ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1990年9月号)
ゲーメスト1990年9月号(第5巻第9号)のハイスコア集計店マップとなります。
翌50号の掲載店大幅入れ替えを控え、また7,8月号にて掲載を終了した店舗が多数発生した影響で、総掲載店数は82と前月比-9まで落ち込みました。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1990年9月】
(ゲーメスト 1990年9月号より)
流石に今号の新規掲載店は0。
そして先々月、先月からさらに引き続いて以下の店舗が今号を最後に掲載店から姿を消しています。
・ナムコ系
サンペディックナムコランド(千葉県)
プレイシティキャロット琴似店(北海道)
プレイシティキャロット佐世保店(北海道)
プレイシティキャロット仙台店(宮城県)
秋田キャロットハウス(秋田県)
プレイシティキャロット島大前店(島根県)
・タイトー系
・その他
ナムコ系ロケーションの大量離脱が目立ちます。
しかもサンペデックナムコランドやプレイシティキャロット琴似、仙台といった一時は地域の代表格だった店舗が含まれています。
琴似店はコーナー末尾の「ハイスコア通信」に店舗改装のコメントを入れている位なので、とても今号で掲載が終了するという雰囲気ではありません。
そして今回ゲーメストへの掲載は停止したものの、ベーシックマガジンには引き続き掲載を継続していた店舗がいくつか含まれているため、主にベーマガと重複掲載となっているナムコ系店舗に対して店舗枠確保のために掲載終了依頼がされたのではないかと推測しています。
またこの頃はナムコ黄金時代が終焉しつつあり、加えて当時のナムコロケーションは小規模店舗の整理(特に都市部及びその周辺のキャロット系店舗)とゲームファン向け店舗からの業態変化(平たく言えばゲームマニアの排除)を図っていたこともあって、スコアの掲載終了に店舗が同意しやすい時期だったのかもしれません。
トピック店舗:ゲームインセガ高岡
続いてトピック店舗です。
前回に続き北陸地区の初期ゲーメスト掲載店から、富山県の「ゲームインセガ高岡」をピックアップします。
(ゲーメスト 1987年8月号より)
2021年7月22日撮影
場所は高岡駅の中心市街地である駅北口前の路地を入った場所です。
1984年8月~1987年12月まで、ベーマガでは「ダイエーレジャーランド高岡店」がノミネートされていましたが、そちらとは反対方向となります。
(ゲーメスト 1987年4月号より)
ハイスコア掲載開始は1987年8月号からなのですが、ゲーメスト誌上で地域のゲームセンターを紹介する「ランダムピックアップ」コーナーの北陸特集で、1987年4月号にて先に店舗が紹介されています。当時の店内光景写真が貴重です。
記事内にて場所が「高岡駅前・ユニーのお隣」と記されています。
当時の住宅地図を確認したところ、ユニーに隣接している「伊勢ビル」が該当するのではないかと思われます。
建物2階に「ゲーム ファンタジー」と記されていますが、「ゲームインセガ高岡」の文字はありません。「元畑」という字名が地図上では現れていませんが末広町50-1という場所は一致しており、またユニー付近に他にゲームセンターが確認で出来なかったことから、こちらの「伊勢ビル」を所在地として判断しています。
ゲーメスト誌面が店舗紹介記事を掲載する場合は大抵簡略な地図が入っているのですが、この高岡の紹介では地図が存在せず、また建物2階との記載もないため、この記事の内容と住宅地図をもってしても伊勢ビルが100%正確な位置とは言い切れなくなっています。情報をお持ちの方は是非ともコメントを頂きたくお願い申し上げます。
現在はビルのオーナーが変わったのか写真のようにビル名称は「ハイエストビル」に変わっており、テナントは全て飲食店です。隣接していたユニーは撤退し、既に建屋もなく立体駐車場になっており付近に人影はまばらで、地方都市の駅前を象徴するような光景が展開されていました。
そして誌面へのスコア掲載は1987年8月号から1994年1月号までの6年半に及び、比較的長期の部類に属します。ベーマガへの掲載は行われませんでした。
掲載終了は閉店によるもので、ハイスコア通信欄にその旨が記載されています。
(ゲーメスト 1994年1月号より)
同時期のセガ系店舗の殆どは「ハイテク(ランド)セガ」の店舗名称だったのに対し、こちらは最後までゲームインセガの名称が変わることがなかったのも特徴的で、隣県の金沢市に存在した同じくセガ系の「ゲームインカナザワ」と共通点が多いと思われます。
【前記事】
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1990年8月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1990年9月号
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