ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1986年12月号)
マイコンベーシックマガジン1986年12月号(第5巻第12号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は114で、先月に続いて上限を維持。
新規掲載は2店確認されています。
・ナムコ系
・その他
ゲームセンターペガサス(埼玉県)
(マイコンベーシックマガジン1986年12月号より)
ナムコが主にショッピングセンター内に出店していた「ナムコランド」ブランドからは浜松西店は3店目の掲載となりましたが、この号の単発となっています。
かつてナムコがスポンサーだった「斎藤洋美のラジオはアメリカン」の公開収録が行われた店舗で、その時愛知県在住だったため出向いたのですが、当時既にスコア集計は行なわれていなかったような気がします。施設は現在もイオン浜松西店として営業が続いていますが、ナムコは既に撤退をしていました。
そして埼玉県は春日部市の「ゲームセンターペガサス」ですが、現在の居住地であるさいたま市からも比較的近いため30年位前に一度訪問しています。旧市街地の細い路地を入った場所にあった駄菓子屋系ゲームセンターだったと記憶しています。
以下スコア欄を掲載します。
【チャレンジハイスコア 1986年12月】
(マイコンベーシックマガジン1986年12月号より)
今月のスコア欄のトップタイトルは「源平討魔伝」。
色々と意見はあることは承知していますが、ナムコにとってターニングポイントと言われているゲームの一つです。それが影響したのかは定かではありませんが、今号で60店を数えたナムコ系掲載店舗は、以後徐々に減少傾向に転じます。(最大は1986年3月号の61店)
今号も前述した単発掲載の「ナムコランド浜松西」に加え、「プレイシティキャロットガムガム→プレイシティガムガム」が掲載を終了。また「プレイシティキャロットなんば店」も今号以後は1987年8月号に一度掲載されるのみで、定期的にスコアが掲載されたのは実質最後となっています。先月の「プレイシティキャロット第4ビル」に続いて関西の掲載終了店舗が目立っています。
トピック店舗:ビッグキャロット金沢店→プレイシティキャロット金沢店
続いてトピック店舗となります。
東京都内の80年台キャロット系掲載店舗紹介を一通り終えたため、舞台を北陸地域へ移します。80年台の北陸の代表店「ビッグキャロット金沢店→プレイシティキャロット金沢店」を取り上げます。
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年1月号より)
2021年7月23日撮影
ベーシックマガジンのオリジナル26店に名を連ねている店舗です。
北陸新幹線の金沢開通で駅付近も大分発展したとはいえ、元城下町である金沢の中心街は金沢駅から少々離れた国道157号沿いに展開する「武蔵が辻~香林坊~片町」のエリアであり、キャロットは香林坊交差点の付近に店舗を構えていました。
店舗は写真のビル1階が跡地となります。当時の住宅地図でも所在を確認、2階にある喫茶店の名称も一致しています。ビルは現在も健在ですが、1階部分はシャッターが降りたままとなっており、2階の喫茶店も営業しているような雰囲気には見えません。
当時の地図では店舗の正面にあったホテルは再開発され、現在東急ハンズが入居しています。
北陸地域最初の誌面掲載店であり、80年台後半までは地域のゲーマーに大いに支持されていたようです。当時の店舗情報はネット上にはあまり存在していないのですが、元タイトーで数々のアーケードゲーム開発に携わったぱぱら快刀氏は金沢が地元でこちらに通われていたようで、上記記事内から当時の店舗の雰囲気を感じることが出来ます。
80年台の北陸地域を代表する店舗だったにも関わらずスコアの掲載はベーマガのみに留まり、ゲーメストへの掲載はされませんでした。確認した時点では1989年9月号が最後の誌面掲載となっています。中心街に複数のゲームセンターが展開されていた影響もあってか、90年以降は近隣のハイテクセガ金沢店やウィルトークタイトー金沢店が掲載店となってスコアラ―もそちらへ流れて行ったようです。閉店時期は不明です。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1986年11月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1986年11月号
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