ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1987年4月号)
ゲーメスト1987年4月号(第2巻第3号)のハイスコア集計店マップとなります。
既にお分かり頂いていることと思いますが、マップには過去に掲載されたものの掲載を停止した店舗の位置も残しています。
そのため、該当月の集計欄には掲載されていない店舗もありますが、説明欄に掲載年月を記載するようにしておりますので、どの号に掲載されたか個別に確認したい場合は説明欄をご覧頂きたく存じます。
今月の新規掲載店は7店あります。
・セガ系
ゲームインカナザワ(石川県)
・タイトー系
・その他
ゲームセンタータイリョウ(宮城県)
富士バッティングスタジアム(静岡県)
ギャル元町(兵庫県)
プレイスクェア ウィル(岡山県)
(ゲーメスト 1987年3月号より)
地域では群馬県(高崎市)、静岡県(富士市)及び兵庫県(神戸市)が初登場。
神戸市の「ギャル元町」という店舗、名前だけ見ると全く別の業態みたいです。
また、宮城県は登米郡迫町(「アビニョン」、現在の登米市)、角田市(「ゲームセンタータイリョウ」)と、仙台市から外れたエリアでの新規掲載が目立ちます。まだ地方のゲームセンターも活気があった時代ですね。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1987年4月】
(はゲーメスト 1987年4月号より)
さて、これまで2か月毎の発行だったゲーメストですが、この号から月刊化されるに伴い、ハイスコア集計についても毎月掲載されるようになりました。
掲載店舗数は3月号の70店に対して4月号では53店と2割以上の減少。特にナムコ系の店舗が3月の21店から8店と減少枠の大半を占めたため、ナムコ社内で掲載中止要請でもあったのかと思いましたが、翌月には元に戻るので隔月掲載が完全月刊になることに伴って集計用紙を送付しなかった店舗があったのではないでしょうか。原因は明確に説明出来そうです。
トピック店舗:ナムコ苫小牧ステーションビル店
続いてトピック店舗です。
引き続き北海道内ナムコ系ゲーメスト単独掲載店ですが、札幌市を離れ苫小牧市の「ナムコ苫小牧ステーションビル店」を取り上げます。
(ゲーメスト 1987年1月号より)
2020年9月19日撮影
札幌から列車で1時間弱、苫小牧駅の南口にはかつて駅ビルの「苫小牧エスタ」があり、その中にナムコがテナントとして入居していました。3階建建屋の2階部分にあったとの情報を頂いています。
1988年の住宅地図では各フロア毎のテナント一覧表が付属しており、情報通り2階に「チビッコ広場 ナムコ」の表記を確認しています。
「エスタ」は2016年に駅ビルとしての営業は終了し、現在は写真の建屋のみが残っている状況となっています。駅舎は3階にあり改札から1階出口に降りる階段がありますが、階段途中(2階部分)踊り場左右に2階テナントへの出入口が設けられており、ナムコへはもっぱらここから出入りしていたとのこと。5枚目の写真の扉が該当します。
初回掲載時には店名が「ナムコ苫小牧ステーションビル店」と掲載されていますが、「苫小牧ステーションビルちびっこ広場」と記載されていたこともあり、コンセプトはスーパー内店舗のようなファミリー向け店舗だったのだろうと思われます。ただ駅直結という利便性のためむしろ学生や社会人の利用が多そうで、当時のナムコのロケーション戦略も相まってゲームファンにも門戸が広げられていたのではないかと想像されます。
掲載は1987年1月号からスタート、1989年6月号が最後の掲載となりました。閉店時期は不明です。
それにしても大型駅ビルの営業が終了しシャッターが降りているだけでなく、駅を出ると正面にはかつてのダイエー苫小牧店が撤退した建屋が同様に残っており、駅前の空洞化が顕著となっていました。まあこれは苫小牧に限った話ではないのですが…
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1987年3月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1987年4月号
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