ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1985年7月号)
マイコンベーシックマガジン1985年7月号(第4巻第7号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は先月から更に減少して102。休載表記は0店で、先月に引き続き休載の多い店舗の欄を一切設けていないため総数が少なく推移しています。特に今号は何故か横浜市の集計店4店(プレイシティキャロット伊勢佐木町店、プレイランド赤い風船、パソピック、ビデオインイセザキ)がまとめて掲載されなかったことが総数減少に大きく寄与してしまいました。
一方、新規掲載店は2件存在しています。
・その他
(マイコンベーシックマガジン1985年7月号より)
和歌山県の掲載店はゲーメストを含めても珍しい存在。また東大阪市の店舗は近鉄長瀬駅前、いわゆる「近大前」であり「あうとばあん」に代表されるゲームセンター密集地域だったのですが、殊にハイスコア掲載店となるとキャロットからの流れが続いていた関大前と比較してあまり恵まれなかった場所ではないかとと思います。
以下スコア欄を掲載します。
【チャレンジハイスコア 1985年7月】
(マイコンベーシックマガジン1985年7月号より)
今回、ナムコ「メトロクロス」の発売に伴いストーリー漫画が掲載されている関係でいつもと装丁が異なっています。
このストーリー漫画、何故か誌面を逆読みする形で進行しており、チャレンジハイスコア欄以前に更に5ページが続いていますが、ハイスコアとは無関係のため掲載は省略します。
トピック店舗:プレイタウン赤い風車
トピック店舗ですが、前回のプレイシティキャロット琴似店と並ぶ札幌市の老舗「プレイタウン赤い風車」をピックアップします。
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年1月号より)
2021年3月28日撮影
すすきのから札幌市交通局の路面電車に乗って20分程度、札幌市域を見渡せる藻岩山のロープウェイ乗り場にも比較的近い「石山通」停留所から国道230号を南下して徒歩5分程度で店舗跡地に辿り着きます。
1985年当時の店舗向かいにあるグラウンドは、2021年時点で住宅展示場となっています。
札幌市の郊外で周囲は住宅地となっており、あまり商店が林立している場所ではありません。片側2車線の比較的交通量の多い国道沿いで、写真にもある店舗裏手も含めて駐車場を多数確保していたこと、また当時のメーカー系店舗では非常に珍しく店内で飲食を提供していたということもあり、どちらかと言えばドライブインの性格が強い店舗だったようです。ピラフ系の食事が非常に充実していたとの情報を頂きました。
また、元電気グルーヴの「まりん」がここでバイトをしていた時期があったようです。
地元の古のゲーマーの方々にとっては結構有名な話のようですが、公式情報では一切出てこないので私もこの事実を今回初めて知るに至りました。
ベーマガではハイスコア集計のオリジナル26店に名を連ねましたが、「キャロット」の名称が含まれなかったのはこことゲームスペースミライヤ、そしてゲームブティック高田馬場の3店のみ。しかしスコア掲載期間はそれ程長くなく、1986年8月号を最後にスコア欄から姿を消しています。ゲーメストへは一度もスコア掲載はされなかったものの、札幌の店舗紹介記事内で取り上げられています。
(ゲーメスト 1988年5月号より)
また、現役当時のカラー写真がナムコのNG誌にも掲載されていたようなので以下も追加で引用させて頂きます。
プレイタウン 赤い風車(北海道札幌市:1987年7月頃)。札幌駅から札幌市電で約30分。石山通駅から徒歩5分のナムコ直営店。季刊NG10号には店名記載のみだった同店は、その名にちなみ“アカフー”の愛称で現地ゲームファンから親しまれていたという。『月刊NG11号』より。#ゲーセンを語ろう #懐かしい写真 pic.twitter.com/aH3mLn0jzL
— ぜくう@Mr.ドットマン本 ドットワークス (@Area51_zek) 2020年7月25日
店舗は1990年台後半まで営業が続いていたようです。現在の写真と見比べると建屋は当時のままですが、風車の撤去も含めて内外装は全く面影を留めていません。
【前記事】
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1985年6月号
【次記事】