ハイスコア集計店マップ（ゲーメスト1989年9月号）
ゲーメスト1989年9月号（第4巻第9号）のハイスコア集計店マップとなります。
掲載店総数は97となり、1989年4月号から3桁に戻った店舗数は再度100を割り込むのですが、以後確認している時点では再度3桁の店舗数に戻ることはないようです。新規掲載店はなく、今号で掲載が終了する店舗も石川県の「コスモランド・ムサシ」のみとなっています。
以下スコア欄を掲載します。
【めざせハイスコア 1989年9月】
（ゲーメスト 1989年9月号より）
トップスコア一覧のコメントにある「ウソスコアの密告電話」。
ゲーメストでは古くから嘘スコアに対する問題提起を行っていましたが、プレイヤーや店舗の信用に依存するため絶滅することは叶わず、時折密告や検証で白日の下に晒される事態が起こっていました。
嘘スコアは送る方は簡単ですが、確認や検証に掛かる労力はとてつもなく大きいため「やったもん勝ち」な面があったのは否めなかったように思います。抑止としてペナルティが必要なのかもしれませんが、特に誌面上でペナルティを設けることはされませんでした。最もばれた際には「嘘スコアラー」というレッテルが一生ついて回ることになるのですが。
トピック店舗：コミュニティスペースNTK2号館
トピック店舗です。
恵庭市のNTKシリーズも最終回です。
「コミュニティスペースNTK2号館」をピックアップします。
（ゲーメスト 1990年3月号より）
2020年9月19日撮影
ゲーメスト1987年7月号から移転拡大した「コミュニティスペースNTK」ですが、そこから僅か2年半後の1990年3月号から近隣に2号館として掲載開始されました。
その距離は1号館から200m程度で、かつ今回は1号館も営業が継続されています。
拡張したとは言え建物からはかなりの古さが感じられる1号館と比較すると白が基調の建物は新しく清潔感もあり、主要道路が交差する角地という立地も相まって短期間でここまで事業を拡大したオーナーの手腕を感じます。
場所は恵庭市内を横切る漁川に沿った「川沿通り」と、旧国道36号線に並行している「クラーク博士通り」の交差点となっています。クラーク博士通りは旧々国道36号線となり通り沿いが元々の恵庭市の市街地で、通りに面するパチンコ店にはセガのロケーションも存在していたことが当時の地図から確認出来ます。
ハイスコアの誌面掲載も2店合わせて継続され、これまでの店名欄に「2店合同」の文字が付記、住所も2号店の住所が記載されることとなりました。この頃が店舗の最も勢いがあった時期だったのかもしれません。
ベーマガも1990年4月号より同様の対応がとられています。
（マイコンベーシックマガジン 1990年4月号より）
しかし、ベーマガについては2店合同となった2年後の1992年2月号を最後に誌面への掲載がストップします。
ゲーメストは引き続きスコアの掲載が続きましたが、プレイヤーの関心がハイスコアから対戦格闘へと移行すると、道内各地から凄腕のプレイヤーを呼ぶという意義が薄れてしまったのか、ハイスコア欄に目を見張るようなスコアや遠征プレイヤーの名前を見かけることが少なくなってしまったように感じます。
そしてゲーメスト1995年3月30日号を最後に店舗欄から「2店合同」の文字が消え、以後は2号店の住所での単独掲載へと移行します。
この時点で1号店が閉店したのかどうかの詳細は不明ですが、1997年の住宅地図では1号店が存在していないことを確認しています。
最終的にはゲーメスト1999年2月28日号までスコアの掲載は継続されました。ゲーメストが休刊になるまであと半年程度であり、ゲーメスト「めざせハイスコア」欄の歴史ほぼ全ての時期でその店舗名を目にすることができた、ハイスコア的には外すことの出来ないゲームセンターであったことと思います。
最後に、NTK3店舗の位置関係がわかるマップをアップし、NTKシリーズは終了とします。
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ハイスコア集計店マッピングプロジェクト ゲーメスト1989年8月号
ハイスコア集計店マッピングプロジェクト マイコンベーシックマガジン1989年9月号
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