ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1989年6月号)
ゲーメスト1989年6月号(第4巻第6号)のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は先月比+2と更に増加し104店まで回復するのですが、最大の理由として一気に9店もの新規掲載店が登場したことによります。
タイトー系
・ジョイランド松江店(島根県)
その他
・ゲームプラザヴィクトリア(北海道)
・ゲームプラザサンシャイン(千葉県)
・中央プラザ(大泉店)(東京都)
・大船ビーバー(神奈川県)
・明石ラポス2Fゲームコーナー(兵庫県)
・TOPGUN(鹿児島県)
(ゲーメスト 1989年6月号より)
この中で特筆する店舗は鹿児島の「TOPGUN」。
前月でWE'LL TALK TAITO騎射場店が姿を消した直後に同じ鹿児島市の店舗として登場しますが、掲載はこの1回のみで終了。現在の鹿児島中央駅前に位置していた好立地なお店だったのですが。
この頃になると掲載希望をゲーメストに出して念願叶ったという状況が想定されるため、単発で掲載終了というケースは少なくなっており、なにか特別な事情があったのかと勘繰りたくなります。例えば店の正式な許可を取らずバイトが勝手にやったとか…
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1989年6月】
(ゲーメスト 1989年6月号より)
ナムコ全盛期や横シューティング御三家、そしてセガの体感ゲームの時代を経てこの頃のゲームセンターを支えていたのは間違いなくアーケード版初代テトリスです。ハイスコア争いのピークは過ぎていましたが、シンプルにして飽きずプレイヤーを選ばないゲーム性でほぼ全てのゲームセンターに存在したと言っても過言でない位にヒットし、大型店では複数台設置されている光景も珍しくありませんでした。
この大ヒットにより、テトリスのマザーボードだったセガシステム16A,Bの基板はその殆どがテトリスにコンバートされ、型落ちした同マザーボード用の既存タイトルを店舗で見かけることが激減することになります。
トピック店舗:ミッキー稲田店→コインスナック稲田
続いてトピック店舗です。
北海道の初期ゲーメスト単独掲載店の続きですが、札幌市を離れて十勝の中心帯広市へと移ります。「ミッキー稲田店(コインスナック稲田)」をピックアップします。
(ゲーメスト 1986年5月号より)
2021年11月22日撮影
帯広市南部の郊外には「イトーヨーカドー帯広店」を始めとして商業施設が集まるエリアがありますが、イトーヨーカドーの正面を通る「稲田通り」と国道236号が交わる交差点の付近に店舗は存在した模様です。
ゲーメスト初回掲載では「ミッキー稲田店」となっていますが、1986年9月の2回目掲載及び住宅地図上では「コインスナック稲田」と表記されており、ドライブイン的な店舗であったと思われます。
住所表記が1986年当時と変わっており、誌面記載の住所(1986年9月号:帯広市稲田8線4番地22)ではイトーヨーカドー帯広店の駐車場付近を指すため、当初はイトーヨーカドーの敷地に飲み込まれてしまったのかと思いましたが、当時の住宅地図を確認した所写真の場所に辿り着きました。現在の住所は帯広市西3条南35丁目1となっています。
住宅地図の建物配置と比較すると当初は1,2枚目写真の1階が飲食店となっている建物が跡地かと思いましたが、裏手にいかにもドライブインを彷彿させる三角屋根の建屋が残っており、この建屋で間違いないことを確信しました。もし異なっているようであればご指摘を願います。
建屋は現在は食肉加工業者の事務所となっており、元々の入口の扉は残っているものの使用されていません。また閉店後に衣料店として使用された形跡が三角屋根の部分に薄っすらと残っています。
ゲーメスト創刊号からスコアは掲載され、4か月の期間が空いたため創刊号のみの掲載に留まった店舗も多数ある中、次の1986年9月号にもスコア欄は残りましたが、結局この2回のみの掲載となってしまいました。以降北海道の十勝地域は1990年台後半までハイスコア掲載店は現れませんでした。
また、帯広市の「コインスナックミッキー」と検索すると、比較的近年まで残っていたこちらの店舗がヒットするようです。
稲田店と同一系列で、他にも帯広周辺に複数の店舗が存在していたようですが、現在は全て姿を消しています。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1989年5月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年6月号
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