ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1988年10月号)
ゲーメスト1988年10月号(第3巻第10号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店数は98で先月比+2となりましたが、今月も新規掲載店は0のままです。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1988年10月】
(ゲーメスト 1988年10月号より)
弊ブログでも取り上げた埼玉県は大宮の「ハイテクセガ大宮」が個人申請で唯一誌面に姿を現したのが今号で、グラディウスⅡ4番のゲーメスト初回1,000万点達成でした。
そのグラディウスⅡ初回1,000万も含めて今号で結構気になったのは個人申請の多さです。
個人申請の店舗は当時ベーマガのみに掲載していた名称もちらほらと見受けられます。まだこの頃はスコア掲載の格付けとして歴史のあるベーマガ>ゲーメストという構図が多少は残っていた時期かもしれません。
トピック店舗:がらんがらん
続いてトピック店舗です。
場所を長野県に移し、ゲーメスト創刊号からスコアが掲載された「がらんがらん」をピックアップします。
(ゲーメスト 1986年5月号より)
2022年4月30日撮影
ゲーメスト創刊号(1986年5月号)のハイスコアコーナー「目指せゲーメスト」に掲載された21店のうちの一つです。その殆どが短期間で掲載終了となる中、以前紹介した「ゲームプラザ・ザ・ゴリラ」と共に長期に渡ってスコアが掲載されました。
場所は長野県駒ケ根市。
長野県は北信(長野市等)、中信(松本市等)、東信(上田市等)、南信(飯田市等)のエリアに大きく分類されますが、飯田市に近い駒ケ根市は南信地域に属します。ゲーメスト初期は南信地域の店舗が比較的多数ノミネートされました。
1987年の住宅地図で存在を確認しています。喫茶店・レンタルビデオ店と建屋、駐車場を共にした郊外店だったようです。JR駒ケ根駅からだと徒歩で15分程度は掛かるのではないかと思われます。
(ゼンリン住宅地図 駒ケ根市1987年より)
地図上の南北方向で店舗に接する道路は、現在国道153号のバイパスとなっており中央分離帯ありの4車線道路となっています。バイパス整備のために周辺の土地状況は大きく変化しているようで、1枚目写真の信号、及び信号でバイパスと交差する道も87年時点では存在していません。
丁度、がらんがらん店舗のほぼ真西に鳥居の表記がありますがこの鳥居の存在を現地で確認しています。
2022年4月30日撮影
鳥居の前の道は4枚目写真の車止めの場所へと続いています。信号でバイパスと交差する道はこの鳥居の裏側を回り込むようになっています。
2022年4月30日撮影
こちらは現地にあった商工案内図ですが、87年住宅地図において「フジサワ理容室」の存在が確認出来るため、理容室から鳥居の前を通り車止めの箇所へと続く道(商工案内図では「(有)よろずや不動産」に接している細い道)が87年当時から存在した道であると判断できます。
そのため、状況を照らし合わせるとがらんがらんの建屋はバイパス工事により取り壊され、その後に現在の不動産店の建屋が建てられたのではないかと想定されます。もし異なっているようであればご指摘を頂きたくお願い申し上げます。
ちなみに、ゲーメスト創刊号では住所が「赤須町6-22」となっていますが、1986年9月号以降は「赤須東6-23」の表記となります。この住所を現在のGOOGLE MAPに入力すると信号角にある「(株)ヴォーグコーポレーション」の場所を指します。
2020年3月20日撮影
2022年4月30日撮影
この場所には写真の住所表記も存在したため、この建屋ががらんがらん跡地であると解釈し一度ブログに掲載したのですが、追って住宅地図を確認したところ場所が異なっていることが判明、再度現地を調査することとなってしまいました。以後は住所情報だけでなく、当時の住宅地図を確認しないと正確な場所は掴めないことを教訓として現地調査を行うようにしています。
また、ゲーメストから遅れること2年後の1988年5月号からはベーマガにもスコア掲載を開始しダブル掲載店となっています。
(マイコンベーシックマガジン 1988年5月号より)
しかしベーマガは1991年2月号にて掲載ストップ、ゲーメストは引き続き掲載が継続されましたが、1993年3月号の掲載が最後となっています。国道バイパスは1997年から工事が着手されているようなので、恐らくその前には店は閉じられていたと思いますが正確な閉店時期は不明です。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1988年9月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1988年10月号
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