小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1991年2月号/トピック店舗:ヤング・タウン(鹿児島県)

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1991年2月号)

マイコンベーシックマガジン1991年2月号(第10巻第2号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

掲載店の総数は88となり先月比-2、7か月連続のマイナスで遂に90も割り込んでしまいました。

1984年7月号の60店→8月号にて101店となって以来、2桁になることはあっても90を下回ることはなく、掲載店数の下落傾向が継続しています。

 

新規店は2店登場しています。

 

・その他

ゲームタウン(福島県

 

ゲームインチェリーズ(鳥取県

マイコンベーシックマガジン 1991年2月号より)

どちらも掲載店としては手薄なエリアで、ベーマガでは福島県ダイエーレジャーランド郡山店に次いで2店目、鳥取県は初の掲載店となりました。鳥取県の登場によりベーマガで掲載履歴のない県は徳島と佐賀の2県のみとなっています。

 

以下スコア欄を掲載します。

 

【チャレンジハイスコア 1991年2月】

マイコンベーシックマガジン 1991年2月号より)

 

チャレンジハイスコアは通常8ページの構成でしたが、掲載店の減少で先月1月号は7ページと1ページ減となっていました。

今月は更に減少したものの8ページを回復しているのですが、さすがに危機感が出たのか改めて参加店募集の案内が掲載されています。

 

トピック店舗:ヤング・タウン

続いてトピック店舗へ移ります。

 

南九州のナムコ系掲載店も4店目、鹿児島県の「ヤング・タウン」をピックアップします。

(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年7月号より)

2022年8月8日撮影

「ヤング・タウン」という店舗名称からはここがナムコ系のお店とは判断できないのですが、誌面記載の店舗住所を当時の住宅地図にて確認すると、ナムコの鹿児島事務所が該当します。

ゼンリン住宅地図 鹿児島市1985年より)

ゼンリン住宅地図 鹿児島市1984年より)

 

この場所に営業所と合わせてゲームセンターが併存していたという情報を頂いたため、ヤング・タウンを該当店としてナムコ系店舗として分類しています。

 

所在地である「児島ビル」は現在も存在しています。

現在の1階フロアは写真では駐車場に見えますが、奥が事務所となっており看板を出している不動産店が使用しているようです。

 

1984年のテナント一覧にはフロア階数の記載がないため、ナムコ事務所が何階に存在したのかは判断できませんが、1階の奥を営業所として使用し、現在の駐車場の部分が以前は店舗だったのではないかと想像しています。当時の状況をご存知の方がいらっしゃいましたら是非ともコメントをお寄せください。

 

こちらの誌面への掲載は他の南九州のナムコ系店舗から少々遅れてベーマガ1984年7月号からとなっています。

しかし9月号には早くも休載表記となり、10,11月号とスコア掲載がされたものの12月号に再度休載となった後に誌面から姿を消しているため、掲載期間は半年間のみに留まっています。1988年3月発行である「オールアバウトナムコⅡ」の「ナムコ直営ゲーム・センター一覧」には記載がないことから、それ以前に店舗としては営業を終了していた公算が大きいと思われます。

 

目の前の道路は鹿児島市電が通り、鹿児島大学からも比較的近いことから沿道にはゲームセンターが複数立地しており、ゲーメスト掲載店である「ウィルトークタイトー騎射場店」も比較的近接していますが、この場所は路面電車の停留所のほぼ中間で、付近に商店も少ないことからあくまでも事務所の機能が主であり、店舗として運営維持されることはあまり想定されていなかったのかもしれません。

 

【前記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1991年1月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1991年1月号

【次記事】

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1991年3月号

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1991年2月号