ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1988年10月号)
マイコンベーシックマガジン1988年10月号(第7巻第10号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店数は112と先月+7と大きく増加、8月号の110を上回り年内最多となりました。
新規店も3店が新たに加わります。
・セガ系
・その他
ゲームセンターUFO(神奈川県)
(マイコンベーシックマガジン 1988年10月号より)
ゲーメストでは既に青森、弘前と掲載されていた青森県のハイテクセガですが、ベーマガで最初に登場したのは五所川原。青森や弘前と比べると人口規模でも相当に小さい街ですが、敢えて重複掲載は避ける意図があったのかもしれません。
7月に開店したばかりだったようで、新任女性店長のチャレハイ通信欄への意欲溢れるコメントが目に付きます。
相模原市のゲームセンターUFOは88年1月から掲載が開始されていたゲーメストに続いてベーマガへも登場。近隣の町田と並んで80年台後半以降のスコアシーンで度々登場する掲載店としてお馴染みだと思います。またダイエーレジャーランド八木店はベーマガ初の奈良県の掲載店となります。
以下スコア欄を掲載します。
【チャレンジハイスコア 1988年10月】
(マイコンベーシックマガジン 1988年10月号より)
永らく掲載店のなかった奈良県が初登場となったことで、ベーマガに掲載履歴の無い県は鳥取、徳島、佐賀の残り3つとなっています。ゲーメストは1988年10月時点で鳥取と佐賀には掲載があるため、どちらにも掲載店が無い地域は徳島県のみとなりました。
トピック店舗:大船キャロットハウス
トピック店舗へと移ります。
前回に引き続き神奈川県のナムコ系店舗より、鎌倉市の「大船キャロットハウス」をピックアップします。
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年9月号より)
2022年2月12日撮影
大船駅はJR東海道線、横須賀線、根岸線に加え、湘南モノレールが乗り入れるターミナルとなっており、またメーカーの工場や予備校が立地していたことも手伝って人流が多く、駅付近に商業区域が形成されています。ゲームセンターも多数の立地がありましたが、その中で最初にハイスコアの誌面掲載が開始されたのがこちらです。
大船駅正面から伸びる芸術館通りを進むと、徒歩5分程度で跡地に辿り着きます。
駅付近は商店が密集していますが、程なく商店は途切れ周囲は閑静な街並みとなっています。
字が掠れてしまって見辛いですが、(株)アイワ不動産と白樺園芸の間の建物に「1F ゲームセンターキャロットハウス」の文字が確認出来ます。2階はバッティングセンターだったようです。
丁度初代のテトリスが登場した付近だったので1988年だと思いますが、青春18きっぷで名古屋へ帰るときに立ち寄ったことがあります。当時はまだテーブル筐体が殆どで、比較的明るい店内が多かったイメージのあるキャロットにしては全体的に暗い内装だったような記憶があります。
現在は写真の外観になっており、リサイクルショップ並びに美容室となっています。周囲の建物が大きく変貌しており場所の特定が難しかったのですが、隣接した白樺園芸が健在であったこと、裏手の建物が一致したことからここで間違いないと判断しています。
偶々訪問時は隣接した建屋が取り壊し工事中だったため建屋の裏側を確認できたのが4枚目の写真です。古い外面が露出した典型的な看板建築で、通りに面している部分からは想像がつかないですが建屋自体は以前から変わっていないようです。
誌面へのスコア掲載はベーマガの1984年8月号からスタート。ゲーメストへの掲載はありませんでしたが、ゲーメスト編集長を務められた石井ぜんじ氏はここをホームゲーセンとされていたようです。掲載は1989年8月号まで5年間で終了しますが、大船のハイスコア掲載店はその後複数の店舗により脈々と引き継がれて行き、その礎となった店舗だったように思います。
そしてキャロットとしては1989年をもって閉店したのですが、この場所で改めて居抜きでゲームセンターがオープンすることになります。その件については日を改めて紹介することにします。
【前記事】
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年9月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年9月号
【次記事】