ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1989年5月号)
ゲーメスト1989年5月号(第4巻第5号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は102で先月比+2と微増。新規掲載店は以下1店が追加されました。
・その他
ゲームイン・クーガー(山形県)
(ゲーメスト 1989年5月号より)
1987年6月号~1988年10月号まで、同じ山形県鶴岡市に集計店「8ビット」が掲載されていましたが、近隣に場所、店舗名称を共に変えて新規オープンしています。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1989年5月】
(ゲーメスト 1989年5月号より)
また前後して、比較的古くから掲載が続いていた店の脱落が目立つようになります。以下4店が今号を最後に集計店から姿を消しています。
・ゲームプラザ(千葉県 1986/9~)
・WE'LL TALK TAITO騎射場店(鹿児島県 1986/11~)
「キャンパスタイトー」は1987年11月号から1年半全く掲載が無かったのですがこの号に突如再掲載されました。(店舗名は「キャンパス」で住所は同一)しかし以後は復活せずそのままフェードアウト。後の3店もいずれもハイスコア集計初回もしくは2回目に初掲載された歴史があるのですが、この頃になると徐々に休載回数が増加していたため掲載店を積極的に継続する意思は既になかったのであろうと思われます。
トピック店舗:ハイテクセガ平岸
トピック店舗へ移ります。
先月に引き続き北海道内のナムコ系以外初期ゲーメスト単独掲載店として、札幌市の「ハイテクセガ平岸」をピックアップします。
(ゲーメスト 1987年6月号より)
2021年3月28日撮影
大通駅から地下鉄南北線で10分程度、南平岸駅から平岸通(国道453号)へ出て通りを北へ向かった写真のマンション1階が跡地となります。北海道初のセガ系掲載店でもあります。
(ゼンリン住宅地図 札幌市豊平区1989年より)
写真のマンション1階で現在は洋菓子店及びラーメン店に分割されていますが、セガの時には分割されずに平岸通に面した部分を全て使用していました。
ゲーメストの札幌シールハイクでも店舗が取り上げられ、そこから営業中の店舗外観が確認出来ます。
(ゲーメスト 1988年5月号より)
この店舗名を聞くと咄嗟に「スーパーハングオン」が思いつく方が結構いらっしゃるのではないでしょうか。スーパーハングオンミニライドオンタイプの特にエキスパートコースでトップスコアが度々掲載されたため、お店の代名詞にもなっていたように思います。
ゲーメスト本文中でもスーパーハングオンの件が触れられていますね。
誌面の地下鉄の駅名が「霊園前」になっていますが、これは1994年に現在の南平岸に改称されています。
また、1989年9月号からは「ハイテクセガ南7条店」との2店合同集計となります。
(ゲーメスト 1989年9月号より)
こちらはゲーメスト誌面に一度も住所が記載されなかったため場所が不明だったのですが、「札幌・小樽のゲーセン情報リスト」に住所が記載されていました。
手前の線路は札幌市電となっており、路面電車から店舗の姿を確認出来たようです。
郊外住宅地の趣ですが、札幌市内は澄川や新琴似のような中心街から若干離れた場所でも広くゲームセンターが分布していた地域だったことが分かります。
こちらはまだ調査を行えていないため、いずれ改めて現地に伺う機会を設けたいと思います。
掲載終了は1990年8月号で、2店合同集計のまま幕を閉じています。閉店時期は双方ともに判明していません。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1989年4月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年5月号
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