ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1991年1月号)
マイコンベーシックマガジン1991年1月号(第10巻第1号)のハイスコア集計店マップとなります。
1991年へ突入しました。
1991年と言えば、ビデオゲームジャンルにパラダイムシフトを起こしたあるタイトルが登場した年ですが、2月末に開催されたAOU(全日本アミューズメント施設営業者協会連合会)ショーで初めて披露されるため、誌面への登場はもう少々後の話となります。
掲載店総数は90となり先月比-2。新規掲載はありません。
以下スコア欄を掲載します。
【チャレンジハイスコア 1991年1月】
(マイコンベーシックマガジン 1991年1月号より)
今月は東京都内の代表的ナムコ直営店舗のひとつ「プレイシティキャロット新宿店」が掲載終了となっています。今号におけるナムコ系店舗の掲載数は31店と全盛期の半数まで減少し、新宿店のような著名店舗も含めてゲームマニア排除の方向は着実に進行していました。
トピック店舗:神宮前キャロットハウス
続いてトピック店舗へ移ります。
南九州の初期ナムコ系店舗も3回目、宮崎市の「神宮前キャロットハウス」をピックアップします。
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年1月号より)
2022年8月10日撮影
神宮前の「神宮」とは宮崎神宮のことを指します。
広大な境内の前には路線バスの待機、転回所を含めたロータリーがありますが、ロータリーに隣接する「神宮プラザビル」1階がキャロットとなっていました。
JR日豊線に宮崎神宮駅がありますが、こちらも徒歩10分程度は掛かるため近隣に駅はありません。神社正面から宮崎市街地方面に参道が伸びていますが商店が林立しているという雰囲気ではなく、ロータリーに隣接してポツンと佇んでいるような立地となっています。
(ゼンリン住宅地図 宮崎市北部1986年より)
1986年の住宅地図ですが、当時から近隣は店舗よりも住宅の方が多く、徒歩圏内にある文化公園も含めて周囲は文教地区といった佇まいです。駐車場も無かったようなので、この場所にゲームセンターを出店した動機が少々掴みにくい店舗ではあります。
1990年頃に一度店舗を訪問したことがあるのですが、バスを降りたら目の前にあったような記憶が残っていました。30年振りくらいで現地を再訪してその記憶が間違っていなかったことは確認出来たのですが、肝心の店内の印象が残っていません。何かゲームもプレイしていたはずなんですが…
誌面への掲載は同じ九州内の店舗として既に紹介している「プレイシティキャロットパーツボックス」「分大キャロットハウス」と並んでベーマガオリジナル26店に名を連ねています。そしてゲーメストにも1987年1月号から掲載されダブル掲載店となります。
(ゲーメスト 1987年1月号より)
ゲーメスト掲載開始時の店長は女性の方だったようです。当時の写真やコメントからアットホームなお店の雰囲気が伝わってきます。(敢えて写真は伏せずにアップしています。)
この頃のナムコ直営店の雰囲気に魅了されたゲーマーは非常に多かったのではないでしょうか。
そしてナムコ系ハイスコア掲載店が誌面から次々と姿を消す中、確認している時点ではゲーメストは1997年5月30日/6月15日号、ベーマガは1997年9月号までの掲載を確認しており、ベーマガオリジナル26店の中では13年以上と最も長期に渡って掲載が続けられました。
また、他の「キャロットハウス」の名称でスタートした店舗の殆どが追って「プレイシティキャロット」への名称変更を経ているのに対し、ここだけは掲載期間の最後までキャロットハウスの名称が貫き通されたことも特筆すべきポイントなのではないかと思います。
閉店時期は不明ですが、ナムコ広報誌「NOURS」No.36 2002年春号の「全国ナムコ店舗ガイド 九州・沖縄編」には店舗の記載がないため、それ以前には閉店していたようです。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1990年12月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1990年12月号
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