ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1987年8月号)
マイコンベーシックマガジン1987年8月号(第6巻第8号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は103となり先月比で1店増加しました。
6件の新規掲載が確認されています。
・ナムコ系
サンペデックナムコランド(千葉県)
イエローハット(愛知県)
・セガ系
・タイトー系
・その他
ゲームインプラザオリンピアン(福岡県)
(マイコンベーシックマガジン1987年8月号より)
メーカー系列店舗の追加が目立つと共に、6店中5店はゲーメストへも掲載履歴がある店舗となっています。ベーマガ単独掲載だったのはウィルトークタイトー三島店のみ。
また、5,6月号の募集地域に該当する店舗は1つも無く、代わりに地域の有力店で既にゲーメストへ掲載されているもののベーマガへ掲載されていなかった店舗が採択された印象です。
以下スコア欄を掲載します。
【チャレンジハイスコア 1987年8月】
(マイコンベーシックマガジン1987年8月号より)
今月は1986年12月号から8か月の間隔をあけて「プレイシティキャロットなんば店」が再掲載されましたが今号をもって終了、また先月の時点で比較的後発の「プレイシティキャロット京橋店」も姿を消しており、大阪府に残ったナムコ系掲載店は「なんばCITYビッグキャロット」「プレイシティキャロット関大前店」の2店のみとなってしまいました。
関東と比較して関西は「ナムコ店舗信仰」のレベルが低いような気がするのですが、元々の店舗数の少なさに加え、掲載店からの撤退の早さも影響していたような気がします。
トピック店舗:ゲームセンターUFO/ゲームプラザ荏原店
トピック店舗へ移ります。
先月に引き続き東京都内の初期メーカー系列外店舗から、「ゲームセンターUFO」「ゲームプラザ荏原店」の2店を取り上げます。
【ゲームセンターUFO】
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年9月号より)
2021年10月16日撮影
【ゲームプラザ荏原店】
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年10月号より)
2021年11月13日撮影
両店舗共に1984年8月号にて初めて店舗欄が誌面に登場しましたが、ゲームプラザ荏原店は8,9月号共に休載表記だったため、実質は10月号が初回のスコア掲載となっています。
そして双方とも掲載は非常に短期間でした。
「ゲームセンターUFO」はJR埼京線(当時は赤羽線)板橋駅が最寄で、駅を発車した電車が最初に交差する踏切である旧中山道沿いにありました。
建物低層商業部は半地下及び中二階の構造となっており、半地下部分が現在はカラオケ店となっています。シャッター越しに見える店舗看板がいかにも昔のゲームセンター然としています。
当時の住宅地図では「1F インベーダー」と表記されています。インベーダーブームの余波と、UFOといういかにもインベーダーを想起させる店舗名称のためこのような表記になってしまったようです。
スコアの掲載は1985年2月が最後となり、その後3~5月まで休載表記が続いた後に誌面から姿を消しました。スコア欄を見ると著名プレイヤー来店の形跡もあるのですが、巣鴨キャロットがオープンするとこちらへ来店する動機が少なくなったのではないかと思われます。
そしてもう一方の「ゲームプラザ荏原店」ですが、名称が追って登場する都内の有名店「荏原ゲームコーナー」と類似しているものの、全く別の店舗となります。
最寄り駅は東急大井町線荏原町駅で、荏原ゲームコーナーのある旗の台の隣となりますが、両駅間の距離は1㎞も無いため、歩いても10分程度です。
こちらの住所は誌面では「中延5-2-6」となっていますが、当時の住宅地図を確認すると駅前にある小規模な商店が林立した路地を示します。
この区画は再開発されており、低層階が商業施設になっているマンションとなっています。1984年の地図にもある寿司店がビル1階で営業を継続しており区画としては間違いないのですが、当時の区画内にはゲームセンターと思しき店舗が確認出来ません。道路を挟んで向かいに「アポロゲームセンター」という店舗が確認出来ますが、住所が明らかに異なっています。
そこで気になるのが、マンション隣に立っている「セントラル会館」という建屋です。
2021年11月13日撮影
1階に100円ショップのダイソーが入店しているのですが、建物自体は相当年季が入っており1984年の地図でも確認出来ます。つまりベーマガ掲載時点で既に存在していたことになります。
そして気になるのがビル看板の「レジャーと御食事 エバラ セントラル会館」の文字。
「レジャー」と謳う業種と言えばパチンコ店が真っ先に思いつきますが、パチンコ店としては少々フロアが手狭です。また不動産業を営んでいることが看板社名から確認出来るため、レジャー産業且つ不動産業としてゲームセンターを営んでいた可能性は充分想像できます。
そして建物住所が「中延5-2-7」と末尾のみの違いであることから、実はベーマガ記載の住所が誤っておりセントラル会館に「ゲームプラザ荏原店」が存在していたのでは?と予想しているのですが、誌面掲載期間が1984年8月から1985年2月(84年8,9月、85年2月は休載)と短く且つその期間で住所の変更もなされていないため、どちらが正しい場所なのがこのエントリーの時点では確認が取れていません。
情報をお持ちであれば是非ともコメントをお寄せいただきたくお願い申し上げます。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1987年7月号
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