ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1991年9月号)
ゲーメスト1991年9月号(第6巻第9号)のハイスコア集計店マップとなります。
総掲載店数は93となり先月比+4となりました。
新規掲載が3店あります。
・セガ系
・タイトー系
・その他
インスパイア遊(岡山県)
(ゲーメスト 1991年9月号より)
90年台の関西を代表するハイスコア掲載店である「タイトーイン002スタジアム」がゲーメストへ登場。ベーマガは初掲載が「ゲームプラザとよなか」時代の1985年1月号ですが、コンスタントに掲載され始めたのは1988年3月号からのため、そこから起算しても3年半も遅れての掲載開始となっています。
そして岡山県は岡山、倉敷両市内だけでかつて同時に最大8店(1988年1月号)の掲載を誇った時期がありましたが以降急速に数を減らし、1991年7月号にて岡山市の「コインスナック24」が掲載を中止した後には津山市の「イーストランドファミリーガーデン」が県内唯一のゲーメスト掲載店となっていました。
「インスパイア遊」の掲載で岡山市内に掲載店が復活したこととなります。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1991年9月】
(ゲーメスト 1991年9月号より)
トップスコア欄を眺めていたところ、アスタリスクが付いていたため目に留まったのが「クイズDEデート」の項です。「事実上のカンスト」とコメントがあるため限界点だったようです。
申請店が1店しかなかった、かつ今回は申請無しとあるため先月は申請店稀少で集計対象とならず今月に持ち越しになったと思われますが、タイトルに全く覚えが無かったため調べてみた所日本物産社のLDクイズゲームだったことが判明。確かにそれはノーマークですわ…
トピック店舗:ゲームコーナーロム
まずは仙台市の「ゲームコーナーロム」から。
(ゲーメスト 1987年1月号より)
2020年1月11日撮影
仙台市中心部の外縁部を沿うように広瀬川が流れていますが、その川沿いに建つ「レジデンスサンシャイン広瀬川」が住所の場所となります。1階で店舗スペースとして残っている左側(シャッター側)のスペースに存在したようです。
1987年の住宅地図ですが、店舗の建屋が地図では丁度「仙台市中央部」と「仙台市南部」の境目に位置しているため加工の上張り合わせています。そのため加工前の仙台市中央部の地図も転載しておきます。
仙台市の中心部からは少々離れていますが、広瀬川対岸に東北大学や東北学院大学が立地しており徒歩圏内のため、学生ゲーマーの活動拠点となっていたようです。
誌面に営業当時の店舗写真が掲載されていました。
(ゲーメスト 1987年3月号より)
(ゲーメスト 1987年5月号より)
誌面の写真では店舗の柱部分もレンガ状になっていますが、テナント変更した際に剥がされたんでしょう。現在の建物の2階より上の外観を見ると現役時代の店構えが想像できます。
跡地の写真を見てもフロアは狭そうに見えますが、営業当時から面積が狭いのが店長の悩みだったようで、その分店舗の雰囲気作りを重視していたとのこと。当時の写真を見ても店内は小奇麗にまとめられている印象で、まだ負のイメージが強かった時代に安心して遊べる店舗を目指していたのであろうことが伝わってきます。むしろ昔のナムコ系キャロットに近いイメージの店舗だったのではないでしょうか。
誌面への掲載はゲーメスト1987年1月号からスタート。
先行で北海道は札幌市に「ゲームコーナーロン」が掲載されていたことから、両店を混同気味だったのは私だけでしょうか…
そして掲載開始から間もない1987年5月~7月の3か月間だけ記載されている住所が異なっています。
・初掲載~1987年3月号、8月号以降:仙台市向山2-2-17
・1987年5~7月号:仙台市川平1-14-15
(ゲーメスト 1987年7月号より)
変更住所の当時の住宅地図を確認した所、川平の方は1987年時点では普通の住宅となっていたため、別店舗ではなく誤植か申請住所の記載ミスという線が濃厚なのではないかと思われます。
その後地道に誌面への掲載は継続され、1991年以降対戦格闘ゲームが主流となっても特に対戦専門に傾倒することもなく、連射装置の装備などプレイヤー本位のサービスも行われていました。最終掲載は1995年6月30日号となり8年半に渡る長期掲載店となっています。
店舗コンセプトからすると掲載終了と同時に閉店しているように思えますが、特にハイスコア通信欄に閉店の報はありませんでした。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1991年8月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1991年9月号
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