小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

私のアーケードゲーム履歴書 琉球 その4

その3より)

 

今回は「攻略編」ですが、思考型パズルゲームのため攻略法やパターンといったものは存在しません。

運ゲー」と言われれば確かにそうなのですが、少しでも運の要素を排して安定して先の面に進めるようになるための基本的考え方を以下3点紹介します。

 

1.狙う役は「ストレートフラッシュ」と「フルハウス

 

ネクストカードを見つつ揃えられそうな役を手当たり次第に揃えるやり方では、5面(ノルマ10,000点)あたりから先の面に進むことが厳しくなってきます。

高次面に進むためには、見えているネクストカードから高得点役を含んだある程度の完成形を意識する必要があります。その際に目標とすべき役が「ストレートフラッシュ」と「フルハウス」の2種類です。

 

【ストレートフラッシュ】

同一スート(絵柄)で5枚連続した数字の並び。得点が2,400点のためボーナスラインで完成させれば4,800点と10,000点のノルマであれば既に半分弱をクリアできます。

この役が重要なのは「完成出来ない場合のリスク回避がし易い」こと。

ツモが悪くあと1枚で役を揃えられない場合、ストレートフラッシュ狙いであればストレート、もしくはフラッシュを揃えることである程度ロスをリカバー出来ます。

A~10で構成されるロイヤルストレートフラッシュであれば得点は2,800点になりますが、ストレートフラッシュの延長と捉えばよく、役そのものを狙う必要はありません。

 

フルハウス

スリーカード+ワンペアのセット。得点は1,800点とストレートフラッシュよりは低いですが、ペア系の役ではスリーカードの800点から一気に上乗せされるため点効率が良い役です。

フォーカードまで持っていくと2,000点となりますが、フルハウスと200点の差異しかないため、フォーカードを構成する1枚を別のラインに使用して役のレベルアップを図った方が総点数が高くなる状況は頻繁に起こります。注意すべきポイントです。

 

ポーカーのミニマム役がワンペアのため、役が揃わないリスクが先行してペア系の役を揃えたくなるのですが、ラインに1つでもペアを作った時点でストレート、フラッシュ系の役を揃える可能性が潰えます。素点が高いストレート系の役を意識することでステージクリアの可能性は飛躍的に高まります。

 

2.完成形の考え方

 

1項で「完成形を意識する」必要があると述べましたが、完成形を想像するにあたり「どのラインに何の役を揃えるのか」を見えているカードやボーナスラインの位置で判断する必要があります。

 

その際の考え方は「早く完成可能なラインは横、ツモ期待に賭けるラインは縦(斜め)に作成する」が基本です。

カードは下段から順次積み上げられるため、カード待ちで下段を空けていると徐々にカードを置ける場所の選択肢が狭まってきます。縦もしくは斜めラインであればカードをめくれる回数が増えるため役を完成できる期待値が高くなります。

 

また、特にボーナスラインが縦と横でクロスしている場合、それぞれにどの役を作るのが良いかを考える必要が出てきます。

【図①】

例として図①のようなボーナスラインの配置(赤枠:左から2行目と下から2列目)だったとします。

 

【図②】

この2ライン共にストレートフラッシュで揃えようとすると、図②のようなカード配置になります。

これを揃えることは必ずしも不可能ではありませんが、連続した同一スートが9枚以上出現し且つ目的の場所に落とすことが出来る状況は非常に稀です。

 

【図➂】

そのため、クロスしているボーナスラインを有効に活用する場合には図➂のようなストレートフラッシュとフルハウスのような組み合わせとすれば比較的組み立てやすく、また使用できるカードの幅も拡がります。

 

【図④】

また、同一数字が4枚使用出来るとどうしても一直線に並べてフォーカードを狙いたくなるのですが、上記で解説した「フォーカードを構成する1枚を別のラインに使用して役のレベルアップを図る」ひとつの例として図④を提示しておきます。無数に応用が効くので意識することでカードを効率的に使用できるようになると思います。

3.琉球カードのポジショニング

常に使用できるとは限らないオールマイティの琉球カード。

しかし使用出来れば一気に展開が楽になります。

琉球カードを使用することを前提に完成形を組むことは、出現しなかった場合に致命傷となるため基本はしませんが、面の早い段階で出現した場合は効率的に琉球カード使用することを考慮に入れなければなりません。

以下の2点を意識すれば琉球カードの置き場所はスムーズに決定できます。

 

・ボーナスラインがクロスしている箇所

ボーナスラインがクロスしている場合、例えば上記図①のようにそれぞれストレートフラッシュを作成することは容易ではありませんが、クロスしている場所に琉球カードを設置出来れば全く異なるスート、数字で2種類のストレートフラッシュを組むことも可能となってきます。

 

【図⑤】

【図⑥】

ボーナスラインでストレートフラッシュ2本は破壊力がありますが、図⑥のように組めばツーペア400点が一気にフルハウス1,800点に化けます。

理想形は大事ですが、見えているカードから確実に高得点を作り出す方法も意識するようにしましょう。

 

・有効ライン数を優先する

カードは置く場所により以下3種類の有効ライン数に分類されます。

【2ライン:16箇所】

【3ライン:8箇所】

【4ライン:1箇所】

ボーナスラインの位置を考慮しないのであれば、琉球カードは縦横2ラインしか有効とならない場所よりは3ライン有効となる斜めライン上、そして4ラインが有効となるフィールド中央への設置が理想となります。

 

その5へ続きます)