小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1984年3,4月号

ハイスコア集計店マップ(マイコンベーシックマガジン1984年3,4月号)

スーパーソフトマガジン(ベーシックマガジン別冊付録)1984年3月及び4月号(第3巻第3号及び第4号)のハイスコア集計店マップとなります。

 

最大の変化は集計店舗数です。1,2月号の26店から42店へと一気に増加しました。

 

ナムコ

プレイシティキャロット小樽店(北海道)

 

プレイシティキャロットハローススキノ店(北海道)

 

澄川キャロットハウス(北海道)

 

川沿キャロットハウス(北海道)

 

筑波学園キャロットハウス(茨城県

 

宇都宮キャロットハウス(栃木県)

 

プレイシティキャロット駒沢店(東京都)

 

東久留米キャロットハウス(東京都)

 

朝日町キャロットハウス(山梨県

 

ビッグキャロット静岡東店(静岡県

 

プレイシティキャロット豊橋店(愛知県)

 

プレイシティキャロット第4ビル店(大阪府

 

ビッグキャロットすみのえ店(大阪府

 

プレイシティキャロット福山店(広島県

 

ビッグキャロット高松店(香川県

 

プレイシティキャロット佐世保店(長崎県

(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年3月号より)

 

今回増加した店舗も全てナムコ系店舗。42店全てが埋め尽くされるのはある意味壮観であり、またこれだけの店舗が短期間に名乗りを上げることが可能だった当時のナムコのロケーション管理の賜物と言えるのかもしれません。

 

集計開始予告に入っていた札幌市の「プレイシティキャロットハローススキノ店」は3月号から正式にノミネートされます。

また大阪市の「ビッグキャロットすみのえ店」は3月号時点で欄は出来ていますが次回から正式掲載になる旨が記載されており、実際のスコア掲載は翌4月号からとなっています。3月と4月の相違点はすみのえのスコア掲載の有無だけになっています。

 

以下3,4月号のスコア欄となります。

 

【チャレンジハイスコア 1984年3月】

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年3月号より)

 

【チャレンジハイスコア 1984年4月】

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(スーパーソフトマガジン⦅マイコンベーシックマガジン別冊⦆1984年4月号より)

 

ナムコ系ゲームセンターの名称は当時「キャロット」の他にも、百貨店やショッピングセンターインストア店舗の「ナムコランド」が存在していましたが、この時点ではナムコランドの掲載は1店もありません。ナムコも当初は、都市型単独店舗でビデオゲームがメインのキャロット活性化策としてハイスコア集計を受け入れたのではないかと想像されます。

 

その影響は集計店の分布にも表れており、42店のうち札幌圏内で6店、東京都内で9店、大阪府内で6店と、キャロットという都市型単独店舗が立地可能な特定都市圏に集中している傾向があります。

その他地方でも県庁所在地レベルや大学が近隣にあり学生をターゲットとして出店した店舗ばかりのため、人口規模の小さい地方中小都市店舗の掲載が当初は殆ど無かったことが追ってハイスコア集計が開始されるゲーメストと大きく異なる点となっています。

 

この傾向は、ベーシックマガジンの掲載店増加と共にナムコ系店舗以外の掲載が増えることによって徐々に変わっていくのですが、後追いで集計を開始したゲーメストベーマガとは異なり当初から地方店舗を多数掲載したことも手伝い、「都市部の店舗はベーマガ、地方はゲーメスト」という印象を抱かせるものとなっている気がします。

 

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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1984年1,2月号

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