ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1987年11月号)
ゲーメスト1987年11月号(第2巻第10号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は107で10月号と変化なし。この後当面は小規模な掲載店の入れ替えが続く状態となるため、100店という数字が一つの掲載店数上限の目安になっていたように思われます。
その数字が果たして適切だったのか?と今になって思える部分も正直有ります。掲載希望店舗はかなり多かったという話を聞き及んだことがあり、実際に追ってゲーメストが月2回の発行になった際に、「めざせハイスコア!2」として実質2部組織のような形態で掲載店舗を増やした経緯もあります。
「集計作業が大変だった」という事情はあるでしょうが、100店=都道府県当たり約2店と考えるとあまりにも少ないため、更に掲載店を増やす方向にシフトして「身近に集計店が存在する」状況を作った方が後々良かったのではないか、と思わずにはいられないのです。
さて今号の新規掲載店舗は1店のみ。
・その他
(ゲーメスト 1987年11月号より)
またしても岡山で店舗数増加。岡山県の店舗がこの号だけで7店(過去に掲載された店舗まで含めると10店)掲載されており、またこの号で丁度岡山と倉敷の店舗特集記事を組んでいることから、掲載店舗選定に何か作為的な部分さえ感じられてしまいます。
(ゲーメスト 1987年11月号より)
ちなみに今回から掲載の「アミューズメントマリオ」はコーナー最終頁に記事があります。
しかし岡山の特集なのに、当時岡山市内集計店だった「TVプレイハウス ミッキーハウス」は取り上げていない謎。取材拒否されたのかもしれませんが…
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1987年11月】
(ゲーメスト 1987年11月号より)
ゲーメストはベーマガと比べると、なんらかの理由でスコア掲載店舗枠が空いてしまった場合の処理が上手い印象ですが、今号で初めて店舗欄に露骨な空欄が発生しています。
空欄の位置、前回掲載店から想像すると分大キャロットハウスの枠のような気がしますが…
トピック店舗:ゲームプラザ
そしてトピック店舗を埼玉から千葉へと移します。
千葉県最初のピックアップは千葉市の「ゲームプラザ」から開始します。
(ゲーメスト 1986年9月号より)
2020年7月5日撮影
名称だけでは熊本県の店舗を想像してしまいますがナムコ系のお店です。ゲーメスト初回集計号に店舗写真も掲載されており、写真内の「GAME PLAZA」の看板上部に小さくnamcoの文字が入っていることで確認出来ます。
1987年の地図ですが、左下が京成千葉駅となり駅前通りを直進した場所です。地図中央を横切る川の上に現在は千葉都市モノレールがありますが、87年当時ではまだモノレールは開通していませんでした。
誌面への掲載は1986年9月号から1989年5月号までの3年弱。ベーマガへの掲載履歴はありません。
店舗は掲載終了後も営業が続いていますが、ナムコ広報誌「NOURS」2000年5月号の「全国ナムコ店舗ガイド 千葉編」には掲載されていないことを確認しています。
そして現在跡地は写真のように立派なタワーマンションが建っています。そのためゲームセンター跡地として特筆すべき点は何も残っていないため、元々この場所にあった商業施設である「千葉セントラルプラザ」について多少触れておきたいと思います。
(引用:http://ssms2000.web.fc2.com/s_note1-4.htm)
この場所は京成の千葉中央駅が程近いのですが、以前は千葉市最大の繁華街はJR千葉駅ではなく京成千葉中央駅の方で、周辺に多数の大型店が立地していたようです。
しかし千葉そごうがJR千葉駅前にオープンした頃から人の流れがそちらに移り、また幕張新都心を含めた新しい大型商業施設が付近に出来た影響から千葉中央駅付近の商業施設は閉店が相次ぎ、付近はオフィスを中心とした街並みへ変貌していました。
「千葉セントラルプラザ」もその流れには抗えず20年程前には閉鎖していたようですが、前述の「NOURS」によれば2000年6月時点で店舗は残っていないことから、建物閉鎖前にナムコはテナントから撤退していたようです。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1987年10月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1987年11月号
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