ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1991年8月号)
マイコンベーシックマガジン1991年8月号(第10巻第8号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は91となり、先月比-10と大きく減少している一方で新規掲載は3軒存在、いずれも西日本方面から登場しています。
・タイトー系
・その他
ゲームスペース姫路店(兵庫県)
ゲームプラザミッキー(広島県)
(マイコンベーシックマガジン 1991年8月号より)
先月を最後に掲載が止まっている店舗は5店のため、新規3店を擁する割に掲載店舗数が少ないのは偶々今号が掲載漏れになっていた店舗が多かったことに起因しているようです。
以下スコア欄を掲載します。
【チャレンジハイスコア 1991年8月】
(マイコンベーシックマガジン 1991年8月号より)
今号から登場したウィルトークタイトー和歌山店ですが、ハイスコア通信欄に以下のコメントがあります。
(マイコンベーシックマガジン 1991年8月号より)
初代ストリートファイターⅡの点数稼ぎは、オールパーフェクトを達成するとダブルKO、ドロー、1本は相手に与える等でラウンド消化数を増やす必要があるのですが、そういった行為を含む場合はハイスコアとは認めないとのローカルルールが存在したようです。今回の掲載スコアにおいても備考欄に「かせぎ無し」の文言があります。
そうなると全国トップを取ることはほぼ不可能となるため、スコアを掲載する意味があるのか?という話にも成りかねないわけですが、その店舗がローカルルールを重視しているのであればプレイヤーはそれに従うしかありません。
ただどこまでが「わざと」と判断されるのか基準が不明であり、トラブルを招きかねないルールであるとは思います。
過去の「常連のスコアを優先掲載する」ような事例と一緒で、ローカルルールを理解している常連のみがスコア掲載可能という排他的側面があるようにも思えるのですが、店舗からトップスコアを輩出することよりも常連へのアピールがスコア集計、掲載の目的になっていた店舗では、このような状況は結構存在していたようです。
トピック店舗:プレイハウスイン(ウィン)高知店
続いてトピック店舗ですが、高知県初のベーマガ掲載店である「プレイハウスイン(ウィン)高知店」をピックアップします。
(マイコンベーシックマガジン 1986年4月号より)
2023年5月4日撮影
よく「日本3大がっかり名所」として札幌時計台、長崎オランダ坂と並んで高知市の「はりまや橋」の名前があがりますが、そのはりまや橋から至近距離で、店舗住所も「播磨屋町1-1-7」となります。
(セイコー社住宅地図 高知市1987年より)
1987年の住宅地図ですが、はりまや橋から通じる親水公園と国道32号に挟まれた場所に「プレイハウスウィン」の存在を確認しています。市内を東西と南北にそれぞれ結ぶ路線が交差する土佐電気鉄道のはりまや橋電停からも近く、立地は抜群と言えます。
現在は住宅地図上の「国際ホテル高知」の場所がそのまま「西鉄イン高知はりまや橋」となっており、プレイハウスウィンの場所も含めてホテルに隣接した数件分の区画が駐車場となっています。コカ・コーラの看板のある建物側面にうっすらと「和田写真館」の文字を上塗りした跡が確認出来るため、そこから1軒挟んだ駐車場の敷地が跡地になると思われます。
初掲載は1986年4月号で、高知県初のハイスコア掲載店となりました。
誌面に最初は「プレイハウスイン高知店」の店名で登場しますが、翌5月号からは「高知プレイハウスウィン」に表記が改められます。
(マイコンベーシックマガジン1986年5月号より)
地図でもウィンの表記なのでこちらが正しい店名なのかと思いきや、1988年2月号からまたしても「プレイハウスイン」の表記に戻ってしまいます。
(マイコンベーシックマガジン1988年2月号より)
その後は掲載終了まで「高知プレイハウスイン」の店名が継続しており、正直どちらが正式な店舗名なのか判断が付かないため現時点では店名を併記しています。正式な店舗名を御存知の方は情報をお寄せいただきたくお願いいたします。
高知市は1987年から88年にかけゲーメストへの掲載店が複数登場しますがいずれも短期間で掲載が終了する中で、こちらはベーマガのみとは言え淡々と掲載を継続し、1993年5月までの7年に渡る長期掲載店となっています。閉店時期は判明していません。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1991年7月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1991年7月号
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