小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ゲームセンター回顧録 セガの中の人の時代 セガワールド生桑 その1

豊橋ホリデイスクエア、四日市ガルボとセカンド社員として勤めること約2年半、丁度2000年に入った頃に初めて「店長」として赴任することになった店舗が今回から紹介する「セガワールド生桑(いくわ)」です。場所はガルボと同じく四日市市内ですが、市の南側にあったガルボに対して市の北西部に位置しており、同じ市内とは言え距離は結構離れていました。

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2020年7月24日撮影(以下写真は全て同一日撮影)

 

これまでの2店と違って現役の店舗です。

四日市市の中心から北西方向へ伸びる国道365号を車で15分程度進むと、現在は「おふろcafe湯守座」となっている「ユラックス」という温浴施設があり、その敷地に隣接しています。国道からは分かりにくく、店舗手前の県道を通らないと見つけにくい場所と思います。

付近にはスーパーやドラッグストア、飲食店等が連綿していますが、ショッピングセンターのようにまとまっている訳ではなくそれぞれが独立した店舗。セガも飲食店や消費者金融の自動契約機と敷地を同じくしていますがいずれも小規模で、郊外の店舗にありがちな複数のテナントが入居している施設ではなく、ほぼ単独に近い店舗となっています。

 

建屋は20年前と同一ですが、2002年に一度リニューアルが実施されています。私は改装前に別の店舗へ異動したのでこの改装には関わっていないのですが。

リニューアル直後の姿が記録されているブログがありました。

blog.goo.ne.jp

リニューアル時に建屋の1,2階全てがゲームセンターとなっていますが、改装前は2階フロアの南側半分はカラオケ店となっており、ゲームは1階及び2階の窓がある北側半分のみでした。

カラオケ店は建物のオーナーが直接運営していたためセガは無関係でしたが入口は正面で共通しており、店内階段を2階に上がると左右に分かれ、左側はセガのメダルコーナー、右側はカラオケのカウンターがある構造となっていました。リニューアル時にカラオケ店は撤去され、2階フロアも全てゲームフロアとして生まれ変わり現在の構造となっています。

その後セガのCI統一戦略により「セガワールド生桑」から「セガ生桑」に店名が変更され、現在の外装に落ち着いていますが、セガワールド時代のロゴやソニックの絵柄があった時の方が雰囲気が良かったんじゃないかと感じるのは決して私だけではないと思います。

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丁度階段からかつてカラオケ店だった場所を望みます。

カラオケ店が存在していた時の店舗面積がおおよそ当時のセガワールドにおける標準的な大きさだったのですが、元カラオケ店部分をゲームエリアとしたことで比較的大きな面積の店舗となりました。

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現在の1階プライズコーナー。1階はプライズの他にプリクラ、音ゲー全般及びスターホース以外のメダルゲームが設置されています。

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2階全景。2階はビデオゲーム、ネットワーク系専用筐体、そしてスターホースという構成。現在はフロアの雰囲気で設置機種を分けているようです。

 

私が赴任していた時期は改装前のため2階は現在の半分の面積しかなく、2階はメダルゲームにて完全に固定し、プライズ、プリクラ、ビデオ、大型筐体といった他のゲーム機は全て1階に設置するという構成でした。

しかし店舗外観写真を見て頂きたいのですが、店舗正面が西向きであり、午後から夕方にかけて西日が直撃するため画面もののゲーム機をガラスに面した場所に設置することが難しく、店内をゾーニングするのにかなり苦慮した覚えがあります。それに比べると現在の店内はスペースを持て余し気味な気もしますね。

 

その2へ続きます。