ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1991年1月号)
ゲーメスト1991年1月号(第6巻第1号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は95となり先月比+5。
新規掲載店ですが、こちらは新規というよりも合同集計化という方が相応しいのではないかと思います。
・その他
フリーウェイ小樽店(北海道)
(ゲーメスト 1991年1月号より)
札幌市にて掲載されていた「ゲームポイント・フリーウェイ」の小樽店が新規にオープンして掲載店となりました。店舗名および住所は小樽店が記載されていますが手稲店のスコアも記載されていることから合同集計の体となっています。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1991年1月】
(ゲーメスト 1991年1月号より)
ゲーメストはハイスコア欄の最後に「てあたりしだいゲームリスト」と称した直近でのリリース予定タイトルリストが掲載されていましたが、今号は以下のラインアップとなっています。
(ゲーメスト 1991年1月号より)
編集は1990年末に行われている関係でまだ90年11月以降発売予定ゲームとなっていますが、この時点ではまだ「件のタイトル」の表記はありません。
直近の目玉商品はナムコの「ドラゴンセイバー」で、ドラゴンスピリットの後継としてリリースされましたが前作程のヒットには至らなかったと認識しています。
トピック店舗:ハイテクセガ延岡店/ワンダーランド
トピック店舗です。南九州地域の掲載店紹介を継続します。
宮崎県のセガ系店舗から「ハイテクセガ延岡店」をピックアップします。
(ゲーメスト 1988年1月号より)
2022年8月10日撮影
宮崎県北部の延岡市は人口約12万(令和5年度)を擁し、宮崎・都城に次いで宮崎県第3位。旭化成の企業城下町として有名で、市内の至る所に旭化成関係の工場や施設を見ることが出来ます。
ハイテクセガ延岡店は市の代表駅であり繁華街にも近いJR延岡駅前に位置していました。
(ゼンリン住宅地図 延岡市1989年より)
1989年の住宅地図にて誌面記載住所の「島津ビル」を確認、「Hi-TECH SEGA」の文字も見えます。
現在は「島津ビル」を含んだ街区がまるまる再開発の対象となり、写真の「延岡駅西口街区ビル」が建っているため店舗の形跡は全く残っていません。新ビルのテナントを見ると4,5階は旭化成延岡駅前オフィスが入居しており、否が応でも延岡という街における旭化成の影響力を感じずにはいられません。
写真はビル全体と、島津ビルが存在したであろう場所に合わせて撮影しています。
現地に残っている商工案内図では、延岡駅西口街区ビルが建つ前のものが残っていました。
2022年8月10日撮影
「県道延岡停車場線」の文字の下となる「高田万十」「はやた歯科」等が存在する区画が現在の西口街区ビルの場所になりますが、1989年当時とテナントの内容が全く一致せず、また建物名称までは記載されていないことから島津ビルが再開発直前まで存在していたのかどうかの確認には至りませんでした。
誌面への掲載はゲーメスト1988年1月号よりスタート。
そして1989年10月号から、同じ宮崎県内の「ハイテクセガ宮崎店」と合同集計となります。
(ゲーメスト 1989年10月号より)
「ハイテクセガ宮崎店」ですが、合同集計期間中の店舗住所欄は全て延岡となっており、店舗所在位置が不明となっています。そのため地図へのプロットの対象とはなっていません。また店舗の詳細な場所をご存じの方は是非とも情報をお寄せ下さい。
その後約3年半に渡って合同集計が継続しますが、1993年6月号のスコア欄にて1993年3月末にて延岡店閉店の報が掲載されます。
(ゲーメスト 1993年6月号より)
しかし「店は残るので」とのコメントの通り、翌7月号からは同一住所にて店名を「ワンダーランド」と変え誌面への掲載は継続しました。
(ゲーメスト 1993年7月号より)
90年台に入るとセガは80年台に展開したハイテクセガ系の小規模店舗を大幅に整理するのですが、延岡も対象となったものの営業は継続されたようです。建物のオーナーがセガから離れて直接運営する場合や、店舗社員が独立する時に退職金代わりとして機器や什器を含めて店舗一式の営業権を譲渡したという話を聞きます。
セガの運営から離れたことから、宮崎店との合同集計もこの時に打ち切られています。
ワンダーランドとしての掲載はその後1998年2月28日号まで継続しました。ハイテクセガ時代から通算すると10年を超える長期掲載店となっています。
【前記事】
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1990年12月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1991年1月号
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