印象です。

 

以下スコア欄となります。

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マイコンベーシックマガジン 1989年4月号より)

 

トップページの追伸で先月及び今月で新規参入店が増加したことが触れられていますが、「お店と仲がいい一部の常連のだしたハイスコアしか認めないような集計方法はしないでください」と苦言が呈されています。

スコア集計を実施することで店に常連が付いた結果、一見客がスコアを申請することの心理的ハードルが高くなった面はありますが、それがエスカレートして常連以外のスコアを認めなかったことも実際にあったようで、そういった行為を受けてスコアの掲載や集計を中止したりスコアラーを排除する店舗が増えてしまったのはやむを得ないとはいえ残念な点ではあります。

 

トピック店舗へ移ります。

関大前に続いて同じ吹田市内に立地していた「プレイシティキャロットガムガム」をピックアップします。

 

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年1月号より)

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2022年3月19日撮影

 

関大前は阪急千里線沿線ですが、こちらは同じ吹田市内でもJR京都線東海道線岸辺駅、もしくは阪急京都線正雀駅が最寄となります。

店舗のすぐそばが大阪学院大学となっており、店舗の前の道路は岸辺駅へと続く学生街となっていますが、関大前と比較するとその規模は非常に小さくなっています。

 

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(吉田地図 吹田市南部1984年より)

 

丁度地図の境目に位置しているため見辛いですが、1984年の住宅地図において「ゲームコーナーガムガム」の表記が確認出来ます。沿道にはもう一件ゲームセンターが存在したようです。地図の左下が大阪学院大学、右端の信号を超えて先に進むと岸辺駅となります。

 

そして2022年時点で店舗は写真のように現役です。

こちらもプレイシティキャロット関大前店と同様に、ベーマガオリジナルの26店に名を連ねています。1984年1月号に掲載された26店のうち、プレイシティキャロット伊勢佐木町店がナムコ運営のまま2022年においても営業が続いていますが、運営会社こそ変わっているもののこちらも40年近く残存している貴重な店舗となっています。

 

現在は関西でかつて複数のゲームセンターを運営していたチャレンジャーが店舗を引き継いでおり、ホームページも存在しています。

challenger-gamgam.com

最近の店舗のようにプライズ機ばかりという訳ではありませんが、設置してある機種は流石に現代的になっており、私のようなロートルが付け入る隙はありませんでした。

 

誌面掲載履歴を確認すると1986年9月号から店名が「プレイシティガムガム」に変更となりましたが、キャロットの名称が外れた時点でナムコ運営から離れたということではないようです。同年12月号で掲載は終了と比較的早くスコア掲載から撤退しているのですが、チャレンジャーに引き継がれた後ゲーメスト末期にて合同集計とは言え店舗欄が再登場しています。

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ゲーメスト 1999年4月30日号より)

 

ゲーメストの廃刊後、アルカディアにてハイスコア集計がスタートした際にも合同集計にて掲載は継続していましたが、2002年4月号を最後にチャレンジャーガムガムの表記が外れアババ天神橋単独掲載となっています。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1989年4月号

ゲーメスト1989年4月号(通算第31号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は100と先月比+7となり8か月振りに3桁の大台に戻します。先月には無かった新規掲載店も2店復活しました。

 

その他

・ゲームセンターコパⅢ(神奈川県)

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・ゲームプラザ京都オリンピア京都府

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ゲーメスト 1989年4月号より)

ゲームセンターコパⅢの最寄駅は小田急線の東海大学前駅。その名の示す通り東海大学湘南キャンパスの最寄駅で、かつては駅周辺に多数のゲームセンターが立地していたようですが、大幅に数を減らした現在でもコパⅢはまだ現役で営業が続いています。数少ない残存している元集計店舗ですが、かつて多数のスコアラーを輩出していた時期はとうに過ぎ、現在は至って普通の店になっているようです。

 

そしてもう一つのゲームプラザ京都オリンピアも店舗としては残存。しかし残っているのはハコだけで中身はプリクラ専門店になっています。

https://www.shinkyogoku.or.jp/store_info/olympia.html

当時から名物だった入口の飛行機オブジェが現在もそのまま使用されており、ランドマーク的な店舗になっているようです。ゲーメスト掲載の店舗住所には地番が記載されていないのですが、このオブジェのおかげですぐに場所を特定出来ました。

元はといえばビデオシステム社の直営店だったのですが、3か月後の1989年7月号を最後にわずか3回の掲載でハイスコア集計店からは姿を消しています。

 

以下スコア欄となります。

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ゲーメスト 1989年4月号より)

 

先月は欄外の掲載だった「お店から」のコーナーが今号から「ハイスコア伝言板」としてコーナー化されています。

メタルホークナムコ)の誌上ゲーム大会とか実施してたんですね。(失礼)通常の集計に加えて月間で上位10名をランキングしているのですが、上位にはメタルホーク界隈では名の知れた方々がいらっしゃいます。トップだけの掲載だとなかなかモチベーションも上がらないので定期的にこのようなランキングが開催されても良かったように今なら思えますが、誌面構成上許されなかったといった所でしょうか。

メタルホークも当時の大型・専用筐体にありがちな「流通度の少なさ」でヒットに繋がらなかったゲームだったと思います。セガタイトーの店舗では滅多にお目に掛かることが無かったですから…

 

トピックは引き続き埼玉県。ゲーメスト初期には東武東上線沿線に幾つか集計店が点在していましたので、まとめて紹介します。

 

アメリカンクラブみずほ台

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ゲーメスト 1987年5月号より)

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2021年10月3日撮影

 

・ゲームセンタープリムローズ

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ゲーメスト 1987年8月号より)

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2021年10月3日撮影

 

アメリカンクラブみずほ台店はみずほ台駅東口を出て徒歩2分程度。駅前の線路沿いに飲食店等が固まっておりその中の雑居ビルに存在したようです。

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ゼンリン住宅地図 富士見市1987年より)

 

当時の住宅地図を確認すると写真の建物の最も線路寄りの場所が該当するようですが、現在はシャッターが降りたままとなっています。

 

一方のゲームセンタープリムローズは住所は新座市ですが、最寄駅は志木駅となります。というより志木駅自身が新座市に立地しているのですが。

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ゼンリン住宅地図 新座市1988年より)

 

丁度地図の右端に位置しているので見難いですが、志木駅南口入口バス停の向かい付近に「江原ビル 1Fゲームプリムローズ」の文字が確認出来ます。

 

どちらの店舗も駅からは近いのですが、みずほ台は駅周囲は完全な住宅街。志木も繁華街には面しておらず付近の県道沿いのため、地域密着型の店舗であったと想像されます。志木駅慶応志木高校があるのですが、駅の反対側のためここまで来てプレイしていた学生もそれほど多くなかったのではないでしょうか。

 

いずれの店舗も建屋は当時のまま使用されていると思いますが、ゲームセンターとしていつまで営業されていたのかは不明です。

 

アメリカンクラブみずほ台は1987年5月~10月号、ゲームセンタープリムローズは1987年8月~1988年6月号と、少し飛んで同12月号、及び1989年1月号まで掲載されました。そのため、最盛期には前回紹介した川越市の「びでおいんSAKA」を含め、志木から川越の間に3件のゲーメスト集計店が存在していたことになります。また、途中の上福岡にもナムコ直営店「上福岡ビッグキャロット」が存在したため、東上線沿線は埼玉県有数の集計店密集地帯となっていました。

 

しかし申請しているプレイヤーが店舗間で全く被っていないため、近距離でもプレイヤー間の交流はあまり感じられず、地元のプレイヤーが細々とスコアを申請していた印象です。そのためあまりスコアで目立った実績が無いまま短期間で集計店から姿を消しています。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年3月号

マイコンベーシックマガジン1989年3月号(第8巻第3号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は106店で先月比+2。新規掲載は2店が確認されています。

 

・その他

ガリバー(千葉県)

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ゲームセンターセントラル永福町店(東京都)

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マイコンベーシックマガジン 1989年3月号より)

 

「柏ガリバー」は柏駅前のテナントビル「ファミリ柏」の地下1階にあり、隣接したフロア内にゲーメスト集計店の「ハイテクセガ柏」が存在したためこの時より同一施設内に2店の掲載店が併存していたことになります。

しかもこのブログを記載している2022年4月時点で両店とも現役で残っているのも特筆すべき点です。

 

またもう一店の「ゲームセンターセントラル永福町店」ですが、最寄り駅は京王井の頭線の永福町ではなく隣の西永福。現在も営業が続いている「ゲームプラザセントラル」の系列店で、1986年10月で掲載終了した鷹の台店以来の登場となりました。

 

以下スコア欄となります。

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マイコンベーシックマガジン 1989年3月号より)

 

ゲーメストでは56店のトップを輩出した大魔界村ですが、ベーマガでは最新タイトルなのにトップスコア一覧に掲載されず欄外に追いやられていました。見城氏のコメントからはこのゲームには触れたくないという意識すら感じられます。

ちなみに70店以上の全2周クリアとあるので数えてみたところ☆が付いている店舗が77店、且つ2周クリアと備考欄に記載があるにも関わらず☆が付いていない店舗が2店あったため総数は79店となり、おそらくハイスコア誌上「最も安い全国トップ」だったことと思います。

 

トピック店舗は久々に関西へと舞台を移します。

ベーマガオリジナル26店から「プレイシティキャロット関大前店」をピックアップします。

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年1月号より)

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2022年3月20日撮影

阪急千里線の関大前駅、その名の通り関西大学の最寄駅で、駅前から大学正門までの間に主に学生向けの店舗が連綿していますが、その沿道にナムコのキャロットがありました。駅を出て商店街を線路沿いに進むと「フタバボウル」というボウリング場があり、その隣の1階が大阪王将になっている建物の場所が該当します。

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(吉田地図 吹田市南部1984年より)

当時の住宅地図では、ボウリング場であるパレフタバビルに隣接した場所に「ゲームセンタープレイシティ」の文字が見えます。地図上では「千里山東1-7-21」が所在となっておりベーマガ誌面住所の「千里山東1-7-20」と異なりますが、1-7-20が地図に存在しないためこの場所で間違いないと認識しています。

 

@Area51_zek氏のツイートに、過去のナムコ店舗ミニコミ誌「NG」誌に掲載された当時の店舗外観写真がアップされていたので以下引用させて頂きます。

 

当時の店舗外観と現在の建屋外観が全く異なっているため、現在の建屋は建て替えられたものであることが分かります。また住宅地図を見ると店舗正面の道路と線路の間に建屋が無いことから、以前は電車から店舗の姿がよく見えたのではないかと想像します。

 

お店は場所柄学生で振るわっていたようで、また当時のナムコのユーザーフレンドリーな店舗運営も手伝ってゲーマーには広く知られた存在だったと思います。ハイスコアも1984年1月の初回から掲載されましたが、この店はスコアラーよりもむしろ同人活動系ゲーマーの方が有名だったような気がします。

ベーマガへの掲載は1991年3月号まで継続しました。関西のキャロット系店舗は80年台で殆どが誌面から姿を消す中で長期に渡ってスコアが掲載されています。

ナムコの店舗情報誌「NOURS」2001年夏号(Vol.33)に関西のナムコ店舗ガイドがありますがその中には存在しないため、それ以前に店舗は閉店していたようです。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1989年3月号

ゲーメスト1989年3月号(通算第30号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は93で先月比-2。この号は新規掲載店も無く、小康状態といったところでしょうか。

動向が無い時には傾向を見る訳ですが、この時点で岐阜、福井、和歌山、徳島、沖縄の5県は未だに掲載履歴がありません。また過去に集計店が存在したのに掲載中止で空白になっている県まで広げると岩手、静岡、三重、奈良、鹿児島の5県が追加されます。

更に「県庁所在地に集計店の履歴が存在しない県」を追加すると、福島、茨城、群馬、埼玉、富山、長野、鳥取、佐賀と8県の追加。合計すると19県となり、全体の1/3以上は「県庁所在地に集計店が存在しない」と考えると、静岡のようにベーシックマガジン掲載店が主体の地域もあるにはありますがハイスコア集計店に恵まれない地域というのは存外多かったということになります。

 

以下スコア欄となります。

ゲーメスト 1989年3月号より)

 

ベーマガでは「チャレハイ通信」として既にコーナー化していた店舗からの情報欄ですが、ゲーメストでは今号から欄外に小さな文字で「お店から」の欄が設けられました。こちらも追ってコーナーは拡大されていくことになります。

 

そしてヒットゲームベスト10コーナーにおいていきなりトップとなったのがカプコンの「大魔界村」です。発売前からゲーメストは誌面上でも全面的にバックアップし鳴り物入りで登場しましたが、ハイスコアにおいては永久パターン発覚でクリア統一となり全国トップ56店という歴代最大の大盤振る舞い。マニア層には物足りず、また序盤面が難しく後半面に行くと寧ろ楽になるという初心者殺しの難易度設定も相まって、翌月にはテトリスにあっさりトップを譲った後に5月号では8位までランクダウンしました。

結果的にはナムコ東京ロケで配布されていた「キャロットクラブ」で見城氏がこき下ろしていたのは慧眼だったということでしょう。

 

続いてトピック店舗ですが、初期ゲーメスト埼玉県掲載店から3件目、川越市の「びでおいんSAKA」をピックアップします。 

 

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ゲーメスト 1987年1月号より)

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2020年5月31日撮影

 

JR・東武川越駅と、西武本川越駅の間に、その両駅をほぼ直線で結んでいる埼玉県有数の商店街「クレアモール」があります。

その最も北側、本川越駅寄りに面している写真のビルに店舗は存在しました。

写真1枚目はクレアモールから本川越駅方面へ抜ける路地側からビルを撮影しており、現在ガールズバーになっている2階が店舗だったとの情報を頂いています。

 

ゼンリン住宅地図 川越市1988年より)

当時の住宅地図テナント一覧でも2階に存在が確認されています。

元々は「ショッピングモールA一番館」という名称で多彩な店舗が入居していたようですが、現在はクレアモールに面した部分以外は飲食と風俗店がメインとなっているようです。地下1階には「喫茶インベーダー」の文字がありますが、インベーダーブームの頃のゲーム喫茶が生き残っていたのでしょうか。

 

1987年1月号よりハイスコア掲載が開始されましたが、1988年3月号が掲載としては最後となっています。ただ営業は続いていたようで、90年代の対戦格闘ブームの際には建屋の2階全てがゲームセンターだった時期もあったようです。

 

埼玉県有数の商店街だけあってクレアモールにはまた数店のゲームセンターが現役で営業しており、写真の建屋からモールを挟んで反対側は埼玉レジャーセンター川越店となっています。また屋上ゆうえんちが建物耐震工事の影響で営業終了となり話題となった丸広百貨店川越店も同じモールに面しています。

そしてクレアモールの反対側、川越駅寄りにもベーシックマガジンの集計店が存在した時期があり、埼玉県内でも川越市は比較的ハイスコア環境が整った場所だったのではないかと思います。

 

www.inu-inu-yeti.com

クレアモールの反対側にあった2店のハイスコア掲載店については上記にまとめておりますので、宜しければ合わせてご覧下さい。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年2月号

マイコンベーシックマガジン1989年2月号(第8巻第2号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店数は104となり先月比は-5となっています。新規掲載は1店あります。

 

セガ

ハイテクセガ三宮(兵庫県

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マイコンベーシックマガジン 1989年2月号より)

 

ゲーメストでは1988年1月号から掲載されていたハイテクセガ三宮ですが、ベーマガでは1年遅れての掲載開始となりました。近隣のハイテクセガ神戸から半年遅れての開催開始となっています。

 

以下スコア欄となります。

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マイコンベーシックマガジン 1989年2月号より)

 

チャレンジハイスコアも開始から5年が経過し、1984年から掲載されている店舗は大幅に少なくなっていましたが、今号で「ゲームインフォルム」「セントラルパークPART-1」の84年スタート店舗の2店が姿を消しました。これでメーカー系列以外で84年から掲載が継続している店舗は僅か6件となってしましました。

6店中4店は中部圏の店舗となっており、メーカー系列店が弱かったことの裏返しとも考えられます。

また「アミューズメントファンシティローレンⅠ」の掲載も終了。これで和歌山県から掲載店が消滅することとなります。

 

トピック店舗へと移ります。

神奈川県のナムコ系店舗より、鎌倉市の「大船キャロットハウス」をピックアップします。

 

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年9月号より)

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2022年2月12日撮影

 

大船駅JR東海道線横須賀線根岸線に加え、湘南モノレールが乗り入れるターミナルとなっており、またメーカーの工場や予備校が立地していたことも手伝って人流が多く、駅付近に商業区域が形成されています。ゲームセンターも多数の立地がありましたが、その中で最初にハイスコアの誌面掲載が開始されたのがこちらです。

 

大船駅正面から伸びる芸術館通りを進むと、徒歩5分程度で跡地に辿り着きます。

駅付近は商店が密集していますが、程なく商店は途切れ周囲は閑静な街並みとなっています。

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ゼンリン住宅地図 鎌倉市1986年より)

 

字が掠れてしまって見辛いですが、(株)アイワ不動産と白樺園芸の間の建物に「1F ゲームセンターキャロットハウス」の文字が確認出来ます。2階はバッティングセンターだったようです。

丁度初代のテトリスが登場した付近だったので1988年だと思いますが、青春18きっぷで名古屋へ帰るときに立ち寄ったことがあります。当時はまだテーブル筐体が殆どで、比較的明るい店内が多かったイメージのあるキャロットにしては全体的に暗い内装だったような記憶があります。

 

現在は写真の外観になっており、リサイクルショップ並びに美容室となっています。周囲の建物が大きく変貌しており場所の特定が難しかったのですが、隣接した白樺園芸が健在であったこと、裏手の建物が一致したことからここで間違いないと判断しています。

偶々訪問時は隣接した建屋が取り壊し工事中だったため建屋の裏側を確認できたのが4枚目の写真です。古い外面が露出した典型的な看板建築で、通りに面している部分からは想像がつかないですが建屋自体は以前から変わっていないようです。

 

誌面へのスコア掲載はベーマガ1984年8月号からスタート。ゲーメストへの掲載はありませんでしたが、ゲーメスト編集長を務められた石井ぜんじ氏はここをホームゲーセンとされていたようです。掲載は1989年8月号まで5年間で終了しますが、大船のハイスコア掲載店はその後複数の店舗により脈々と引き継がれて行き、その礎となった店舗だったように思います。

そしてキャロットとしては1989年をもって閉店したのですが、この場所で改めて居抜きでゲームセンターがオープンすることになります。その件については日を改めて紹介することにします。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1989年2月号

ゲーメスト1989年2月号(通算第29号)のハイスコア集計店マップとなります。

先月に続き、今月も新規掲載店が2軒追加されましたが、総掲載店舗数は増減なく95のままとなっています。

 

・その他

ウィルトークタイトー金沢店(石川県)

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ゲームタウンファンタジー(長野県)

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ゲーメスト 1989年2月号より)

 

金沢市は中心街に、岡山市のそれに次ぐ感じで集計店が林立しますが、その構成は非メーカー系店舗からメーカー系店舗へ徐々に推移して行きます。岡山と金沢、双方とも城下町で、中心街は駅から少々離れており、そして都市規模的にも似ているイメージがあります。

 

もう一店のゲームタウンファンタジー、住所は長野県茅野市ですが、中央自動車道諏訪インターを出て程近い場所にあるため、諏訪市の店舗という印象があります。2005年前後の長野勤務だった時に一度行ったことがあるのですが、その後も麻雀格闘俱楽部専門店を経てつい最近まで店舗は残っていた模様。

 

以下スコア欄となります。

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ゲーメスト 1989年2月号より)

 

アイレムの「イメージファイト」が初めて集計されたのですが、初回で全2周クリアは達成されませんでした。難易度の高さもありますが連射力が非常に問われるゲームでもあり、一部で使用され始めていた連射装置がスコア集計店に広く普及する切っ掛けとなったゲームだったのではないかと思います。まだこの時点では連射装置の有無は記載されていません。

 

そしてトピックは前回に引き続きゲーメスト初期の埼玉県内店舗から、飯能市の「amusement house MARY POPPINS」を取り上げます。

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ゲーメスト 1986年11月号より)

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 2020年5月31日撮影

 

今は郊外にも大型のゲームセンターが立地している時代ですが、30年以上昔であれば客層は学生中心で、駅前に立地しているお店が圧倒的に多かった時代です。

しかしこの店舗、市中心の飯能駅はおろか隣の東飯能駅からも結構遠く、付近は今でこそホームセンターやドラッグストアが存在するもののほとんどは住宅で、実際に現地を見ると、「よくここでゲームセンターが成立していたなあ」と思わざるを得ない場所です。

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ゼンリン住宅地図 飯能市1988年より)

 

当時の住宅地図では併存しているスナックが2Fと表記されているため、建屋の1階フロア全てを使用していたようです。1階は現在スナックが2軒(1軒はテナント募集中)となっていますが、ゲームセンター時代の形跡は一切残っていませんでした。スナックへテナントを変更する際に1階フロアを2つに分割する工事が加えられたことと思われます。

ちなみに現在も営業されているスナックの名称が「ニューシャルマン」となっていますが、住宅地図の2階のスナックの名称が「スナックシルマン」と表記されているため、シルマンはシャルマンの誤植でメリーポピンズ閉店後1階へ移ってきたのではないかと想像します。

 

そしてゲーメストへの店舗欄掲載はハイスコア集計開始2回目の1986年11月号から開始され、一度も休載を挟むことなく続いていました。ゲーメスト初期において全国トップの実績も結構残っており、1987年6月号からの店舗間競争である☆争いでは短期間で6個を稼いでいます。地域密着で地元の有力プレイヤーが多数集まっていたのでしょう。

しかし1988年12月号を最後に掲載がストップし、以後復活することはありませんでした。その時点で閉店したのか以後も営業が続いていたのかは不明です。

ネットもない時代、各所に点在していた町の小さなゲームセンターは、一度閉店すると本当に跡形が無くなる場合がほとんどで、このお店も住所や店舗名で検索してもそれらしき情報は全く確認できませんでした。ハイスコア掲載店として誌面に住所と店舗名の記載がなければ、この場所がゲームセンターだったとは全く認識できず、誰からも顧みられないままひっそりと歴史に埋もれていたお店だったのだろうと思わざるを得ません。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年1月号

マイコンベーシックマガジン1989年1月号(第8巻第1号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店総数は109となり先月比+7と大きく増加。新規掲載店も3ヵ月ぶりに復活します。

 

ナムコ

プレイシティキャロット表町店(岡山県

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・その他

ゲームコーナーラッキー21(山口県

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マイコンベーシックマガジン 1989年1月号より)

 

プレイシティキャロット表町店ですが、四日市店以来7が月振りにキャロットの名称が付いた店舗の掲載となりました。ゲーメストでは1988年1,2月に既に店舗欄が存在したため、ゲーメストの掲載終了後ベーマガにて復活したという形となっています。

 

以下スコア欄となります。

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マイコンベーシックマガジン 1989年1月号より)

 

恐らくゼビウスから始まったと思われる「ループゲームの1,000万点達成による集計打ち切り」は、この頃になると減少傾向にあったとは言え若干のタイトルリリースがあり、今号はサンダークロスと達人で多数の1,000万点達成者が輩出されています。

比較的全国トップを取り易いためいわばボーナスタイトルとも言えたのですが、サンダークロスの42店という掲載店の半数近くがトップを獲得できたタイトルというのはあまり記憶にありません。

(クリア統一なら70店以上がトップとなった「大魔界村」というタイトルがありますが...)

 

そしてトピック店舗は前回に引き続き神奈川県は横浜市内から。

港南区のターミナルである上大岡駅付近に位置した「プレイランド赤い風船」「ジョイプラザ上大岡」の2店を取り上げます。

 

・プレイランド赤い風船

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年7月号より)

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2022年2月12日撮影

 

・ジョイプラザ上大岡

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年9月号より)

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2022年2月12日撮影

 

今回紹介する両店は京浜急行、及び横浜市営地下鉄ブルーラインが交わる上大岡駅前を挟んで北側と南側の位置関係となっています。

 

駅の南側に立地していたのが「プレイランド赤い風船」。

駅を出て鎌倉街道を南下すると程なくボウリングのピンのオブジェが乗った「赤い風船」の建物サインが目に付きます。

現在はゲームセンター、ボウリング、飲食等の複合レジャービルですが、かつてはパチンコ店がキーテナントだったようです。当時の住宅地図にテナント一覧が記載されています。

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ゼンリン住宅地図 横浜市港南区1986年より)

 

メインテナントだったパチンコ店は現在は建屋内には無く、隣接している元ダイエー上大岡店の場所がパチンコ店「ジアス上大岡」となっています。現在は旧ダイエーの敷地も含めて総合レジャーゾーンを形成しており、1階にあるクレーンゲーム王国、及び2階のアカフ―アミューズメントもジアスにて運営されています。

 

かつて1階にあったプレイランド赤い風船はセガ系の店舗だったようです。

ハイスコアはベーシックマガジンのみの掲載でしたが、ゲーメストの横浜シールハイクでこちらも取り上げられています。

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ゲーメスト 1987年1月号より)

 

記事では店名が「ハイテクランド赤い風船」として紹介されていますが、ベーマガスコア欄も1985年6月号からハイテクランドの表記となっていました。また写真は伏せていますが当時の店長と共に映っている看板にSEGAの文字が確認出来るため、セガ系であったことが把握出来ています。

住宅地図では中3階にも「ゲームタイムトンネル」の記載があり、同一建屋内で複数のゲームセンターが運営されていたようですが、こちらはセガが関係していたのかは定かではありません。

 

スコアの掲載は1984年7月号からスタートしましたが、前回紹介した「ビデオインイセザキ」「パソピック」と合わせて横浜市内のセガ系3店が同時であることから管轄営業所の意向で掲載が開始された可能性があります。掲載終了時期も類似しており、1985年11月号を最後として誌面から姿を消しています。

 

一方の「ジョイプラザ上大岡」は赤い風船とは逆方向の駅北側にありました。

「ジョイプラザ」の店名から想像できるようにタイトー系の店舗です。

 

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ゼンリン住宅地図 横浜市港南区1986年より)


写真の「桂ビル」1階が該当し、住宅地図でも「ゲームジョイプラザ」の文字が確認出来ます。同一建物内の吉野家は1986年時点で存在しているため、3枚目写真のシャッターが降りている飲食店の場所が跡地ではないかと思われます。

そしてビルのテナント案内には4枚目写真のように「GAME TAITO」の文字が残っており、途中で「ウィルトークタイトー上大岡店」の名称を経て最後は「タイトーインアミューズメントクラブD3」として2012年まで営業が続いていたことを確認しています。

 

こちらのスコア掲載開始は1984年8月で、同じ上大岡の赤い風船が比較的短期間で姿を消したのに対し1988年5月号まで掲載は継続しました。ゲーメストへの掲載履歴は無く、横浜のシールハイクでも同じ横浜市内の日吉のタイトーは取り上げられたもののこちらは紹介されませんでした。