ハイスコア集計店マップ(ゲーメスト1989年7月号)
ゲーメスト1989年7月号(第4巻第7号)のハイスコア集計店マップとなります。
総店舗数は102と前月比-2となります。やはり掲載枠数は100店が目安のようです。
前月で9店新規が増加しましたが、今月も1店追加があります。
・セガ系
(ゲーメスト 1989年7月号より)
こちらも往年のスコアラーの方には割とお馴染みの店舗ではないでしょうか。
先月に「ゲームセンターモンテカルロ高崎」が掲載開始されていますが、番地が末尾しか違っておらず、地図上でも集計店が2店隣り合っています。また付近ではウィルトークタイトー高崎2号店も集計を継続していたため、プレイヤーも入荷したゲームにより各店を使い分けることが可能だったのでしょう。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1989年7月】
(ゲーメスト 1989年7月号より)
90年台前半の東京の集計店御三家のひとつである町田の「プレジャーキャッスル」ですが、今号から近隣の「プレイタウンYOU&YOU町田店」と合同集計となります。
これ以前にも複数店舗の合同集計は存在しているのですが、いずれも同一メーカー系や系列店間におけるもので、タイトー系であるプレジャーキャッスルとジャレコ系であるプレイタウンYOU&YOUという異メーカー店舗間で合同となる事例は、ベーマガも含めて今回が初めてとなりました。
また「ハイテクセガ高崎」は、セガ系の新規掲載としては1988年1月号のハイテクセガ延岡から約1年半振りとなるのですが、セガ系掲載店は脱落や休載が比較的少ないのが特徴で、集計を行っていた店舗はスコア管理が行き届いていたのではないかと思います。
トピック店舗:ゲームプラザNTK恵庭店
トピック店舗です。
札幌市郊外の恵庭市より「ゲームプラザNTK恵庭店」をピックアップします。
(ゲーメスト 1987年1月号より)
2021年11月20日撮影
2020年9月19日撮影
恵庭市は札幌市の郊外、札幌駅から千歳線の電車で30分程度の場所にあります。
新千歳空港から札幌行きのエアポート快速に乗車すると途中で恵庭駅に停車するため、地名を聞いたことがある方も多いのではないかと思います。
かつてこの地に「NTK」を店名に含んだゲームセンターが存在していました。
そのお店は恵庭市内で2回の移転や拡張を経ており、店舗名も「ゲームプラザNTK恵庭店」「コミュニティプラザNTK」「NTK2号店」と変化していくのですが、すべての店舗においてハイスコアの誌面掲載履歴があります。
「ゲームプラザNTK恵庭店」はその系譜のスタートを飾る店舗です。
(マイコンベーシックマガジン 1986年3月号より)
今回ゲーメストの記事内にて取り上げていますが、最初に誌面に掲載されたのはベーマガで、1986年3月号からスタートしていることからゲーメスト創刊前よりハイスコア集計を行っていたことがわかります。
ゲーメストの創刊は1986年5月号ですがそちらではスコアは掲載されず、登場するのは1987年1月号からとなりました。
(ゲーメスト 1987年1月号より)
この時に当時の店内写真と共に、NTK=日本テレビゲーム研究会の略称という店名の意味合いが説明されています。会員数1300名とあり、店舗名も含めて壮大なお店を当時の誌面から想像したのは決して私だけではなかったと思います。
しかしゲームプラザNTK時代の店舗は決して大きなものではなかったようです。
1987年当時の住宅地図で存在を確認していますが、赤く囲った箇所は現在の同一住所にある写真の住宅の半分程度の面積となり、奥行きを考慮してもかなり狭い店舗だったのではないかと思われます。
ちなみに地図上の店舗名は小さくて読みにくいのですが、拡大すると「ゲームプラザ ファミリーステーション」となっています。NTKという名称は表に出ていなかったのかもしれません。
流石にここでは箱が小さすぎたようで、近隣に「コミュニティスペースNTK」として新たに移転拡大した店舗を構えることとなりました。ゲーメスト、ベーマガ共に1987年7月号から移転後の住所及び店名にて掲載されています。この際に旧ゲームプラザNTKは店を閉じているようです。
次回は移転後の「コミュニティプラザNTK」の紹介へ移ります。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1989年6月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年7月号
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