ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1989年4月号)
マイコンベーシックマガジン1989年4月号(第8巻第4号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は112店と先月比+6と大きく増加し、久々に110の大台を回復しています。新規掲載も5店追加されました。
・セガ系
ハイテクセガ久米川(東京都)
・その他
江南バッティングセンター(愛知県)
ヤングプラザジャンボ(大阪府)
西条プラザゲームコーナー(広島県)
(マイコンベーシックマガジン 1989年4月号より)
80年台後半からセガは「ハイテクセガ」のブランドで都市型店舗を全国に展開していましたが、東京都内ではスコア掲載にまで至った店舗は少なく、久米川店は都下で初めてハイテクセガの名称で掲載された店舗となっています。
その他の4店はいずれも西日本方面となっており、キャロットの掲載が多かった関東方面に対して掲載店分布のバランスを取っていたような印象です。
以下スコア欄を掲載します。
【チャレンジハイスコア 1989年4月】
(マイコンベーシックマガジン 1989年4月号より)
トップページの追伸で先月及び今月で新規参入店が増加したことが触れられていますが、「お店と仲がいい一部の常連のだしたハイスコアしか認めないような集計方法はしないでください」と苦言が呈されています。
スコア集計を実施することで店に常連が付いた結果、一見客がスコアを申請することの心理的ハードルが高くなった面はありますが、それがエスカレートして常連以外のスコアを認めなかったことも実際にあったようで、そういった行為を受けてスコアの掲載や集計を中止したりスコアラーを排除する店舗が増えてしまったのはやむを得ないとはいえ残念な点ではあります。
トピック店舗:ゲームインフォルム
続いてトピック店舗です。
先月に続いて東京都多摩地域の店舗から、武蔵野市の「ゲームインフォルム」をピックアップします。
(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年9月号より)
2021年12月29日撮影
JR中央線、西武多摩川線の武蔵境駅南口から徒歩5分程度、駅前ロータリーを抜けると直ぐに閑静な並木道へと変わりますが、その沿道にマンションの「ダイアパレス武蔵境2」があり、その1階フロアを占めています。
写真を見ればお分かりいただけるように現在も店舗は現役です。1984年で存在しているため2022年時点で少なくとも38年は営業が継続している長寿店となります。
マンション建屋自体は1986年の住宅地図でも確認出来ますが、外観が比較的新しいため大規模修繕工事がされて当時とは外観は大きく変わっているのではないかと推察します。内装も床材表面に年季を感じますが、40年近く手が加えられていないということではなさそうです。
現在都市部の小規模店舗は既に絶滅の危機に瀕し、残っている店舗もプライズゲームや写真自販機(プリクラ)が主流な店舗が多い中、双方共に一切の設置がない非常に硬派なお店となっています。ただ機種構成は非常に現代的で、入口付近は音ゲーメインであとはネットワーク系の筐体が主体となっており、スタンドアロンで稼働する旧来のビデオゲームは設置がありませんでした。
入口扉部分に「ご案内」の看板があり営業時間や店内注意事項が記載されていますが、この看板はセガ系店舗でよく見かけたテンプレートのため、元々はセガの直営ないし共同経営店と判断しセガ系店舗へと分類しています。
87年後半~88年前半にかけて店舗欄を欠く時期があったものの、1989年2月号まで掲載は継続されました。近隣に大学が立地している訳でもなく、駅から少し離れれば閑静な住宅街が広がるこの場所で永年に渡り営業を継続できるのは身の丈にあった地域密着の賜物なのかもしれません。
しかしこちらも残念ながら閉店の報が入ってしまいました。
2023/7/30閉店 フォルム武蔵境
— ゲーセン閉店bot (@iidx_close) July 1, 2023
東京都武蔵野市境南町2-7-20ダイアパレス第二 1F
huxianya pic.twitter.com/4NivNDSGhO
「店主の体調不良」と理由が記されていますが、昨今の厳しい環境で経営を続けることはいろいろなご苦労があったこととお察しします。40年以上にわたる営業誠にお疲れさまでした。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年3月号
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